見出し画像

ハハコグサ

せり、なずな、ごぎょう、はこべら、ほとけのざ、すずな、すずしろ
ご存知春の七草、七草粥の七草です
今は6月、旬はとんでもなく過ぎてしまいましたがYouTubeを観ていたら看過できないワードが出てきたので調べました

ハハコグサ

今から半世紀ほど前のお話
まだ幼い我が相方オオニャムチは学校帰りに
そのへんに生えているハハコグサを
食べられるんだよ〜
って毟って食べてゲ◯ったという逸話の持ち主です
なので我が家とハハコグサは切っても切れない縁で結ばれて居るのです(そんな理由ない)

本日の薬効植物
ハハコグサ

キク科の越年草
和名のハハコグサの他にオギョウ、ゴギョウ(御形)、ホオコグサ(這子草)、ブツジグサ(仏耳草)、ソジ(鼠耳)、モチバナ(餅花)などがある
開花時に全草を洗って天日で良く乾かしたものはソキクソウ(鼠麹草)という生薬です
煎じたものは
鎮咳、去痰、扁桃炎、喉の腫れに有効
利尿作用、むくみに効果あり
ソキクソウとフキの花、熟地黄(アカジオウという植物の根)をそれぞれ焙り混ぜたものを三奇散といい炉にくべて煙を吸うと痰咳に良いと「和漢三才図絵」に記されています
皮膚病には全草の黒焼き粉をゴマ油で練ったものを患部に塗布すると良いと言われています
ハハコグサの若い茎葉は食用とされて春の七草ですかつては葉を草餅や団子の中に入れました
江戸中期まではひな祭りの菱餅や草餅はこの草で作ったものだったのですが緑色が鮮明なよもぎに取ってかわられてしまいました
布や紙が高価な時代にその代わりとして穢れを取るための形代として使われたためゴギョウ(御形)と名付けられたみたいです
ひな祭りの原点ともいわれる流し雛は古くは源氏物語にもお祓いをした人の形(かたしろ)を舟に乗せて須磨の海に流したと書かれています
医療の発達した現代とは違い、昔は病気をすると災い、穢れ、祟りと怖れられていました
その穢れをかたしろにうつし身代わりとして川や海に流し穢れを祓ったのでしょう
ちなみにひな祭りは上巳の節句といい五節句の中のひとつ、3月の最初の巳の日を指しています
昔の人は節句という節目を大切にしてきたのでしょうね
なぜ私は6月に3月の話を一生懸命調べて書いているのでしょう?
上巳の節句、3月3日も 端午の節句、5月5日も
知らん間に過ぎてたわ
やっぱりハハコグサのせいね
我が家では切っても切れない縁なのだわ


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?