紅麹サプリと食品、健康食品事故は何故起こる(世間話)
『武見厚労相は「小林製薬の判断により死亡者数の報告をしなかったことは極めて遺憾だ」と語った。』
『「小林製薬だけに任せておくわけにはいかない。厚労省が直接進捗状況を管理し、調査結果を詳細に示す」と述べた。』
真っ当なお話ですね。
記事を追いかけているわけではないので、細かい話はわかりませんが、どうも小林製薬側はことの重大さがわかっていないようですね。
というのも、TVを用いての告知CMでも、最近やっと手話通訳を入れ相談窓口を電話対応可能にしましたが、どうも意図的なサボタージュがあるように見えていました。
紅麴コレステヘルプのホームページでは、
「紅麴コレステヘルプ」はこんな方におすすめです!
外食や脂っこい食事が多い方、将来の健康が心配な方、健康診断でB判定の方」
とまだ載っていますが
(そもそも「将来の健康が心配な方」の文言と「コレステロール」の関係って、直接的な因果関係があるのか、単なる誘導ではないのかと思ってしまいますが、「サプリメント」「機能性表示『食品』」だから許されるのでしょうね)
話はそれますが、この記事で対象となっている紅麹製品を「紅麹 コレステヘルプ」とした場合、この製品はサプリメント(機能性表示食品)なので食品と医薬品の境目にあり、食品でありながら医薬品に近い効果も出る(かもしれない)関係で、医薬品に近い価格帯で勝負できる収益率の高い製品群だと思っています。
話は戻って「意図的なサボタージュ」を感じた理由は簡単で、まず、飲用者は何らかの検査でコレステロール値が高いと言われた人たちがターゲットであるとすれば、概ね対象者は、年齢が若い層ではない。
それがわかっていながら「ホームページを見るように」みたいな、スマートフォンもしくはPCがない(かつ、使えないと)とアクセスできないデジタル・ディバイド丸出しの「木で鼻をくくるような」告知CMを平気で流して続けていると感じていたからです。
個別には書きませんが、今まで食品や医薬品において死者を出すような大きな事件が何度も起こっています。
多くの原因は、極端に単純化すれば「ま、いいか。このぐらい大丈夫だろう。」に収束するように思います。しかし、被害を被った方々や親族の方にとっては「ま、いいか」の一過性の出来事ではなく人生そのものになっているわけです。
やはり、また、実行時の原因はそうであったとしても、なぜ、「ま、いいか。このぐらい大丈夫だろう。」に至った真因をこれ以上掘りきれないところまで掘り切らないとだめではないでしょうか。「ま、いいか。このぐらい大丈夫だろう。」と思い、そして、それを実行してしまう、または、させてしまう組織も含めて。
(もちろん今回の事件が「ま、いいか。」がスタートなのかわかりませんが、時々目にするニュースを見ると、コンタミが起きていることを誰も気づかなかったことはないはずでは、といった匂いを感じます)
ここをしっかりとつかみ、監査と厳罰のある規則にしなければ、忘れた頃に、またぞろ似たような事故、事件が起きるような気がしますし、喉元すぎれば熱さ忘れる業界と思われてしまうのではないでしょうか。
ちなみに、孫氏の兵法でも、ルールを守ることに関しては、最初の章の「計篇」でも、まず、「法」の整備が必要であると書かれ、それに対しての評価として「法令」「賞罰」として運用を評価するように書かれています。
もちろん最重要事項は、「道 」であり「主」ですが…
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以下、「・5つのガイドライン」と「・7つの評価項目」
(「孫子の兵法をプロジェクト マネジメントの観点で翻案したら」
https://note.com/leal_frog9738/n/ne43d34f3b104
より引用)
『1 計篇(プロジェクト開始の準備方法、プロジェクト評価の必要性、評価方法とその活用方法」)』
『・5つのガイドライン
道 → 組織のガバナンス。
天 → プロジェクト開始のタイミング。
地 → プロジェクトの対象と範囲。
将 → プロジェクトリーダの能力。
法 → プロジェクトの遂行と管理に必要なルール。』
『・7つの評価項目
1. 主 → オーナーは正しいガバナンスを行っているか。
2. 将 → リーダはプロジェクトの対象やスコープに対応できる能力を持っているか。
3. 天地 → プロジェクトの開始時期やスコープの大きさは適切か。
4. 法令 → ルールが細かく定義され、実行されているか。
5. 兵衆 → プロジェクトメンバーの意識やスキルは高いか。
6. 士卒 → サブリーダのリテラシーが高いか。
7. 賞罰 → 業績やルール違反に対する報酬や罰則が明確に定められているか。』