見出し画像

泥臭く、勝点を掴み取れ。キング復帰とチームとしての転換期。/AFCチャンピオンズリーグ2021第1節 川崎F vs 大邱FC(韓国)

どうも私です。
ACL放送、どうなることかと思っていましたが、DAZNが放映権獲得してくれたため、全試合リアタイできることとなり……もうDAZNさまに足を向けて寝られません。。。ありがたや……しかしキックオフ時間がかなり遅いので、毎度寝不足になりそうですね。
ちなみに今回は試合前にオンラインアウェイツアーにも参加してきました。憲剛さんとタサさんの対談超面白かった。ショートVer.がYouTubeに上がっているようなので是非。

さて、Jリーグ勢がここまで無失点全勝と(勝手に)プレッシャーを感じていた状況での我が軍初戦。ACLならではの空気と芝と慣れない相手にかなり苦戦を強いられましたが、最終的には3-2と勝利を収めることができました。奇しくも川崎Fも大邱も、外国人選手の躍動が印象的でしたね。

内容を三行でまとめると
・想像以上にしっかり準備された対応に戸惑う
・ブラジルトリオの底力とソンリョンの冷静さ
・ゲームを安心して終わらせるために

もっと詳しく見たいなって方は続きをどうぞ。

ちなみに選手のことは基本愛称で書いているので、気になる方はバックでお願いします。

1.スタメンとメンバーへの所感

我が軍のスタメンはこちら。
※DAZN観戦の際は試合前に書いています。

画像1

キング大島帰還ありがとううううううううううううううううううううう(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)待ってたよおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!

初戦からグループの中で一番のライバルと言っていいだろう大邱が相手ということもあり、ベストメンバーがベース。ベンチがいつもと違って10人のレギュレーションということで、相手の出方に合わせて戦術変えていけそうね。
和季くんが入れなかったのは悔しいなあと思うけど、プレースタイル的にはヤスくんとのローテーションかもしれないな。なんといっても中2日で6連戦なので、いつもの戦いとはかなり違った進め方にはなりそう。スタメン予測がなかなかつきませんな……誰をどこまで引っ張るのか、イエローは2枚で累積次節出場停止になってしまうので、コンディションだけでなくそこも含めてマネジメントが必要になってきますね。

大邱側は全然知ってる選手がいないのですけど、上背のある選手が多いとのことなのでセットプレーには要注意かな。芝の状態のこともあるし、空中戦でもあまり主導権を握られたくないですなあ。

2.試合内容

入り自体はふわっとはしてなかったのですが、いつもとはやっぱり違うなあというのが印象でした。芝のことは少なからず影響はあったとは思いますけれど。ボールの転がり方?がちょっと違うというか。跳ねたり止まったりまっすぐいかなかったり、まあ細やかなパスワークにはあまり向いていなさそうかなと。ぱっと見綺麗なんですけどね。どちらにせよ連戦の中で更に荒れていきそうですし、今のうちに色々と慣れておいた方がよさそう。

初っ端、アキさんと三笘くんがそれぞれ惜しいシーンを作りました。アキさん結構ガツガツいくやん。これを決められていたら少し楽な展開にはなっていたのかなあとは、振り返って思いますね。
大邱はアキさんが事前にプレビューショーで言っていた通り、外国籍の選手を前に張らせて最終ラインをがっちり固めていくようなスタイルがベース。なかなか釣られてくれず、ダミアンがプレッシャーをかけに行っても背中のスペースがかなり空いてしまっていたシーンも試合を通して何度かありましたね。アキさんの背中狙われたりもしていたし、結構しっかりこちらのスカウティングしてきたんだなと思いました。的確に弱点突いてくる感じ。
ボールが思ったようにコントロールできていない風でちょっと心配だなあと思っていたら、全体的に守備に出遅れてしまった隙を突かれ、早々に失点。うーん。これはちょっと痛かった。誰かのミスというよりも全体的に対応が遅れているんですよね。そして大邱の選手の詰め方も巧かったです。

ボールの保持自体はできていたんですが、どうにもゲームコントロールが上手くいかない川崎F。らしくないミスも散見されました。特にずっと好調で来ていたジョアンやジェジエウが上手くいってなかったですね。うーん……ちょっとアジアのファール基準にストレスを感じていたところもあるのかなあ……。いつもなら対策をされていてももう少し巧くやっているかなと思うのだけど、気になるレベルで良くなかった。セカンドボールが全然拾えてなかったり甘いパスがあったり、いつもはないミスが気になりました。
対照的に、アキさんはいつも通りのプレーでさすがだなと感心してしまいました。ボールコントロールもいつも通りだったし、どうなってんの?天才なの?(※天才です)
あとヤスくんもCK冴えわたってました。碧くんがいない分、っていうのもあるし、ここで結果を残したいという気持ちも大きかったのかな。精度高かったなあ。こういうピッチコンディションでセットプレーや直接FKで狙える選手の存在は大きいです。

前半途中、またしても中盤でピンチを招いてしまうとペナ内に持ち込まれ、後ろからジェジエウが押してしまいPK献上。うむむ、あれは仕方ない……
2失点目の我らがソンリョン神が見事にPKストップしピンチを逃れました。ここで0-2にされてたらかなり展開が厳しかったと思うので、解説の水沼さんも言っていたけれど勝負と流れを変えるビッグセーブでした。マジでソンリョン神……天皇杯に引き続き拝みたい……

ビハインドの中、ダミアンは闘志を燃やしながら虎視眈々とゴールを狙っていました。後ろがついてこなくても、とにかく走る。何度でも走る。しばらくひとり孤立してしまっているような状況にもなりましたが、ダミアンは諦めずにチャレンジし続けます。
前半40分、ジェジエウのざっくりパスから浮かせたボールを最早代名詞と化したバイシクルで同点弾!ジェジエウのパス全然狙ってなかったと思うけれど笑、いいところに入ったし、あれをあの位置に浮かせてオーバーヘッドで枠内に打てるって本当、もうフィクションの世界じゃん……さすがかよ……

なんとか同点で折り返し後半。この大舞台でいつものふわふわな入りをやってしまう我が軍。あっこれはあかんと思ったら、前半からいい動きをしていて厄介だなと思っていたセシーニャにさくっと決められ再びのビハインド。なんでだよお……ここでふわっとすんなよお……(´;ω;`)

いやあどうしたもんかね交代あるかねと思っていたところ、救ってくれたのはレオくん&三笘くんの東京五輪ペアでした。ボールを受けたレオくんが前にできたスペースにノールック気味の鋭いパス。え、レオくんそんなパス前から持ってた?なんかすごいの出したね??
それを受けた三笘くんはお得意の縦切り込みからのアウトでのパス。そこに詰めていたダミアンが冷静に一呼吸置いて左に持ち直してシュート。いやあ、ダミアン本当ナイスだ。さすがのストライカーだ。これで再び同点に。

その後ピンチを招くものの防ぎ切り、更に迎えた55分、ヤスくんからのCKをスクランブルの中押し込んだのはなんとジョアン!フロンターレ初ゴールがチームを救う決勝弾に。しみっちくんやるじゃない……!

そして3-2になったところでついに、キング大島降臨……!!!ま、待ってたよ……!!!
大邱がちょっとラフ気味だったので復帰は次節に見送ってもよかったと過保護なフロサポ的には思うのだけど、オニさんが起用したってことは全く問題ないってことなんでしょうな。実際大丈夫かな?と思ったのは頭だけだったし。リョウタのパスとか切り返しはそれだけでご飯食べられる。

リョウタ投入辺りから4-3-3システムから4-2-3-1システムへ。今回の場合は長野戦とは違って、アキさんをトップ下に置いて中盤を機能させたいというよりはアキさんの背中のスペースをカバーさせたい目的もあったかな?とは思いますが、中盤を安定させて勝ちに行くという意味ではよかったのかなと。ジョアンとジェジエウのところは不安もあったしね。またしてもゴール前で招かれたピンチを防ぐソンリョンの神セーブ……マジ足向けて眠れん……

更にノボリの負傷で車屋先生も投入。ノボリはカード貰ってたからタイミング的にはよかったのだけど、怪我の度合いが心配ね。自分で歩いていたから酷くないとは思いたいけれど、、、先生投入は高さ対策的にもよかったし、元々考えてはいた策かもしれないですね。大邱は体格の大きい選手が多かったし、僅差であればパワープレイに来る可能性もあったし。

その後も攻めたりカウンターをくらったりしながらも、何とか時計の針を進める展開。ボール保持率は川崎の方が高いのだけど、基本的にはカウンター狙い気味な戦法なので前線にとびきりのパンチくらう可能性があって結構緊張感はありましたね。もう1点獲るチャンスはあったのでできれば2点差にできていたらもう少し余裕は持てたと思うけれど、それにしてもゲームを少しゆったりしたペースにできたのは、これからの連戦を考えるといい選択でした。最後の交代はやまむーのみ。リーグ戦とは違い、あまり交代枠を使わずにクロージング。ていうかやまむーじわりと効いていたなあ。やまむーがACL間に合ったの何気に大きいと思う。

最後のセットプレーも凌ぎ切り、3-2で終了。ハラハラしたけど勝ててよかった。
こうやって泥臭く勝利を持って帰れるようになったのはこの数年で一番進化を感じるところかもしれない。

3.ゲームを安心して終わらせるために

先日碧くんの移籍が正式に発表されましたけれど、良くも悪くも転機になるかもしれないタイミングだな、と今節観ていて思いました。
おそらく、碧くんがいたらもっと楽に中盤を制することができたと思います。守備範囲が広くて刈り取れる能力も高く、あとなんと言ってもタフなので。ただ、前回のnoteでも書いた通り、強度だけで戦うのは懸念があったのですよね。
そういえばこれも憲剛さんがACLプレビューショーでも触れてたな。ミスが多くてスプリントが増えている、後半ミスや失点が増えているのは息切れしてるからだって。さすがの言語化。
アキさんはもう少しゆっくり進めたいけど、積極的に奪いに行くことが上手くいっているからこそ止めにくいという話もしてました。これは難しいところで、チャレンジが悪いことだとは言い切れないし、自身で成功と失敗の経験を重ねていい塩梅を探っていく作業もまた大事なことだとわかっているからこその発言でしたよね。ていうかアキさんすごく細やかに観察してんな。

リョウタとやまむーが帰ってきて、碧くんが移籍して、ACLという大きな舞台でジョアンやジェジエウが想定より上手く立ち回れなくて。結果勝ったものの、ただ全力で行くだけではいけない時があるということにも、少しずつ体感して経験を積めるいい機会なのかな、と思います。
アキさんひとりじゃやり切れなかったゲームをコントロールしていくタスクも、リョウタとやまむーが入れるようになって少し光明が見えたのではないかな。あと先生もゲームを締めるために大切なことがわかっている振舞いなように見える。彼らの意図を汲み取って的確に発信できる選手がいてほしいなあ。彰悟さんなのかなあ、やっぱ。

そしてこういう遅攻のプレーも織り交ぜることで、活躍の場が増えて来る選手もいると思います。和季くんなんかはその方が得意だと思う。にしてももう少しトランジションのスピードと強度は欲しいのだけど。アキさんのように獲りに来られても獲られないフィジカルの強さとか、リョウタのように読みで躱せる能力とか、とにかく自分が輝けるプレーのための逆算がもう少しできるとプレータイムが増えるんじゃないかなあ。
あとヤスくんもそちらの方が合ってるとは思う。ただ、ヤスくんの場合は強度は今より落とさず、行く行かないのメリハリをもっとしっかりつける方がいいと思うけれど。これからまた代表入りを目指すなら余計に。

今節はソンリョンを始め、経験のある選手たちに随分救われました。そういう選手たちから若い選手たちが、どれだけたくさんのものを得られるか。そういういい機会になる大会になるといいなと思います。

4.今後の展望

さて、中2日で次節が来ます。今回中国組はリザーブメンバー中心で来ているそうなので大邱よりは多少戦いやすいとは思うけれど、若いからこその勢いで荒くなる可能性もあるかもしれないし、少し慎重になるかもですね。
ベンチに10人入れられるし、ベンチワークで柔軟に対応したいところ。

とにかく怪我をしないことが一番。コンディションには気を付けながら無事に帰ってきてほしいものです。
そしてまたしても深夜1時キックオフ……私も今度こそ仮眠して万全の体調で観戦に臨みたいと思います……!

次も勝つぞ!!


試合結果
--☆-☆-☆-☆-☆--
川崎F vs 大邱FC
3-2
得点者

'40 レアンドロ ダミアン
'51 レアンドロ ダミアン
'55 ジョアン シミッチ

'08 ファン スンミン
'47 セシーニャ
--☆-☆-☆-☆-☆--

碧くんの移籍発表を受けて、個別にnoteを書きました。
よろしければこちらもどうぞ。


いいなと思ったら応援しよう!

葉月りょう
気が向いたら是非ポチりしてね\(゚∀゚)/ サポートいただいた分は地道に貯金して何かに使います(使い道考え中)。

この記事が参加している募集