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言葉のお守り

先日参加したセミナーでネガティブな感情をポジティブな感情にしていくコマンドを作ることができると思うか?という質問がありました。

「明るくなりなさい」という言葉で怒っているワンコの平常心を取り戻させることはできるのか?というもの。

答えはyesです。
時間がかかったけどそういう言葉、コマンドを作ることはできますとおっしゃってました。

これって古典的条件づけを使ったものだよなぁ~と思ったんです。
行動を教えるというのとは違って沸き上がる感情をコントロールするにはそれに伴う刺激が必要なんですよね。

感情って自分でコントロールするものではないからです。
何かのきっかけで動くものだからです。

大好きな人と聞いた音楽って時間がたってもふと聞いたときにそのときの感情が呼び戻されますよね。
気持ちがざわざわしたときにそんな音楽が流れたらざわざわした気持ちがふっと緩みませんか?

そんな音楽と同じ効果をもたらすものをワンコにも用意してあげようというのが「明るくなりなさい」というコマンドなのだと思います。

コマンドというとなにかをさせるというイメージですが、ここでいうコマンドはその言葉を聞いたらふっと呼び起こされるものです。
なので、繰り返しがとても大切なんですよね。

そんなコマンド?!となり得るものが「名前を呼んでおやつ」な訳です。

名前を呼んでおやつは、夏目真利子先生が提唱されているメソッドのひとつで古典的条件づけを使ったものです。

名前を呼んですぐにおやつをあげるだけの簡単なメソッドなんですけど…
実は奥が深くて、犬に行動を求めないんです。
「名前」を聞いたらおやつを連想する。
「名前」を聞いたら嬉しくなる。
その関連づけをするんです。

そのためには行動を求めたりしません。
もちろんアイコンタクトも求めません。
見なくてもいいんです😁
関連付けたいのは行動ではないからです。

この反射的な条件づけは日常的にたくさんあるんですよね。
おやつの袋がカサカサしただけでとんでくるとか…
「おやつ」とか「ごはん」というと目がキラキラして顔を見上げるとかね…

この反応は、いつもそのあとにワンコにとって嬉しいことがあるからですよね。
なのて、おこりんぼうさんでもそうでない子でも嬉しい「音」は持っていましょう。

やり方は簡単、名前を呼んでおやつをあげるだけ。
行動は求めませんし見返りも求めません。
ただでおやつをあげたらいいんです。
そのときに名前だけでなく「いい子」とか「かわいいね」などの言葉を被せるとワンコたちにとっての嬉しい言葉となるでしょう。

犬にはなにかをさせるというのは一旦脇においておいて基本となるもの。
暮らしのなかでのお守りみたいなものを作ってあげてほしいです。

これがあるのとないのとでは暮らし方が断然違ってきますよ!
散トレではそんな話もしていくつもりですのでご参加いただけたら嬉しいです🎵

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