leaf_strike(りいふ)

Instagramでランチメニューを紹介しています。 noteでは、その美味しさと満足の周りで起きていた「あれこれ」を感じたままに。

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百考は一食に如かず

つけ麺は邪道だと思っていた。 当時私は「ラーメンの魅力は、麺とスープのハーモニーだ」などと知ったかぶりをしていた。 それを頭をぶん殴られるほどの衝撃で目を覚まさせてくれたのは、福島県郡山市にあるお店。 「つけ麺は何となく敬遠しており、食べたことがない」と話す私を、上司はその地域の名店に連れて行ってくれた。 そしてたった一食で価値観を変えられてしまったのだ。つけ汁をスープで割って飲む。新しい感覚の虜になった。 それからしばらくして「まぜ麺」が様々な店頭で見受けるように

    • 学生の頃は親と行動するのが嫌で嫌で。

      当時は「マザコン」という言葉が横行し、両親といると揶揄される風潮にあった。 「マザコンと親孝行は何が違い、どこに線引きをするのか?」と言い返すのが精一杯。自分自身も気恥ずかしいものだから、一層語気が強まって喧嘩口調になったものだ。 それから数十年が経過し、親も自分もそれなりに老けた。 今となっては「マザコン」という言葉も耳にしなくなり、家族といることが当たり前の時代になったと思う。震災以降は、その傾向がより顕著になってきたのではないだろうか。 外回りの途中、父を偶然見

      • あると嬉しいもの。

        チャーハンや、焼きそば、カレーライスに付けて下さるスープ。刻みネギが散っている程度が侮れない。「次回はここで麺類を頼もう」と決意するほどの出会いに驚くことがある。   あると嬉しいもの。 焼きそばやハンバーグに乗っている目玉焼き。メニュー写真にあると目が釘付けになる。私はどちらかと言えば、蒸し焼きにされた黄身の上が白くなっているものが好きだ。だから映画「天空の城ラピュタ」も好きだ。   だから焼きそばメニューに対しては、やたらテンションが上がるのか。そうか。

        • 「味噌ラーメン」と言えば、野菜たっぷり。

          それが当たり前の地域に育った。 何処に行っても地元ほどの野菜たっぷりには出会えない。地元に帰らなければ食べられない野菜たっぷりの「味噌ラーメン」。 地元から離れている時はずっと思い焦がれていた。 あの頃は気づけなかった。 他所の地域で言う「味噌タンメン」が私の思う「味噌ラーメン」であることに。 数年は損した。

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        百考は一食に如かず

          ランチガチャ

          朝から昼までの間、何をランチに食べようか決まらないことがたまにある。何をイメージしてもピンとこない。和洋中、麺類、ご飯もの、粉もの系。食欲はあるのに決まらない。   そんな時は決めるのを諦めて、日替わりランチがあるお店にすることにしている。しかも曜日変わりで決まっているのではなく、今日は何を提供しているのか、店に行かなければ全く知りようがないお店にする。   そうなると道中は、ワクワクがとまらない。前回は麺類だった。その前は丼もの。あの定食も美味かった。今日は何だろう…。  

          湯気に包まれたスタートライン

          お店に入る前の心得として「店外のアルコール噴霧器を利用してください」に従いつつ、扉を開ける。 なんとなく「山猫軒みたいだなぁ」などと、いつものように空想をしつつ着席。次は何を「指示」されるのか・・・とあるはずの無い「指示」を期待して周りを見渡すと先客がカウンターに座っていた。何やらスマホを真剣に見ている。目が鋭い。 一方自分はといえば、お冷を頂くのも待たずに、来店前から口の中を調整してきた希望の品を伝えて待ちの体制。 この時間を使ってSNSを巡るのがいつものパターンだが

          湯気に包まれたスタートライン