中原中也の詩で表現力を鍛える
いつも記事をご覧いただきありがとうございます。
Biz Craftです。
本記事では主に思考改善や悩みの解消をテーマに情報発信を行っています。
月曜日は文学関係(小説・詩・哲学・思想など)ですが、週始まりはなるべくライトな内容からスタートします。
今回は中原中也の詩集をピックアップしてみました。
表現力を磨きたい方には参考になるかもしれません。
ただ注意点が一つ。
彼は好き嫌いがはっきり分かれる詩人だと思いますので、苦手な方はここでそっ閉じしてくださいね😊
なお本記事は以下の方にとって有益なのではないかと思います。
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✅詩を通して表現力を磨きたい方
✅詩を読むことが好きな方
✅中原中也の文体に魅力を感じている方
1⃣本記事作成の経緯
私は人が詩を読む理由には大きく分けて3つあるのかなと思っています。
もちろん私は心を落ち着かせるために詩を読んでいることが殆どです。
しかし冒頭テーマに掲げたように、一片の詩を通じて表現力を高めることもできるのではないかと考えています。
そこで私に最適な詩人が中原中也だったわけです。
普段はヘッセ詩集を読むことが多いのですが、
この詩人だけは別目的で読むことにしています。
その目的とは何か?
キャッチコピー力を磨くためです。
中也ファンからしたら怒られそうですね。
しかし彼の詩の魅力はその奇天烈な表現力にあると思っています。
とにかく左脳だけでは理解が追いつかないし、頭の中を引っ掻き回されるので、非常に良い刺激になっています✨
2⃣中原中也「春の日の夕暮」
まずは彼の独特な表現力を味わってみてください。
3⃣表現力はハウツー本以外でも磨ける
中原中也の詩、いかがでしたでしょうか?
この言葉の表現力はロジカルに考えてもまず出てこないものです。
どこからそのワードが出てくるんだと、読むたびに驚きの連続です。
特に【アンダースローされた灰が蒼ざめて】の表現。
アンダースローの意味を調べると、以下の通り野球用語。
野球は詳しくないのであくまでも推測なのですが、
水平線の下から「何か」が蒼ざめる。
それは月か?
もし月だとしたら、
月が蒼ざめる=月の出現?
でも夕暮れですよね?
このように論理で解釈しようとしてもすんなりいきません。
だから高度な隠喩(暗喩)(metaphor)を読み解く力が欠かせないのです。
これが難しいうちはイメージで理解するしかありません。
しかしこれは人を惹きつける表現であると思って間違いないでしょう。
もし現代であれば、彼はコピライターとして活躍したかもしれませんね。
余談ですが、比喩には以下のような種類があります。
ともすればノウハウ本に頼りがちな現代ですが、このように自分が惹きつけられた表現を想像力を使って一度追っかけてみる。
そしてそれを別の言葉に置き換えてみます。
それだけでも表現力が身につくような気がしています。
ちなみに私だったら該当部分を以下のように置き換えます。
(前提が月だとしたらですが)
【アンダースローされた灰が蒼ざめて】
➤【地平線にホルスの左目が涙して】
(ホルスの左目は月を象徴するらしい)
我ながら単純すぎ・・・しかも前後の関係に違和感ありですね。
でもこういう楽しみ方もあるので、時間があれば是非やってみてください。
記事まとめ
皆さんいかがでしたでしょうか?
詩を読む目的は様々ですが、表現力を磨くための詩があっても私は構わないのかなと思います。
こうして詩から学べることはたくさんあります。
しかし何よりも表現力が身につくのが一番のポイントかなと私は思います。
詩から気になった表現を調べて自分なりにアレンジしてみる。
それにはキチンとした修辞学とか言語学の知識が不可欠です。
ハードルはやや高くなりますが、一度やってみる価値はありそうです。
そうしたら、中也の詩のように多くの人を惹きつけるキャッチコピーを作れるかもしれません。
☟考察に便利なサイトを見つけました。創作活動が進みそうです。
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