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オグナ 小説(6)
↑これまでのお話
それから数日は何事も無く過ぎた。
私が大人しくしているからなのかも知れない。
あの衝撃の出会いから考えると拍子抜けな気がした。
まあ、顔だけ皇子には大人しく旅立って欲しい。面倒事は嫌だ。
そう思っていたのに
ただ、頼まれた野菜を届けに出ただけなのに、庭の中心で綺麗な女性に愛を囁いている顔だけ皇子を目撃してしまう。
囁いているだけじゃなくてそこで抱き合い顔を寄せ合っている。
ひゃー
慌ててその場から逃げた。
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