【空想エッセイ】昨夜の話(4)
「ナルさん、『うたすと2』って何すか?」
そう言いながら、イッポくんは窓を勝手に開けて入ってきた。
「うおう、イッポくんか!」
僕は夜の間に執筆し、朝投稿するスタイルである。今も、ネタが思い浮かばず、頭を抱えていた。
※この記事は、ナル作『空想エッセイ』の中で、音楽と小説のイベント『うたすと2』を紹介するものとなっている。
『空想エッセイ』とは、作者・ナルと妖怪たちが友達という設定の創作である。過去作も読んでいただければ嬉しい。
以上、注釈終わり!
「『うたすと2』というのはね…」
「僕が説明するよ!」
一つ目小僧がいつの間にか、僕の膝に座っていた。
「…いつ来たの?」
「ナルさんがネタに困って、Youtubeで日向坂46見てキャッキャしてたあたり。」
「…そう。」
「『うたすと2』は、note上の一大イベントだよ!」
「詳しくは上の募集要項を見てね!」
「…ありがとう、一つ目小僧。」
「へえ、曲から更に創作するんですか。」
イッポくんはスマホを取り出し、お題の曲を聴き始めた。
「『Simply』
『うちの彼ピはインプレゾンビ』
『ブーケ・ドゥ・ミュゲ』
……。名曲揃いっすね!」
「そう、そうなんだよ!」
イッポくんはセンスがいい。イッポンダタラになる前は、名のある神だったという。さすが神。
「ナルさん、開始はまだみたいなのに、もうみんな投稿してるよ。」
「フライングOKなんだ。みんな、既に傑作を生み出してるよ。」
「ナルさんは書いたんすか?」
「……書いた、けど。」
「イマイチなんだね!」
一つ目小僧はニコニコしている。きっと、いつものことだと思っているのだろう。まあ、実際そうなんだけど…。
「…頑張ったんだけどなあ。」
「まあ、気にするな、ナル。」
いつの間にか夜行とぬらりひょんも来ていたようだ。二人とも、勝手にYoutubeを見ている。
「…ほお、これが日向坂46か…。」
「そう、可愛いでしょ。」
ぬらりひょんはYoutubeに釘付けだ。夜行は僕を見て続ける。
「祭りなんだから、優劣関係なく楽しめばいいだろう!」
そう言うと、夜行はにっこり笑った。
「みんなで楽しめるのは、とてもいいことだ。」
「……そうだね、ありがとう。」
なんだかんだ、夜行はとても優しい。ぬらりひょんはYoutubeから目を離そうとさえしない。僕はイッポくんを手招きして訊いた。
「ぬらりひょんって、アイドル好きなの?」
「いやいや、ナルさんが好きなアイドルなら覚えたいって必死になってるんです。」
「…そう、なんだ。」
「ナルや。『にぶちゃん』はどれだ?」
「ほら、そこでセンターになってる……」
「ほぅ、この子か!ほぅほぅ…。」
まさか妖怪に布教することになるとは、思わなかったなあ…。
と、いうわけで(どういうわけだ)!!
うたすと2、10月10日から21日まで開催です!!
既にフライングで多くの作品が公開されている。素敵な作品ばかり。是非是非、曲を聴いてから読んでいただきたい。そして、少しでも興味があれば参加することをオススメする。楽しいよ!
詳しくは募集要項から。
なお、僕も既に小説を投稿済み。一つ目小僧には『イマイチ』と言われたが、頑張って書いたので読んでほしい。
というわけで、僕と妖怪たちは、うたすとサポーター宣言をします。
主催者の皆様、バリバリ自作(と日向坂46)を織り交ぜた宣伝ですが、大丈夫でしょうか…?駄目だったら消しますんで、言ってくださいませ…。
いただいたサポートは、通院費と岩手紹介記事のための費用に使わせていただきます。すごく、すごーくありがたいです。よろしくお願いします。