【ものども、出あえ】出たよ!出た!〇〇〇おじさんが出たぞー★【物の怪じゃ】
先日お知らせをいたしました、キャンプファイヤーを開催いたします。
(業火の勢いで6000字です。お酒を持って集合!)
事前に友達本人に聞いていた予告編
友達が大変に荒ぶっていらっしゃったご様子とお見受けしたので、
私も「すわ何事か!」と着火の準備をして駆け付けたのですが、
なんと、どっか(↓)で聞いたことあるロマンティックおじさんでした!
今回問題だったのは、
友達がうっかり遭遇してしまった妖怪が、
今まで彼女が見る目を鍛えてきた”山の妖怪”ではなく、
新たなる地平『砂漠の妖怪』であったこと。でした。
※なお、私が日頃から妖怪とか百鬼夜行とか言っているのは、ぱぷりこさんの『妖怪男ウオッチ』から引用させて頂いております。文中のリンク、および文末にも参照リンクを貼らせて頂きますので、ぜひご参照をば。
友達が過去ひっかかってきた妖怪
①学歴コンプごりごりの自称ロジカル(?)メンヘラ
→仕事で傷ついたHPを、愛情搾取で回復しようとする
→いつも楽しくなさそうな理由が「彼女(私の友達)がリア充なせい」
論理破綻どころの騒ぎではないが、好きだとうっかり「私が彼が落ち込んでるのに気づかなかったから悪いのかな。」「私も依存してるし…」とのっぴきならない状況に。『いやそいつやめとこう!やばいよ!』と周りが騒いで「そうだよね」と目を覚まし終了
②彼女を「セックスできる部下」と勘違いしているコンサル男
友達から聞く限りのお発言が
→君は年上に対する言葉の使い方をもっと勉強したほうが良い
→僕が時間を取ってあげてるんだから、君はもっと感謝すべき
→クライアントが僕に1時間いくら払うか知ってる?
『40代が27歳に向かっていう台詞か!テメェこそアラサー女子の恋愛市場価値をセリーヌとティファニーで支払いやがれ』という精神的殴り合いになって破綻
③なんで彼女作った?!忙しぶる彼女自動補充男
(※こいつは沼の妖怪です)
→付き合いだして1カ月ほどでLINE既読スルー10日間
→理由は「忙しかった(以下仕事の充実ぶりキラキラ)」
→単なるタスク管理ど下手くそ野郎では?
『あの、ヤリたかっただけなのに彼氏ヅラして相手を拘束するのやめよ?』
当時メンタル弱っていて依存度が同等の彼氏が欲しかった友達が闇落ちして終了
※①も②も③も一緒に精神キャンプファイヤーしました
『精神的殴り合い』の事例はこちらもオススメ
私は沼や平原の妖怪との遭遇率が高いため、山の妖怪には免疫がなく、
特に強烈だったのは②のコンサル男。山の頂上を越えた天空におわす。
あまりに苛烈なモラハラ発言に
「えっ?すみれ(仮名)はその人の彼女なんだよね?」
(以下略しますが「すみれ」は(仮名)です。実在の人物とは関係ありません)
「ちょ待って…今わたしは職場の話をきいているの?」
「なんで?なんかその人”俺の方が価値が高い”みたいになってるんだけど…彼氏と彼女って平等だよね…?彼はすみれを好きなんだよね…?」
「なんかね、”彼女=機能性のランクがあるアクセサリー”みたいに聞こえるのよ…今わたし価値観が崩壊MAX…」
「ゴメンほんとに混乱しちゃって…私、今すみれの大好きな彼ピッピの恋バナを聞いてるんだよね?嫌いな上司の愚痴じゃなかったよね?」
と、マジで混乱の坩堝でした。本当にパニック。
あらたなる地平での混乱
そう、そうなのです。
妖怪男は、女性の性格や生態系によって、出会い、罹患し、慣れ、マスター(バスター)し、回避できる種類が偏りがちなのです。
(事実、妖怪男ウオッチという言葉を作ったぱぷりこさんご本人は、山の妖怪の遭遇率が高そうなお話をブログやnote記事中に書かれています)
ですので、
私が彼女から聞く「山の妖怪男」話に大混乱し
「あービックリした、現実感ねぇわ」
と思ってしまったように、
彼女も私から聞く「平原(草原や砂漠)の妖怪」の話を、
現実感のある話として受け入れていなかったんだと思います。
もうね、それはしょうがない。
だって「私はそっちの妖怪には絶対引っかからない」って、第三者として聞くと思っちゃうもん。
第三者として聞くと変なのばっかだから笑
『そんなことある?笑』
って思ってるからこそ、実際に遭遇した時に、自分の常識外すぎてそのおかしさに気づけないのです。最初は。
で、お待たせしました。
今回2人で女子会で火刑に処した妖怪とは
まずは話を聞きます。
友達の話を聞く会なので、私が勝手に盛り上がるわけにはいきません。
私はまだキャンプファイヤーの櫓の前でマッチ持って待機です。
聞けば聞く程チンプレのバーゲンセールで、私は
「出たよ、サラッと月9のセリフみたいなこと言う奴!中身が!スカスカなんだよ!へちまスポンジか!(←昭和生まれ)」
となるのですが、友達にとっては初の妖怪なので、彼女に混乱が生じているな、というメンタル状況が読み取れます。
とりあえずヤリチンアラートが盛大に鳴り響いています。
平原の妖怪は特に『居心地の良さ』の提供が得意技なため、
バリキャリ街道を進みつつある良い子&今まで超絶ウエメセのスーパーハイスぺ(結果コンサル男)と遭遇率が高かった彼女にとって、
この導入の「居心地の良さ」は新鮮かつ甘やかで、恋の導火線に。
これはね、好きになったからって、彼女は悪くない。
見抜けなかった彼女が悪いという人は、引っかかってから出直そう。
何故ならこいつは聞いてる限り、ハイブリット妖怪なのです。
引っかかったら悪いのではなく、
「私、不安だ」「こいつヤバイ」と気付いた時に光速で逃げ出せるかどうかが肝であって、好きになること自体は何も悪くない。だって居心地良いから。ヤリたい時の全力のおもてなしがマジで上手いから。
不安に気付きながらズルズルいくのは、良くないのです(ん?)
今回、友達も速攻でがんギレしてお別れして私に連絡くれてました。
正しい。大人になった。去年より君はキレイになった。
私てっきり、今日は①泣く②整頓③炎上④次!の後半戦(③④)の日で、
その元彼とのエピソード自体はちょっと昔の話だと思いこんでたんですが、
①の泣く時間があまりに短期集中で済むほど怒りの業火がすさまじく、
今回は②気持ちの整理と③着火!を兼ねた意外とフレッシュなお話でした。
そんなわけで途中から私は完全に着火してはいたものの、
妖怪の舞は踊らず黙って彼女の話を聞き続けました。
(「は?」という鳴き声は数回上げたぜ!)
この妖怪は『妖怪・セフレ牧場経営者』が年をとって『妖怪・ロマンチックおじさん』を併発している、けっこうよくいるハイブリット妖怪です。
完全に平原(草原⇒砂漠)の妖怪です。すみれは山から降りた!
モラハラ・コンサルに比べれば、自分勝手のベクトルが分かりやすく、女性側が精神を病む確率は低めです。
(ただしロマンチックおじさんが重度の不倫嗜好だとヤバみが深い)
ですが、男側が一切悪びれないという点は同じ。
なお、この「悪びれない」には4パターンあると思います。
①マジで悪いことだと思ってない(俺様の言うことだから正しいモラハラ系)
②マジで悪いことだと思ってない(博愛主義者の浮気など、常識がズレてる)
③悪いこと(怒られること)だと分かっており、悪者になりたくないから嘘八百で僕ちゃん悪くないもーん♪ の方向にもっていく
④③の嘘の一環で妄言を喋っている内に陶酔し、妄想と現実の区別がつかなくなってくる厚顔無恥パターン
①は山の妖怪、②③は草原の妖怪、④は砂漠の妖怪に多めです。
私の人気記事のセフレ量産体制の男などは③の低級妖怪です。
今回のお相手は、④まで逝っておしまいになった、おつむの具合の悪いオジサマでした。
もーまさに私が女子会の生贄にした、あの先輩の迷言を彷彿とさせるセリフとしぐさの数々。
何なの?あいつら必修科目に「少女漫画」「月9」とかあるの?
妖怪と知らずに好きになった場合
・一緒にいる時のロマンチックさと、現実とのギャップに混乱
・あまりにも自分の気持ちが空回りした感じに打ちのめされる
・(最終的に)なんでそんな雑に私を騙せると思った?!
となり、気持ちの持っていき場がなく、ボー然としたりイライラして時間を取られてしまう。厄介な妖怪です。
また、友人に話して聞かせる段階では完全に化けの皮がはがれていることも多く、初期に口説かれていたころのキラキラ麻酔が効かないため、
自分で喋ってても「何でこんなクソしょーもない男を好きになっちゃったんだろう私、私の見る目がなかったのかな」と落ち込んでしまう恐れがあり、
聞いている友達からも共感を得にくい等の危険性があります。
友達に分かってもらえない場合は焦燥感や、
自分がバカなのかなって思ってしまう点で、よりイライラが募ります。
今回の内容自体は詳細に言うと個人情報に差し支えるので、
ものすごーーーくザックリ言うと、
・付き合った男が大勢のセフレと切れてなくて真っ黒だった
・別れた(男からフッた)のに、キレイな言葉で繋ぎとめようとしてくる
です。
何なん!「君が僕のところに帰ってきた」って何なん!
頭どっか飛んでんのはお前やろ!どこにも行ってへんわ!アホなん!私の友達ナメんなよ!
そんな地に足のついてないゆるふわワードで「やっぱり…好き(キュン★)」ってなるかぁ!キモいんじゃボケェ!!!!!
既に業火です(私が)。
フラれた直後に口説かれるというあまりのトンチキプレイに大混乱した友達は、
何に怒ればいいのかワケが分からないまま男に激怒しました。
わざと醜態と言える大騒ぎをしてみせたらしいんです。
街のど真ん中で。わざと。街行く人が振り返るほどの醜態を。
(この部分が、私への予告編として送られてきて、全私がザワついたのが冒頭の『ヘイGirls~』です。)
相手がその道ではちょっとした有名人だったそうで、写真とか撮られてSNSで炎上すれば良い、私には失うものはない!という復讐心が働いていたようです。
話の顛末を聞き終わった時点で、飲み会は大炎上確定コースです。
ところが、醜態を演じるほど怒り狂っていたはずの友達は
「私、なんでこんな醜態を演じるほどイライラしてるのか分からない」
と言うのです。混乱の極み!
以前のキャンプファイヤー(山の妖怪をくべた)では私も
『ごめん、ちょっと何言ってるかわかんない』
『何度もゴメン、もっかい言ってもらって良い?』
と混乱の坩堝、聞き直しのオンパレードでしたが、今回は簡単です。
そうと分かればさぁLet'sファイヤー★
私は即座に、 その砂漠の妖怪を火にくべました。ゴッ!
「それはアレやん、私はお前ごときにこんな粗末に扱われていい女じゃない!っていう怒りよ。当たり前じゃない?そいつセフレ牧場経営者の経験値高いバージョンよ、すみれは四足歩行の家畜じゃないもん。1人の女として扱ってほしかったのに、お前のその態度はなんや!っていう、プライドを傷つけられてる怒りなわけだから、正しい怒りだよね。」
「そっか!なるほど!これは、プライドを傷つけられた怒りか!なんか意味がわからなさすぎてモヤモヤしっぱなしだった!」
「イイゾモットヤレ」
私は、こう言いながら密かに感動していました。
(密かにっていうか後で本人にも言ったけど)
この友達は、長らく自己肯定感の低さに悩んでおり、
彼女の方もまた、男の人を若干「他人目線を気にしつつ」選ぶというか、
”自分の自信を補填するアクセサリー”感が否めない時があったし、
フラれたり自然消滅したり別れたりする時は、何となく自省だけをしてしまい、相手を責める言葉の裏で、自分を傷つける方に向かう節がありました。
でも、今回は正しくガンギレしているのです。
自分のための怒りを、相手に向けて発してきた、と言ったのです。
(無自覚だったので、周りに話すまではモヤモヤしていたものの)
いや、いいよその怒り!
「まだ好きで、復讐したすぎて執着!」っていう方向に行かない限り、怒り切ったらどーでもよくなるから、その怒りは肯定する!いくらでも炎上飲みには付き合う!
(私も散々付き合ってもらってきてます)
と、(誤解を恐れずに言うなら)私は嬉しくなりました。
もちろん、クソみたいな男に友達が傷つけられたことは、悔しいことだし怒ってます。
でも、友達が「私が悪いのかな」の一択ではなく「この私をないがしろにしたのか貴様!」という方に向かった話を聞けたことが嬉しかったんです。
いつの間にか長いつき合いになってんだなぁと、書いててしみじみします。
●ネ、くそジジィという呪いの返礼
そして、そのガンギレ話からのお悩みでちょっと面白かったのがコチラ。
自称ビッチという友達の、内面育ちの良さが伺えるやり取りです。
友「相手に向かって『しねこのクソジジィ!』って言っちゃった自分を、人としてどうかと思う。今まで私、人に向かってしねなんて言ったことない」
私「いやいやいやいや…。相手が深く傷ついてたら反省だけど。それ言われた相手はのらりくらり平然としてて余計イライラしてるってオチじゃん。」
友「そうね、余計イライラした。たしかに全然効いてなかった。」
私「だいたい、どっちが酷いことしてるか合戦で言ったら、相手じゃね?
彼女作っといてセフレ複数と切れてなくて、
平然と嘘ついて、ある日突然自分勝手にフッて、
フッたその口で、君とはいつでもヤリたい的な口説き文句ぶっぱなしてくるんでしょ?
普通にひどいよね。
どっちが傷ついてるかでいったらすみれがめちゃくちゃ傷ついて、そんで怒って罵ったわけじゃん。
そいつ既に頭がワいてるからいつか社会的に死ぬと思うし、
できればチンコだけでも早々にもげたら良いと私も思うよ?!
そんなことですみれの方が反省して苦しむ必要ないと思うけど?!!」
※私だって常日頃、人様に向かってそういった言葉を発することを、肯定したりしません。
今回のように、きちんと彼氏彼女の盟を結んだ関係で浮気が発覚した場合、浮気された側が「しねやこのクソボケカスあほんだら!二度とすんな!」と口上でかますぐらいは、浮気した方は受け止めても良いんじゃないですかね?と思うまでです。
というわけで、
なぜか、「しねこのクソジジィ」という反抗期の少年少女が10人に1人ぐらいは言ったことありそうな一言、を反省していた友達を
「いや、120%悪くない!」と慰めたんですが、これちょっと可愛くないですか?確かに私も父親に言ったことはありませんがw
白馬の王子はいなくても、生まれながらのプリンセス
そろそろ5000文字をオーバーしてきたのでまとめに向かいます。
私は友達に、「その妖怪は2年前の私の迷言さんと一緒なんや…」と、このエピソードを披露しました。
そう。私をあの手この手で雑に口説いたあの不倫おじさんの、可愛い我が子へのポエミーなキャプションです。
私の感想は今も変わらず
「おーおー…ウチもオトンのプリンセスやったんや。よぅまぁ雑に扱うてくれたな」
です。(ミナミの帝王のイントネーションで)
家族に対してこんなに深い愛情を持ちながら
他所の女に手を出すマインドというのは、やっぱり悪気がありません。
ロマンチック麻酔をキメすぎて、
家の外に一歩出たらそこは月9ドラマの撮影中という妄想が現実になっており、モテる主人公を演じておいでなのでしょう。
友達が引っかかってしまった妖怪も同じです。
数多くのセフレに囲まれチヤホヤされるドラマの主演であるため、
時折本気になる女の子が出てきても、「嘘ついて彼女扱い」モードと「セフレ」モードのスイッチを軽く切り替えるだけで、
「俺のセフレ牧場」のヒツジ扱いであることは変わりありません。
「ね?そう思わん?」友達にそう言うと
「そーだ!私も父のプリンセスだ!じーじとばーばのプリティプリンセスや!粗末に扱うな!アホか!」とよき具合にワインが回ってきました。
世の中にはいろんなお父様がいますんでね(しねクソジジイってな毒親もいますでしょう)、
「私はパパのプリンセス★」とはいかないにしても、
初恋からこっち20数年、必死こいて磨き、傷つき、立ち上がりまた磨いてきた自分こそ、「私自身の中の女王」と誇りましょう?
私も酔いが回っています。女王でいいです、プリンセス超えましょう。
ここまで盛大にファイヤーすれば、
変な執着方向や自傷方向に向かうことはなさそうです。
今回のキャンプファイヤーは成功ということで、プロジェクト納品させて頂きました。
以上、各自自分のゴミを持って解散!
【参考文献】
・ブログ版 妖怪男ウオッチ
・書籍版 妖怪男ウオッチ
・書籍版 妖怪女ウオッチ(=なぜ幸せな結婚に繋がらないのか)
・note 恋愛お焚き上げ相談
・GLITTY連載「でも、結婚したい」
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