顎変形症備忘録 ~上突下後~
顎変形症ってなに?というかたは、一旦検索してみてください。
医療機関が書かれた説明を読んだほうが、私の言葉よりも信ぴょう性があります。
このnoteは、顎変形症を保険適用で治療する凡人オタクそらの長い旅路となります。
2024年9月現在。ようやく下にワイヤー装置がついたところです。上はまだつるつる。
今、顎変形症で悩んでいるかたや、顎変形症でも症例数の少ない上顎前突・下顎後退症例の経過が知りたいかた向けです。
ネガもポジも、山も谷もあるでしょう。
どうぞお付き合いくださいませ
自己紹介
初めまして、そらと申します。
X(Twitter)からnoteを見てくださっているかたも、そうでないかたも、
どうぞよろしくお願いいたします。
私の人となりは、X(Twitter)を見ればきっとわかってもらえると思います
「好きなものが多い一方で、コンプレックスも多い」
私が私を表現するなら、この一言に尽きます。
数あるコンプレックスの中でも、私が一等気にしているのが
口元、もっと言えば、歯並び…
白い歯がきれいに並んでいる人を見かけるたびに、口元をきゅっと引き結んで、自分の歯が見えないように意識すること〇十年。
一念発起し、矯正歯科を訪ねたことが全ての始まりです。
笑えない口
まずは私の口について話さなければいけません。
顎変形症に悩む全てのかたへ、というわけにはいかないのです。
なぜなら、歯並びも、その状態も、骨の位置も、みんな同じではありません。顔の骨格は人それぞれです。
それでも、私の備忘録が、私と似たお悩みのかたに届いてほしいという気持ちで書いています。
力になれるかどうかわかりません。
私にできることは、私の身に起きることをnoteに書いて公開することだけ…
幼い頃は気にしていなかった歯並びも、成長するにつれて気になりだしました。
笑った時、異様に前歯が目立つ気がする…
なんだか、他の子と歯並びが違うような…
違和感を指摘する女友達はいなくても、男子にはよくからかわれました。
そのたびに私は少しずつ笑えなくなっていきます。
写真を撮られるのが苦手になり、口元を隠すクセができました。
家族写真でも、修学旅行でも、私の写っているものはどれも、
口のはしっこをちょっと持ち上げただけの、
微笑レベルの笑顔しか残っていません。
どうすることもできないまま、月日は流れて私は成人したのです。
そしてさらに時は過ぎていきます。
きっかけは、結婚を考えるほど素敵なパートナーに巡りあえた友人が、
歯列矯正を始めたことです。
大人の矯正治療は子どもの比ではありません。
お金も時間もかかります。
それでも、少しでもきれいになりたいと努力する友人を見て、私もコンプレックスをなくしたいと思うようになりました。
欠点こそ目につく
自分の嫌なところって、見た目も中身も目につきますよね。
コンプレックスを無くすためのポジティブな気持ちを持ち続けたいものです
私の口の特徴はこんな感じです↓
・ガミースマイル
・口ゴボ
・出っ歯
・顎無し
歯列矯正や顎変形症について、自身で少しでも調べたことがある人ならお気づきでしょう。
私の口元は、お医者さんからはこう呼ばれます。
上顎前突
下顎後退
つまり、上顎が骨格ごと前に出ていて、下顎は未発達
骨格なんてもうどうしようもありません。
これが、私が長年矯正をあきらめていた要因のひとつです。
自分の横顔に自信なんて持てるはずもない。
だって、どう見ても美しくない!可愛くもない!
「横から見たら残念w」
「いや、前から見ても微妙すぎw」
過去の記憶がよみがえってきて、思わず眉間にしわをよせてしまいます。
それでも、私には好きなものがたくさんあります。
刀剣乱舞もアイナナも、コスメも文房具も好きです!
そして、大好きな読書をしているあいだは、コンプレックスなんて全部忘れて没頭できました。
たくさんの好きなものが、これまでの私を支えてくれています。
「あ~、これは手術しないとだね」
2023年秋、私は梅田の矯正歯科クリニックを訪れていました。
事前にいろいろと調べて、審美面を加味した提案をしてくれる矯正歯科を選びました。なおかつ、相談無料のところです。
※矯正歯科の名前を具体的に出すことはできかねます。
これは界隈のルールでもありますが、治療中の私自身が身バレする可能性があることや、万が一にでも誤解を招いてお世話になった矯正歯科にご迷惑をおかけする可能性があるため、具体的な場所も名前も出せません。
自分の骨格から治さないといけないだろうな、と思いつつも歯列矯正だけですめばいいな、という淡い期待を抱いていました。
医師が私の口内を見た当初はワイヤー矯正を提案されていたのですが、
レントゲン写真を見たら冒頭の一言ですよ。
正直、やっぱりそうか、という気持ちでした。
医師にされるがまま、嚙み合わせの状態やら、親知らずの状態やら、いろいろと見られている私の頭の中は「手術」の2文字でいっぱい。
「でも、正直手術してくれるかどうかは、紹介する医師次第って感じかな」
衝撃の一言です。
そう、いわゆるボーダー。
私は、顎変形症といえるかどうかの境にいたのです。
「僕は、手術しないとあなたの理想の口元にはならないと思う。
だから、手術に前向きな医者を紹介するけど、どうする?」
紹介状を書いてもらうか、歯列矯正をして多少口元をマシにするか
私の目の前にはこの2択がありました。
自分の年齢、仕事のこと、矯正の期間、費用…
考えることはたくさんありました。
でも、悩んでいる時間がもったいないとも思いました。
だって、どちらが私のコンプレックスを消してくれるかなんてわかりきっています。
もちろんどちらも選んだとしても、成功すれば、という条件付きです。
なんだかんだ、一番大きな決め手は費用かもしれません。
「紹介状ください」
私はこの時、口元のコンプレックスを消すために、できる限りの努力をしようと決めました。
お金の話
薄給OLのそらです。
貯金はほぼありません。
現実問題、生きるので精一杯です。
なんならご飯食べないときもあります。
真面目に週5で8時間労働してるのに、なぜこんなに窮屈なのか…
顎変形症と診断され保険適用となれば、自費診療と比較してだいぶ費用が
抑えられます。
入院費だって保険である程度は賄えるのです。
でも、実際どの程度お金が必要なのか、気になるところです。
今後、お会計も載せていく予定ですが、X(Twitter)ではすでに治療を終えられた先輩方が費用を載せてくださっていますね。
病院によって、また、同じ顎変形症でも治療期間や入院期間によってバラつきがありそうです。
治療費の目安は外科手術代+入院費+矯正治療費を含めて
下記の値段が平均的かなと感じます。
サージェリーファースト(自費診療):約250万~350万円
保険治療:約50万~80万円
私は矯正担当の医師に
「だいたいトータル50万円くらいだけど、そのうちの入院費は半分以上保険で返ってくるんじゃないかな?」
と言われました。
どうなんでしょうね、神のみぞ知る、です。
お金があればサージェリーファーストにしたかった!
治療期間が短い、術前矯正をしなくていい!
しかもある程度審美面も加味してくれる!
サージェリーファーストのメリットに心がゆらいだ日もありました。
しかし、なんせ薄給OLなものでお金がない。
私には、保険適用の道しかないのです。
…ちなみに、私はいろいろと副業にチャレンジしています。
その成果であったり、失敗談も今後noteに書いていこうと思っているので、良かったら読んでください!
まぁ、副業といっても成果は出ていないに等しいので相変わらず薄給です笑
これからのこと
紹介状片手に、私はこれからのことを考えました。
数年かかる治療をやり遂げることができるのか。
矯正器具のついた歯を人に見られる恥ずかしさ。
お金のこと、仕事のこと。
何度も考えて、堂々巡り。
それもそのはずです。
わからないことを考えていてもしょうがない!
私がどう生きたいか。
どんな私になりたいか。
私は私を好きになりたい。
治療を乗り越えた先の、コンプレックスをひとつ減らした私が
胸を張って笑えるように。
次回 初診予約。初めまして、執刀医(仮)
ここまで読んでくださってありがとうございます!
次回の更新をしばしお待ちくださいませ。
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