【奢られ飯備忘録】安定!永久不滅の三角チョコパイ

休みの日は昼過ぎまで寝ることが辞められない。
個人的には朝よりも夜の方がやりたいことが多いために、休みの日にわざわざ朝起きる必要が無いということだとは思っているが、それでも一日を無駄にした感覚は拭えない。前日の夜にやりたいことをし、寝て、昼過ぎに起き、徐々にやらなければならないことを処理していく。そうしていれば、気がつけば夕方になっている。
実際これを書いている今も、昼過ぎに起きてから大体1時間くらい経ったあとなのである。起きて、顔を洗ったり歯磨きをしたりし、布団をあげたら、1度携帯を触るタイムを挟みたい。本当は勉強などやりたいことがあるのだが、一旦休憩したい。
そんな私だが、今日は起きてからラジオ体操をすることが出来た。昨日色々あってラジオ体操をする機会があったのだが、その時に自分の肩の回らなさ具合に驚き危機感を抱いたためである。腕を回し体を回すと、肩からほぐれていく感じがしてとても気持ちいい。ただでさえ姿勢が悪いため、出来る日は継続していきたいと感じた。
これをしていれば、何となく「一日何もしていない」という状態は脱せるような気がする。きっと気がするだけではあるが、一日単位の生活の質を上げるという意味では、ラジオ体操はかなり有効だと感じた。

自宅から数駅離れた適度な都会の地。とある休日のおやつ時、私はあるおじさんと約束があったためその地に降り立っていた。今日は2件、パパ活の予定がある。そのうちの1件をレポートしたい。
高いお料理を奢っていただけることはもちろん嬉しいし、ずっと思い出に残っている美味しいお店もある。それも記したいのだが、今回は日本全国どこにでもあるお店に行った時のことを書きたいと思う。
というのも、私が好きな季節が来てしまったからである。私は秋から冬あたりが食事において大好きなのだが、その理由のひとつに某ハンバーガーチェーン店が「三角チョコパイ」を出すからというものが存在する。
三角チョコパイは、小さな頃から毎年秋冬になるといつも買っていたものである。高校生の頃は、家族のために買っていくという名目で大量買いすることもしばしばであった(10個ほど購入しそれを家族には隠した状態でほとんどを自分がこっそり食べていたたということは、もう時効なのでここで懺悔しておく)。
今年は第1弾としてチョコとおいも味が発売されていた。CMで見る度にずっと食べたいと思っていた。三角チョコパイをこよなく愛しているヘビーユーザーとしては、食べないわけにはいかない。
しかし今年はまだ食べられていなかった。おいもに関しては11月頭で終わってしまうということだったので、早めに食べなければならない。
そこで庶民系のおじさんを頼らせていただくことにしたのだ。どこに行きたいかと聞かれたので、迷わずマックを指定する。相手も昼ごはんがまだのようだったので、ハンバーガーを食べようと嬉しそうだった。無難な選択だったらしい。
店に入ると、セルフオーダーのための機械があった。私はハンバーガーを頼まずに三角チョコパイのボタンへと手を伸ばす(ハンバーガーはチェーンだとマックよりもモスやクアアイナが好きだ、もちろんマックも好きではあるのだが、ここ半年くらい食べていない。というかそもそもハンバーガー自体あまり食べない)。
三角チョコパイのチョコを2つ、おいもを1つ頼んで、先に席を取りに行く。一緒に来た方は注文した品を受け取ってから来てくれるとのことで、私が混み合う店内の中で空いている席を探し出す役割を担うことになったのだ。テーブル席はどこも埋まっており、かろうじて残席があったカウンターのひとつに腰掛ける。メッセージで席に着けた旨を伝え、場所も適当に打ち込んでおく。それに既読が着いたのを確認したので、次はマクドナルド公式のホームページを開く。
そして栄養情報のページを素早く開く。そこから三角チョコパイのカロリー欄を見ると、なんと恐ろしいことに三角チョコパイ3つで約1000キロカロリーにものぼることが分かったのである。パイだし、揚げているだろうし、なにせ天下のマクドナルドだし…低いことは無いだろうと思ってはいたものの、たった3つで1000キロカロリーが摂取できてしまう現実に驚きを隠せない。
最近明らかに太ったから気をつけないと、と思っていると、遠くから商品を持った同行者の方が現れた。なんて呼ぶべきか、おじさんでいいのか、これは。
お礼を言い、私は慣れた手つきで三角チョコパイの蓋を開ける。まずはチョコ味の方を頂く。ふたつあるうちのひとつの箱に手を伸ばし、中からパイを取りだした。
すごい。さすがマック。大きさが去年とそこまで変わっていない気がする。昨年ミスドでチョコパイを食べた時、厚さが2分の1になっていてしょんぼりしたものだ。それに比べて、マックのチョコパイは大きさが変わっていないような気がする。私が馬鹿で、違いに気づけていないだけかもしれないが。
かぶりつくと、口の周りにチョコのパイ生地やクリームが付着する。お世辞にも可愛いとは言えないそのわんぱく具合に、カウンター席であったことにひたすら感謝する。こんな姿真正面から見られたら蛙化もいいところだ。友人と来てなくてよかった、などと頭の片隅で思う。
三角チョコパイは手を汚して食べてなんぼだ。染み出てきた油は幸せの証。噛む度にじゅわじゅわと流れてくるチョコクリームに、背徳感を覚えて幸せな気持ちになる。
夢は一瞬なもので、あっという間にチョコパイが無くなってしまう。そこで、すぐに次のおいもの三角チョコパイに移ることにする。
今年の新作のおいもチョコパイ。私は基本的にチョコ派なのであまり期待はしていないのだが、ファンとして試さない訳にはいかない。箱の中から可愛いピンク色のパイが姿を現した。
ひと口かじる。すると飛び出てきた黄色の芋クリームに私は驚いた。とても美味しい。美味しい上に、何かサクサクするものが入っている。これはチョコパイとの決定的な違いだ。クッキーのようなものが入っていて、サクサクと美味しい。食べ進めても、クリームの中には変わらずサクサク生地が入っている。パイの油による背徳感に加え、楽しい食感も参入してくる。悪魔的以外の言葉が見つからない。これを2個買えば良かったかと後悔した。
あっという間においもパイも食べ、その勢いでチョコパイも完食する。幸せだ。チョコパイを食べたことで、ようやく私の秋冬は幕を開けた。
これを書いている最中、気分転換にとTwitter(私はXとはきっと一生呼べない)を開くと、マックが新たなチョコパイを出すことを発表していた。チョコでは無いもうひとつの方のパイは、定期的な周期で変わる。そのためワンシーズンで数種類の味を楽しむことが出来るのだ。
なんと次はクッキーアンドクリームらしい。懐かしい、これが出た当時友人とマックで食べ、夜遅くなるまで話し込んだ記憶が蘇る。
外は夜が更けていく。またチョコパイで現実から逃れたいと、ストレスフルな毎日の中で思うのであった。

そんなことをしても無駄なのに、黒烏龍茶で無かったことにしようとしてしまう

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