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心の港になろう

『飼い主は犬にとっての港になろう』
私がいつもお世話になっているチャーリドッグスクールの夏目真利子先生の言葉です。

人間社会という大海原で犬にとって飼い主は安心できる港でありたい。
嵐があったときは避難できる場所でありたい。
心のエンジンの補給場所てでありたい。
などなど、犬にとって大切な、いざというときは頼れる場所でありたいですねっていう意味です。

とても素晴らしい言葉だなぁと思うんですよ。
私たちにも港と思える場所や人ありませんか?
犬を迎えたら犬にとっての港になることから始めたいですね。

ドッグライフコンサルタントの佐藤です。

安心できる場所になる

犬にとって飼い主さんは安心できる場所でありたいですね。
怖いことが起きたら真っ先に駆け寄ってくれる場所。
楽しいことがあったら真っ先に報告に来てくれる場所。

そんな場所になるにはどうしたら良いのでしょう。

最低限守ってほしいことは…
脅さない・奪わない・騙さない
を徹底すると犬にとって飼い主さんは安心できて信頼できる人に近くなります。

しつけと称して、脅す人って安心できないですよね。
そんな人のところに安心を求めて行かないですよね。

犬がくわえているものを無理やり奪うのも安心できないですよね。
大切なものをいつ奪われるかとはらはらします。

呼ばれて行ったら嫌なことされたりとか、なにもしないよ~と言いつつシャンプーされたりとか…
落とし穴に落とすような人のそばにはとても魅力的なものがあっても滞在したいとは思わないですよね。

結構普通のことなのになぜか飼い犬相手にはしつけと称した真っ黒なサングラスをかけてしまうので間違った常識が通ってしまうんですね。
しつけって本当はとってもクリアな眼鏡だと思うんですよ。

名前は大好きなものに

怖いときは飼い主さんのもとに駆け寄ってくる子もパニックになれば我を忘れてしまうことがあります。
そんな時は自分を取り戻すための魔法の言葉を作っておきましょ。

魔法の言葉といっても日頃の取り組みが重要で、その結果が魔法の言葉になるというだけなのでお間違いのないように。

とっさの時に出るのはたぶん名前だと思うんです。
なので、名前を魔法の言葉にしましょう。

以前も紹介しましたが、名前を好きな言葉にする。
名前を呼ばれたらワクワクしたり、飼い主さんを思い出してほっとしたりする取り組みです。

今まで名前を呼んで怒鳴ったり、名前を呼んで嫌なことしたりしていたらまず、それをやめましょう。
便利だからとそんなことに使っていたら名前を呼んでも来なくなりますよ。

名前をつけるときとても幸せな気持ちでつけませんでしたか?
その気持ちをワンコにも感じてもらいたい。
名前を呼ばれたら幸せを感じられるそんな音にしていきたいのです。

名前を呼んでおやつ

これはチャーリドッグスクールで基礎トレとして一番最初に習います。
私も一番最初に飼い主さんに知って貰いたいことで、いつでもできる取り組みやすい事なので紹介することが多いです。

簡単だけど奥が深いのがこの取り組みです。
難しい言葉でいうと古典的条件づけを使ったトレーニングで、一般的にはパブロフの犬なんて言われています。

ある音が食べ物を連想させよだれが出たという偶然の発見から研究された行動分析学の基礎となったものです。
今では色々な研究が進み、感情も関連づけるものであることがわかっています。

トラウマやPTSDなんかも古典的条件づけされたものです。
強烈な出来事や感情は一度の経験でも条件づけられます。
それが、良い感情であっても悪い感情であっても。
特に悪い感情は命を守るために印象に残りやすい。

良い感情では、甘酸っぱい記憶なんかはそのときによく聞いた音楽で呼び起こされたりしますね。
匂いでそのときの感情がふっと感じられるときもあります。

そんな仕組みを使って名前を嬉しい感情や安心という感情で満たしてあげたいのです。

名前を呼んでおやつのやり方

名前を呼んでおやつはその名の通り食べ物を使いますので一日の摂取カロリーには気を付けてください。
摂取カロリーのことも考えられずにこんなことやったら太るとか言うプロのトレーナーもいますがそういう人は学びがないので逆にそういう人の言葉は信じない方が良いと思います。

第一ステップは、名前を呼んだらすぐ間髪いれずにおやつをあげてください。
噛みがひどいとか、近くによれないなら名前を呼んだらおやつを近くに投げ入れるだけでよいです。

アイコンタクトとかお座りとかさせる必要ありません。
トレーニングをしている人はたぶん名前を呼んだらアイコンタクトとかお座りとかしちゃうかもしれませんがその行動を繰り返さないように座る前にすぐあげてください。

これを気がついたときで構いません。
一日何度もやってくださいを
ご飯をあげるときも名前を呼んであげる。
待たせる必要はありません。

名前を呼んではいどーぞで良いじゃないですか。
私たちもそうですよね。
ご飯を出されて待てと言われたら美味しさ半減じゃないですか?

みんなが席につくのを待つならワンコさんのご飯は最後に出せば良い。
待ての練習は別の機会にやりましょう。

第二ステップ、第三ステップは次回紹介しますね~

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