失点を生むのは少しの油断。ラッキーを呼ぶのは諦めない気持ち。/AFCチャンピオンズリーグ2022 第1節 川崎F vs 蔚山現代(韓国)
どうも私です。
いよいよACLが始まりました。昨シーズンのリベンジです。どちらかといえば今シーズンの方が厳しい台所事情ではありますが、今までになかった粘り強さも得ました。アジアを戦い抜くために必要な力を少しずつ、確実に溜めてきたはず。ここで発揮してもらいましょう。
noteは書いていく予定ですが中2日6連戦なので、さすがにいつもよりはさらっと書きたいと思います。笑
さて、第1節は初戦からいきなりクライマックスな相手、蔚山との一戦です。蔚山が上がってくるのはわかっていたけれど、昨シーズン敗戦した相手とここで当たるとは。
前半押されている時間に失点し苦しみながらも、アディショナルタイムに復帰初戦途中出場の車屋先生が押し込んでくれ1-1とドロースタートとなりました。蔚山に勝点3を与えなかったのは大きい。
内容を三行でまとめると
・元Jリーガーに苦しめられた前半
・必殺4-3-3
・ラッキーでも1は1
もっと詳しく見たいなって方は続きをどうぞ。
ちなみに選手のことは基本愛称で書いているので、気になる方はバックでお願いします。
1.スタメンとメンバーへの所感
我が軍のスタメンはこちら。
※DAZN観戦の際は試合前に書いています。
先生!復帰!!!おめでとうございます!!!!!!!!!!!!!!
高井くん初ベンチおめでとうございます!!!!!!!!!!!
めでてえなあ!ACL初戦からいいニュースで嬉しいぜ!
スタメンは柏戦と全く同じ。手ごたえがあったのもあるだろうし、一旦様子は見たかったのかなあ。ジョアンもパフォーマンスよかったしね。
ベンチには瀬古くんもいてにっこにこ。確実にタフな大会になるのでね、何とかうまく選手を回しながら戦いたいわね。熱さとか湿度とか、どう考えても消耗するもんなあ。怪我にだけは本当に気をつけてほしい……
相手サイドのスタメンはやっぱりあまじゅんもいるしレオナルドもいるっていう。レオナルド、浦和にいた時の印象はあんまりないのだけれど、新潟の試合を結構観ていたのでJ2得点王を獲った時の印象が強くてね……フィジカル強いし嗅覚あるし、嫌なストライカーなんだよなあ。
2.試合感想
開始から蔚山ペースの展開が続きました。いやあ、まあ当たり前っちゃ当たり前だし相手も同じ条件ではあるのだけれど、身体が重い。熱さと湿度の影響がかなり大きいように思うし、芝の状態でボールコントロールが思ったようにいかないこともあると思う。とはいえ繰り返しにはなるけれど、相手も同じ条件なので言い訳にはならないけれど。
4-2-3-1でスタートした状況ではありましたが、柏戦よりもあまりハマっていなかったかなという印象。あまじゅんがかなり動き回っていて厄介だったのと、レオナルドが結構献身的に動いていたのも面倒だったし、相手のペースに付き合ってしまいましたね。
ゲームを握れないまま徐々に押し込まれる状況になりました。よくない。相手は環境の悪さや対戦相手が川崎Fということもあり、ある程度割り切っているように見えました。ロングボールを織り交ぜてくるところに、しっかり準備をしてきた様子も伺えます。そりゃ、グループステージで対策すべきは日本のチームだよね。ただでさえ昨シーズン苦戦した相手でもあるし。
よくないなあと思っていると大体よくないことが起こる訳でして。21分、やや押し込んでいたところからカウンターに近い形でロングボールを入れられると、そのボールがレオナルドに通ってしまい、流し込まれ失点。
最初観た時はオフサイドかなーと思ったのですけどオンサイドだったみたいですね。更にレオナルドの肘あたりに当たっていましたがハンドはなし、CBの対応もよくなく、と不幸と油断と判断ミスが重なっての最悪の結果を招いてしまうという。VARもないのでチェックもなし。
いやあ、どれかひとつでもなければなあとは思いましたけど、失点する時っていうのは大体こういうもんだし、そのリスクをひとつでも減らすのが守備の仕事でもあるのでね。よくなかったですねえ。
久々の飲水タイム後、選手たちの対応が少し改善します。……あの少しの時間で修正できるのがさすがの川崎クオリティ。慣れっこですなあ。
相手に合わせてしまっていたっていうだけではなく、いつもよりプレスが弱めだったもんね。体力の消耗も頭をよぎっていたかもしれないけれど、それを言っていて敗戦してしまっては元も子もないしね。
相手はロングボール戦法に手ごたえを感じて度々送ってくるようになりますが、チャンスの数が増えてきたので流れは悪くないように見えました。
あとは決め切るだけ、というシーンが徐々に増えてきます。
後半、我が軍は4-3-3システムに修正し更に攻勢を強めます。うむ、やっぱり4-3-3がハマるかどうかっていうのは自分たちのコンディションだけじゃなくて相手のプレースタイルが大きいな。
健人くんがゴール前に入り込めたり、マルちゃんからダミアンの惜しいシーンがあったり、高い位置からプレスをかけられるようになってきて、得点の匂いはしてきます。
63分、大弥くんに代えてヤスくん。69分にはマルちゃん、やまむー、健人くんに代えて天くん、先生、知念を投入。これは温存したい気持ちが半分、攻撃に勢いをつけたいのが半分って感じの交代かな。もう少しで点が入りそうって時は選手交代が一番だ。
先生が想像以上に早く復帰できて本当よかったなあ……まだサポーターつけてるっぽいし90分やるにはまだ不安なところもあるけれど、心強い。
得点の匂いがしても決まらない時ってなかなか決まらないもので。押してはいるのですが決め手に欠けます。押してはいるんだけど、相手はもう守り切れば勝てるのでゴール前を固めて割らせてくれません。
80分にはダミアンに代えて伝家の宝刀悠さまを投入しますが、なぜか雑になる攻撃……ラフに蹴ってセカンド奪われるやつやめて……丁寧に運んで……
また慌ててマイボール失って決め切れないパターンなのか、そう思っていたところにガンガンシュートを打っていく天くん。いや天くんこの前からずっと思ってるけどメンタル20歳じゃなさすぎるのよ。笑
そしてまさに、その天くんからチャンスが。天くんが打ったシュートが弾かれコーナーキックになります。ヤスくんが蹴ったキックをキャッチし損ねた相手GKがこぼしてしまったのを見逃さなかったのは、少し離れてポジションを取っていた先生!左足一閃!いやシュートうっま。マジか。
ラストワンプレーで意地の同点。直後のホイッスルで1-1の引き分けとなり初戦を終えました。
ゴール前ファンブルからの同点劇、既に今シーズン3回目なんですけれど笑、最後まで諦めない姿勢がこの結果を生んでいると思うのでね。ポジティブに考えたいです。
3.ラッキーでも1は1
今大会のグループステージはレギュレーション的に確実に1位通過したいので、ここで最大のライバルである蔚山に勝点3を与えなかったことはかなり大きいと思います。
痛み分けなら、もう1回ある直接対決で叩くことができる。もちろん、残りの4戦を全て勝利する前提ですが。
ACLという大会の過酷さは、私なんかよりももっと長くサポーターをしている方の方がご存じかと思いますが、前回と今回、集中開催による気候の違いや体力の消耗という点でもその過酷さが増していると思います。
サッカーって普通中2日で何試合もやるものじゃないしね。身体持たん。
だからこそ、1点の重み、勝点1の重みはとてもずっしり来ます。大事なところで取りこぼせば、他力本願でグループステージを抜けられるように祈ることになる。ただでさえ過酷な大会をもっともっと難しい大会にしてしまうのは、結果的には自分たちの力だと思います。
そして、今大会で一番重要だったのは、蔚山と当たるこの一戦だったとも思います。確かに相手のミスから生まれた同点だったけれど、勝点1を分け合えたことはベストではなくともベターな結果でした。
ラッキーだと言われようが、自分たちで掴んだ勝点でグループステージを突破できればそれでいいのです。勝点1は1。
このチームの目標はグループステージを突破することではなく、ACLを獲ることです。それを夢物語じゃなく現実にしてもらうために、必ず必要な勝点と経験だったはず。
それを証明するために、勝ち続けてもらおうじゃないですか。
4.今後の展望
リベンジは第5節までお預けということで、次節は広州戦ですね。相手の選手全然わからないのであまり書くことないのですが笑、中国組は確か前回同様、U-22とかアンダークラスの選手を連れてきてるんでしたっけ。負ける訳にはいかないですね。
最後得失点差勝負になることも考えれば、なるべく多く得点して勝利したいところ。
我が軍は体力面もあるので、なるべく選手は入れ替えたい。ここで大胆に切るのか折り返しまでは少し無理させるのか、オニさん始めコーチ陣の判断にも注目したいです。
チャナはソンリョンがスタメンだと出場できないので、いつたんちゃんやアンちゃん、早坂くんを起用するかが結構大きな判断になりそう。気候がタイとは違うとはいえ、それでも日本で生活している選手たちよりは動きやすい選手だと思うのでね。ジョホールバルよりは広州の方が起用しやすいように思うけどどうだろうか。
あとは中盤とミキくんのところをどう判断するか。旭くんもフルで出てるし先生が戻ったし、高井くんや秀斗くんのCB起用にも期待したいなあ。もうACLの集中開催ってそういうのが醍醐味になりつつあるな。笑
誰が出ても川崎フロンターレだ、そういう試合を引き続き見せてほしいですね。
試合結果
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川崎F vs 蔚山
1-1
得点者
90'+4 車屋 紳太郎
21' レオナルド
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先生マンガみたいなカムバックするじゃん。最高かよ。