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「分かった」と「出来る」で区分した4種類の学習タイプ

「分かった」と「出来る」の2軸で、学習タイプを4種類に分類することが出来る。

『分かった』と『出来る』のそれぞれの状況によって、整理してみる。

4種類の学習タイプ

丸暗記型学習(理解、反復
『分かった』・・・この答えはこれであることが分かった。
『出来る』・・・何回も反復することで、この問題の答えを答えることが出来る。
欠点:少し観点を変えた問題は答えることが困難になる。
丸暗記できるつもり学習(理解、反復
『分かった』・・・この答えはこれであることが分かった。
『出来る』・・・この問題の答えを一回見たから出来ると思い込んでいる。
欠点①:少し観点を変えた問題は答えることが困難になる。
欠点②:そもそも出来るようになっていない。
理解型学習(理解+、反復+)
『分かった』・・・この答えがこれであることをわかっているし、その答えを導き出す過程について十分な説明が出来る。
『出来る』・・・何回も反復することで、この問題の答えを理由を伴って、解答することが出来る。
理解できるつもり学習(理解+、反復ー)
『分かった』・・・この答えがこれであることをわかっているし、その答えを導き出す過程について十分な説明が出来る。
『出来る』・・・この問題の答えを一度理解したからできるようになっていると思い込んでいる。
欠点:当日のテストでは、知識をうまく使いこなせいので、点数は伸び悩む。

それぞれの学習タイプのテスト成績はどうなるか?

一番テスト成績が良いのは、理解型学習(理解+、反復+)である。

その次に成績が良いのは「丸暗記型学習」もしくは「理解できるつもり学習」であろう。どちらがテスト成績良くなるかは、そのテストの内容によって変わってくるであろう。

模試、実力テスト、受験
理解できるつもり学習>丸暗記型学習
テストの範囲が広い模試や、受験のようなテストだと「理解できるつもり学習」のほうが成績はある程度よくなるでしょう。理解をしているがために、記憶が長期的に保持されやすいので、テスト範囲が広がっても思い出せるからです。
丸暗記型学習の子たちは、理解ができていないために、記憶が長期的に保持されないために、範囲が広がると対応ができなくなります。
定期テスト
丸暗記型学習>理解できるつもり学習

一方で、学校の定期テストなどでは、「丸暗記型学習」の生徒のほうが良い成績を取ることもあるでしょう。
もちろん、丸暗記では対応できない理解型のテスト問題を出す学校では、この結果は起きませんが、そのような学校は進学校の高校ぐらいなので、それ以外では、丸暗記型学習である程度の成績は出るでしょう。

この学習の4タイプは、一人の生徒の中でも、教科や領域ごとに異なることがよくあります。特に「理解」という観点で異なります。

社会では理解しようとするけど、数学ではできない。

数学では理解しようとするけど、英語ではできない。

運動では理解しようとするけど、勉強ではできない。

人間色々ですね。

そして、私は領域ごとに異なる理由について、大学院で検討を深めていきたいんだよなぁと思ったのでした。

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