考える葦、考える医師、学ぶ医師┃The Thinking Reed, Learning Doctor

人々の健康と生命、Well-being を守る、持続可能な医療をつくる医師。

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最近の記事

【3/5】「小医は病を治し、中医は人を治し、大医は国を治す。」 in 西洋医学

前回は、「小医は病を治し、中医は人を治し、大医は国を治す。」という言葉の由来について、皆さんと一緒に紐解いてみました。 さて、今回は、東洋医学を中心に発展したこの「小医は病を治し、中医は人を治し、大医は国を治す。」という考え方が、西洋医学においてはどのように発展してきたのかについて、見て行きたいと思います。 西洋医学における「大医は国を治す」的発想の起こりと発展古代ギリシャ~中世(紀元前5世紀~14世紀) ヒポクラテス(紀元前460~377年頃)やガレノス(129~21

    • 【2/5】「小医は病を治し、中医は人を治し、大医は国を治す。」の由来

      前回は、「小医は病を治し、中医は人を治し、大医は国を治す。」という言葉の意味するところや、日本及び世界においてそのような考え方がどう扱われているのかについて見ていきました。 さて皆さん、ではこの、「小医は病を治し、中医は人を治し、大医は国を治す。」という言葉の由来について、ご存知でしょうか? 今日は、この言葉の由来について、一緒に歴史を紐解いてみましょう。 「小医は病を治し、中医は人を治し、 大医は国を治す。」の由来さて、この、「小医は病を治し、中医は人を治し、大医は国

      • 【1/5】「小医は病を治し、中医は人を治し、大医は国を治す。」の意味するところ

        さて、皆さん、突然ですが、質問です。 「医師」とは、「何を」治す・癒す存在だと思われますか? 症状でしょうか?病気でしょうか?患者さんでしょうか?それとも…? という言葉、皆さんは聞かれたことはありますか? 医師や医療従事者ではない皆さんには聞き慣れない言葉かもしれません。 医師であれば、キャリアのどこかで耳にされたことがあるかもしれません。 これは、医師の視野の広さ・視座の高さについての言葉・概念であり、医師の成長の過程を表している、とも言われますが、もちろん、医療の