百考は一食に如かず
つけ麺は邪道だと思っていた。
当時私は「ラーメンの魅力は、麺とスープのハーモニーだ」などと知ったかぶりをしていた。
それを頭をぶん殴られるほどの衝撃で目を覚まさせてくれたのは、福島県郡山市にあるお店。
「つけ麺は何となく敬遠しており、食べたことがない」と話す私を、上司はその地域の名店に連れて行ってくれた。
そしてたった一食で価値観を変えられてしまったのだ。つけ汁をスープで割って飲む。新しい感覚の虜になった。
それからしばらくして「まぜ麺」が様々な店頭で見受けるようになる。案の定、私は「変化球はつけ麺までだろう」と、食べもしていない「まぜ麺」を否定する。今回はつける「汁」すらない。のどが詰まりそうではないか。
そこに突如目の前に現れた「汁なし担々麵」。もしかしたら「まぜ麺」カテゴリではないのかもしれないが、担々麺が好きな私にとっては、どうしても食べてみたい一品だった。当然チャレンジする。・・・また頭を殴られる感覚がした。
それからInstagramには、「#百考は一食に如かず」として、自分を戒めている。
Instagram 2019/11/05
pic 麺屋翔 濃厚魚介つけ麺