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私のLean In Story 〜第六弾:安達 麻有編〜

Lean In Tokyoは国際女性デーを記念して、メンバーのLean In Storyの連載を開始致します!

“Lean In”とは、「一歩踏み出すこと・挑戦すること」を意味する言葉。

私たちはこの言葉、そして同題名の本、そこから始まったムーブメントにそれぞれ想いを持ってLean In  Tokyoで活動しております。

一人一人の経験や想いが、もし誰かの共感を呼んだり、誰かの背中を押すきっかけとなることが出来れば幸いです!


第六弾:安達 麻有 (PR担当)
「白人男性中心社会で、物怖じせず自分の価値を主張し、立ち上がった話」

私がこれまでの人生で特に「一歩踏み出した(Lean Inした)」エピソード
私は現在、カナダの一般企業で働いています。
日本の田舎で育った私は、小さいころから海外に憧れを持っていました。高校から、英語に特化した高校に進み、大学は海外に行きたいという目標を定め、それに向け必死に勉強しました。そして、無事トロント大学に合格し、18歳の時にカナダに移りました。
大学では、女性ジェンダー学を専攻していました。ですから、フェミニズムに関する事柄には人一倍関心があります!

そんな私のリーンインしたストーリーは、社会人になった後の出来事で、勇気を出して、白人男性が支配するコーポレートカルチャーに屈せずに、私の価値を主張し、立ち上がったことです。
背景を話すと、入社して半年も経たないうちに、部署異動かつ昇進が決まりました。新しいポジションでは、業務も難しくなり、かつ、責任も増える為、給料が上がるのは自然な流れだと周りの同僚に言われました。実際、男性の先輩社員から、『僕も前、同じようにその部署に異動したときに、給与アップしてもらったし、君の給料も上がるはずだよ。』といわれました。
給料が上がるのは当然だとわかっていながらも、実際、給料交渉をするのに、勇気が出ませんでした。なんせ私の会社の管理職の80%は、白人男性であるということもあり、アジア人女性でマイノリティの私は、怖じ気づいてしまい、交渉に立ち向かう自信や勇気がもてませんでした。多くの女性が経験しているインポスター症候群をわたしも経験していました。

しかし、ニューヨークタイムズベストセラー本「Financial Feminist – Overcome the Patriarchy’s bullsh*t to master your money and build the life you love」(ファイナンシャル・フェミニスト - 男性中心社会のデタラメを乗り越え、お金の使い方をものにして、じぶんの好きな人生を築き上げよう)で、著者のトリー・ダンラップが心に刺さることを言っていました。それは

【大半の男性が昇進の際に給料交渉をするのに対し、多くの女性は、交渉をしない。なぜなら、多くの女性は「この仕事をもらえるだけありがたい」、「給料の話を上司に話したら、この女は有難みがわからない女だと思われる」と、自分に言い聞かせているから。これは、女性たちが悪いのではなく、そういうふうに女性たちに、リスクが大きい行動をとることを怖いと思わせている男性社会がいけないんだ。なぜなら、女性たちが、いままでと同じく静かでいてくれたら、男性たちは、経済力で女性に勝ち続けることができるから。
男性たちは、普段から株の話や投資の話を、ゴルフなどの社交的な場で、普通に会話しているのに対し、女性たちはお金のことを話すことをタブーかのように捉えている人が多く、友達同士や、同僚とお金の話は割と避けがち。でも、このまま女性たちがお金の話や給料の話を避け続けたら、もしかしたら同じ部署のまったく同じ仕事をしている男性社員のほうが、あなたより高い給料をもらっていることに、一生気づかないかもしれない。
また、あなたは、給料交渉をするとき、自分の価値を主張するだけでなく、ほかの女性たち、そしてあなたが白人女性でないなら、人種的マイノリティの女性達のためにも立ち上がることにもなる。そして、男女間そして違う人種間での賃金の差を縮めることに貢献することになる。】

この言葉に、私は背中を押されました。(「自信をもった交渉の仕方」は、彼女のポッドキャストからも聞けます!)
私が、ここで、自信がないからという理由で立ち上がらなかったら、私はフェミニストとして失格だと思いました。私が勇気を出して立ち上がり、自分の価値を主張することで、男女間の賃金の差を詰めること、さらに、マイノリティの女性の平均賃金をあげることにゆくゆくつながるとしたら、これはやらなきゃ!と自分を勇気づけました。

結果としては、主張した給与はもらえなかったのですが、この交渉にいたるまで、しっかり準備をしていったので、悔いはありませんし、エンパワーされた気がします。
フィナンシャルフェミニストのトリーは、交渉の成功か否かは、実際の給与アップの有無で決めるのではなく、いかに、交渉にいたるまで、自分の職種の市場調査をし、必要な材料を集め、失礼のないよう、自分の価値を主張する仕方を学んだ末、交渉をしたということが、もうすでに交渉の”成功”である、と言っています。

これから先も生きていく中で、給料upに限らず、交渉をしていく場面が多々あると思います。その際に必要な交渉力を、今回の経験で磨くことができました。

そして私は、男女間・人種間の賃金差の問題を打破すべく、これからもフェミニストとして前向きに、生きていくと決めました!

私がLean In Tokyoに参画した理由
海外のフェミニズム情報を共有したいと思ったからです。やっぱり、日本のメディアで取り上げられるフェミニズムに関する情報は限られているので、もっとより多くの人たちに情報をシェアしたいと思いました。
私は、大学で女性ジェンダー学を専攻していたこともあり、女性の社会進出をはじめ、人差別の問題など、日本は海外(とくに北米)と比べ、かなり遅れています。
PRとして、海外で感じた、日本社会とアメリカ社会の違いや、フェミニズムニュース等をNoteの記事を通し、発信したいと思いました。

今後の意気込み
Lean In アメリカ本部の人たちが発信していることを日本語に訳した記事を投稿したり、カナダでいま話題のフェミニズムに関するニュースなどをお届けできたらな、とおもいます!

この話題に触れてほしい!などリクエストがありましたら、インスタグラムfacebook のDM等で、教えてください:)


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