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目に見えない力が成長し続ける力となる

私たちはよく、目に見える成果を求めがちです。子どもが字を書けるようになる、計算ができるようになる、テストで高得点を取る、有名校に進学する…これらは「成功」の証として分かりやすく、親としても安心する材料になるかもしれません。でも、ちょっと待ってください。目に見えるものだけを追い求めることが、本当に子どもの未来に役立つのでしょうか?

目に見える学力を伸ばすために、多くの親御さんが塾や習い事に通わせます。競争や勝ち負けに追われ、子どもたちは忙しさの中で走り続けます。その一方で、私たちが目を向けるべき大切なものが見逃されがちです。それは、子どもの内に秘められた「目に見えない力」です。例えば、自分の言葉で想いを伝える力、自ら行動する力、好きなことに没頭して探究する力。他者の感情や考えに共感し、対話を通じて理解し合う力です。これらは一見、目には見えにくいものですが、人生を豊かにし、未来を切り拓く原動力になります。

ラーンネットでは、目に見えない力を育てることを重視しています。毎日、子どもたちが主体的に関わり合い、振り返り、次の挑戦へと繋げていく活動を行っています。その結果、卒業生たちはどこに行っても自分の力で成長を続けていくのです。まるで強い根を地中に張り巡らせ、大地からしっかりと栄養を受け取る樹木のように。

目に見える学力を追求するだけでは、エナジードリンクを飲み続けて無理やり活力を引き出しているかのような状態に陥りがちです。瞬間的に力を発揮するかもしれませんが、根本的な力が育たなければ、いつか枯渇してしまうのではないでしょうか。これからの時代、目に見えない力を育て、他者と協力し、共に学び、共に成長することこそが、幸せな人生に繋がる道だと考えます。

FQKids11月号に「探究学習の特集記事」掲載

「FQKids」 は子どもの目に見えない力(=非認知能力)を伸ばすことにより親子のウェルビーイングを良くするというコンセプトのユニークな雑誌です。その11月号で私が監修した「探究学習」の特集記事が掲載されました。ラーンネットでの探究学習の流れや、ご家庭でできる探究学習で抑えるべきポイントなどをわかりやすくまとめていただいた、おすすめの記事です。

この記事を読んでいただくときも、「子どもになにか与えなくては」という気持ちではなく。「子どもが目に見えない力を自分で育むための栄養を補給しているんだ」という気持ちで読んでいただければ幸いです!

ラーンネット・グローバルスクール代表 炭谷俊樹

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