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綾野剛沼落ち記録
ずっと好きな役者さんではあったんですが、唐突に軽率に綾野剛さんに沼落ちしました。書こうじゃないか、沼落ちnoteってやつを…!
※視聴済み作品の感想録を兼ねていますので、以下ネタバレ注意です。
多分ここですでに沼に片足突っ込んでた
今思うと「怒り」で沼落ちしてるんだよなア…
怒り(2016)
数年前、出張先で泊まったビジホが、オンデマンドで映画を色々観れるテレビ付きの部屋で。前から気になってたんだよな〜と「怒り」を初視聴。今思うと、出張先のビジホで夜更かし、明日も朝から仕事の条件下で見るにはあまりにヘビーなチョイスですが…
東京、千葉、沖縄、どのパートも見応えがあり、初見以来なんとなくずっと心に残っていて、重苦しい映画なのに定期的に見返してしまう。
直人の、体型や体勢から滲み出る目を離したら消えそうな儚さ、厭世や諦観を滲ませた表情、あんなん見せられたら忘れられない男になるじゃんね…?
そういえば見てたな
沼落ちを自覚して以降、出演作を振り返ったら今までも結構目に入ってました。
これも今思うと、演技力の高さ、役の作り込みの徹底度から、「綾野剛!!」ってよりも「(役名)!!」って印象が強いのか、あまり綾野剛本人を意識せず観ていた気がします。
ヘルタースケルター(2012)
ごめんなさい、綾野剛出演シーンだけ見返しました。ヘルタースケルター過去に1〜2回見たことあるはずなんだけど、描写があまりにも生々しくて苦手なんだよね、、、でも「我慢できなぃ」はとても、あの、良きでした。
もうあんま記憶ないんだけど、公開当時(高2)、女友達数人とチャリ飛ばして観に行った気がするんだよな。サブカル女として蜷川実花監督作品は観なきゃ!!のノリで。あの時、どんな顔して帰ったんだろ。笑
最高の離婚(2013)
当時は尾野真千子・真木よう子目当てで見てたのであまり記憶がない…4人が踊るエンディングはやたら印象に残っています。見返したいリスト入りです。
コウノドリ(2015,2017)
見たのは2022年かな。出産前後のタイミングで、まず原作にどハマりして、ドラマも2クール一気見した。綾野剛がめっっっちゃサクラなのよ…。原作ありのドラマとして、クオリティ高くてとても好き。毎回泣く。加瀬先生やNの面々のキャスティングも最高だよね。
観ていた当時は綾野剛だ!!!と思って観てなかったけど、サクラ先生の慈愛に満ちた表情と発声もできてしまう綾野剛、最ッ高ですよね…
オールドルーキー(2022)
スポーツ観戦が好きなのと育休中で時間があったのとで、珍しくリアタイで楽しんだドラマでした。それまで、まっすぐおバカさんキャラを演るイメージが全くなく、なんか私の知ってる綾野剛と違う…!となった記憶。さくっと観れる作品なので後で見返そうかな。
沼落ちの自覚〜その後
きっかけはYouTubeショートで流れてきた、MIU404 第1話 カーチェイスシーンの切り抜き動画でした。
MIU404(2020)
8年通っている美容師さんがすごくドラマ好きなおじさんなんですが、「MIU404の切り抜きが流れてきてちょっと気になってるんです〜」と話したら、「絶対面白いから観て、初見で観れるの羨ましい」とまで言うので観た。
いやもうめっっっっっちゃ面白いな…!?!?このストーリーを2020年にリアタイできなかったことが悔やまれる…
そして伊吹藍で、また観たことのない綾野剛を知り、カメレオンっぷりを再認識し、そこからずぶずぶと沼にハマっていく訳です…。
ちなみに2話が1番好き。松下洸平の演技と富士山で泣かされ(以後ほぼ毎話泣いた)、あ、このテイストで泣かせてくるドラマぜってーおもしれーじゃんとなり、一気見が加速していきました。
アンナチュラル→ラストマイルコースか、綾野剛過去作漁りコースで悩み、現在過去作漁りコースをひた走っております。アンナチュラルも落ち着いたら観る。
カラオケ行こ!(2024)
根がオタクなので、気になる人やものがあるとすーぐWikiやnoteを読み漁る習性があるんですが。先人たちの「綾野剛の足が長すぎる」「綾野剛の股下が5000フィートある」の一文が気になりすぎて視聴。
…まじで股下5000フィートあった。衣装担当された方とがっちり握手させていただきたい。あのちょっとヒールのある革靴とパンツの形、最高です。
映画自体は、原作があることを知らずに観たこともあり、わたしはシュールで笑えるけど、爽やかさのある青春映画と捉えました。聡実くんかわいい。視聴後数日間、仕事中でも狂児のガンギマリ紅が脳内に流れてきて困りました。
空飛ぶ広報室(2013)
こちらも先人たちによる「可愛い綾野剛を観たいならとにかくこれ」のコメントから視聴。
コテコテのラブコメ日曜劇場(社会性のあるテーマを扱っていてそこも見どころだとは思うのですが、いかんせんラブコメ耐性が低い人間なので…)、ガッキーのOLコーデ、安室ちゃんの主題歌、ガラケー、平成のイケメンアナウンサー、なんかもうめっちゃ平成を浴びましたね。
綾野剛さんさあ、日劇ラブコメでガッキーの相手役もできるの…?どんだけカメレオンなの…?
空井大祐a.k.a.わんこは、もっと若いときに観てたら確実に性癖狂わされてましたね。アラサーにはちょっとピュアピュアすぎてきついです。2秒くださいじゃねえよおおお!!!!(ラブコメ耐性がとても低い個人の感想です)
ピースオブケイク(2015)
わたしの従来の綾野剛のイメージをぎゅっと濃縮したような役どころ。今の時代はメロいと言うらしいですね。はい、非常にメロいです。
かなり好きなタイプの作品なので感想が長いです。こういう邦画ばっかり観て青春時代を過ごした人間なので、実家のような安心感でした。あ、原作は未読です。
うん、"あった"わこういう瞬間。ある、じゃなく、あのころあったな、と感じることができるタイミングで観れてちょうどよかったな。10代後半〜20代前半で観たら、テーマや設定が刺さりすぎて卒倒してだと思います。作品名は前から知っていたので、危なかった…。
流され続ける弱くてずるい女と、自分勝手な弱くてずるい男、根本は大して変わらないのかもしれないけど、拗れて静かに終わった関係から、2人で怒声出し合って終わるラストは爽快感があって好きです。あと、わたしは銀杏もゴイステも通ってきてないんだけど、終盤の峯田の弾き語りすごい良かった。
見終わってからも余韻がなかなか冷めず、結局その日の内に2周しました。
2週目はヒゲ店の感情の機微に着目して見たけど、ほんとずるいわこの男。序盤の夜勤の帰り道のシーン、互いにワンチャン狙ってる男女しか、あの歩速と距離にはならんだろ。「惹かれるけど…」もずるい。意識的か無意識かわからないけど未来にタスキをつなぐな。関係が始まったその日、ことあるごとに志乃を見つめてニコニコするのもずるい。
それなりに恋愛経験があって、それなりに思わせぶりだから女性にモテて、少し近づくと人懐っこさを隠さなくて、見た目よりは誠実なところもあって(実際に観るまで凪のお暇のゴンさんみたいなやつだと思ってた)、でもどこか詰めが甘くて大浴場で女性に殴られる。沼が服を着て歩いているようなもんですよこの男は…。
ヒゲ店だけでなく、別れた後に川谷(菅田将暉)に慰められて気持ちよくなったり虚しくなったり、恋愛対象として見ていない千葉(峯田和伸)のところに入り浸ったり、そんな志乃の行動もとても小賢しくていい。いたるところに見える男女の小賢しさがとてもリアルで、この作品ならではの空気感を感じました。
そして何よりも、とにかくもう多部ちゃんと綾野剛の絵面が良すぎる。他のキャスティングだったら、生々しすぎて見るに耐えなかった可能性ありますね。
それから舞台。古臭いアパート、下北や阿佐ヶ谷の街並み、レンタルビデオ屋、色物寄りの尖った劇団、この東京感たまんないね。高校時代にこれ観て上京した女子高生全員に、爛れた東京生活を送らせる映画だと思います(個人の感想です)。
沼の底はまだ全く見えていない。
ということで、MIU404視聴から2週間の経過をまとめてみました。まだまだ観たい作品がたくさんあるので、気が向いたらまとめようかな。明日からはアバランチ観るぞ!!!