
恋を捨てるということ
今日はいつものエッセイとはちょっとだけ違う。
なぜってふざけないから。多分。
最初は有料記事にしようかと思った。だけど、もしかしたら誰かの想いに寄り添えるかな、同じように区切りをつける人の励みになるかな、と柄にもないことを思ったので、無料にする。
こんな僕を応援する方はチップをください(勿論冗談です)。
なお、イラストは本日も山本巳未さまからお借りしました。もう全部が好き。推しを公言したい。
まずはこちらのショートショートとあとがきを読んでいただいて。
というわけで、生涯最後の片思いを終える決意を固めたわけだが、今すごくしんどい。
あの、失恋ってこんな感じでしたっけ?
今まではもっとこう「これで自由に合コン行けるぜ!」とか「エロいやつ見ても文句言われないぜ!」「酒飲んで忘れよ」みたいな感じだったと思うんだけど、今回はそうならない。
そりゃ学生時代は、失恋してから一月はまともにご飯食べれないタイプだったけど、なんかそれとも違う。
あの人が好きだって言ってた漫画読んで、あの人がおいしいって言ってたビール飲んで、話したことを思い返して。
あんな話で一緒に笑ったなとか、あのときは機嫌悪かったなとか、まるでまだ好きなままでいるみたいに、それどころか片思いしてた頃よりもずっと、あの人のことを考えている。
僕はもしかして、まだ諦められていないのだろうか。
あの人はもちろん、このnoteを知らないし、見せるつもりもない。
見せてしまえばこの片思いは無事に終われるような気もする。簡単に拒絶される気もする。
でも、もう少しだけこのまま好きでいたいなという気持ちもある。
もう伝えないんだとしても、叶わないんだとしても。
あの楽しかった日々を、心踊るような日々を、子供っぽい片思いの日々を、まだ捨てたくない。
でも、想うことに疲れた。自分さえ満足に愛せない心で、あの人を愛して、あの人の心を守れるとは思えなかった。
もし精神的に不調を抱えていなかったら、と思うことがある。
だけど、そうしたら僕の人生は、ここに辿り着かなかったような気がするんだ。それはもちろん、このnoteもそう。
そして、あの人と仲良く話せることもなかったと思う。当初の夢を叶えていたら、僕はこの町にいなかったはずだから。
だから、だからこそ、僕は思うよ。
あなたがこれを読むわけないって思いながら、ここに綴るね。
あなたに会えてよかったし、少なくともその点において、本当に、本当に限定した範囲でだけど、病気になれて、あなたと出会える人生でよかった。選んできてよかった。
僕の人生のすべてが悪いことだけじゃないんだって、生きていればあなたみたいな素敵な人に巡り会える日が来るんだって教えてくれて、そして何よりも。
僕に出会ってくれてありがとう。
片思い、もう少しだけ続けさせてね。緩やかに終わらせるつもりだから。ちゃんと終わらせるから。
そしたらさ、僕はあなたの友達になりたいよ。
あなたが幸せでいてくれることを、穏やかで優しい日々があなたに訪れて、それが続いてくれることを信じてる。
ありがとう。
そして、僕の恋心。
今までつらい思いばかりさせてきたね。
頑張ったね。もう自由だよ。
永久に、さよなら。
綴っているうちに、少しだけ決意が固まった。
これで良かった、と言うよ。
どんなに無理やりでも、苦しくても。
あなたに昔あげたものと同じビールを飲みながら
あなたが好きだって言った漫画に励まされながら
あなたの笑顔に胸を締め付けられながら
きっと僕は、幸せになるために生きていくよ。
ただ、最後にここに書かせてね。
ずっと、多分初めて言葉を交わした日からずっと、
ずっとあなたのことが好きでした。
本当に、会えてよかったな。
僕の恋は、これでおしまい。
読んでいただきありがとうございました。
次の投稿は多分ふざけるからご安心を。盛大にふざけてやる。
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