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紅茶の国 イギリスのコーヒー事情 #2
滋賀県彦根市で夫婦でイギリス菓子とコーヒーのお店をオープン予定の
Leads Cafe と申します。
お店を作ることになった思いや考えたことを書いていこうと思います。
(執筆は夫の方が担当します。)
お店づくりがゆっくりながらも進んでいます。
アンティークな落ち着いた雰囲気になると思うので楽しみにしていてくださると嬉しいです。
イギリスなら紅茶なのでは?
私たちは「イギリス菓子とコーヒーのお店」です。
イギリス伝統のお菓子にコーヒーを合わせて楽しむことを提案しています。
でもそう言うと、よく聞かれます。
「イギリスなら紅茶じゃないんですか?」と。
たしかに、アフタヌーン「ティー」と言うくらいですから、紅茶とお菓子を合わせる文化は根強いです。
ではイギリスではコーヒーは飲まれないのでしょうか。
そんなことはありません。
①コーヒーハウス
そもそも、今でいうカフェが世界に大きく広がるもととなったのは、イギリス・ロンドンのコーヒーハウスだと言われています。
![](https://assets.st-note.com/img/1703512257024-RClFceiaOw.jpg)
コーヒーハウスは単にコーヒーを飲むだけでなく、政治やビジネスの話をする場所でもあり、そこに行けば情報が手に入ったり、商談ができたり、という機能もあったようです。
②イギリスのコーヒー消費量
もう1つ、意外な話があります。
世界のコーヒー消費量についてです。
ところで、日本人は世界でどのくらいコーヒーを消費しているでしょうか。
周りを見回しても、日常的にコーヒーを飲んでいる人は多いし、
コーヒーを提供するスタバをはじめとしたお店も至る所にあります。
そう思うと、日本人は相当コーヒーを飲んでいる気がしませんか。
そこで下の記事の統計データを見てみましょう。
2012年なのでややデータが古いですが、大きな傾向は変わらないかと。
ある国の1人が1年間に飲むコーヒーの杯数のランキングです。
なお、1人当たりで計算されているので、その国の人口は関係ありません。
実は、日本の消費量は世界29位で、
年間1人当たり340杯だそうです。
年間340杯というと、毎日1杯、でもたまに飲まない日もあるくらい。(平均ですが)
何となく、肌感に合っているのではないでしょうか。
ちなみに1位はぶっちぎりでルクセンブルクの2844杯(!?)、
2位はフィンランド、
3位はデンマーク、
4位はノルウェーと、北欧の国が上位に軒を連ねます。
なおルクセンブルクの消費量は、税金の安さを求めて隣国からコーヒーを飲みに来る人が多いのでとんでもない数字になっているということがあるようです。
では本題に戻って、紅茶のイメージの強いイギリスは何位でしょうか。
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なんと14位で年間533杯!
意外と日本と大して変わらないどころか、少し多いくらい。
(※調査や年によって日本の方が多い時もあるようです)
このように、イギリス人も普通にコーヒーを飲みます。
トーストに目玉焼き、ソーセージやベーコンでおなじみのイングリッシュブレックファーストでも、苦めのコーヒーがチョイスできます。
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ロンドンのカフェ事情
最近では、ロンドンにもコーヒーを売りにしたカフェはたくさんできています。
私たちが訪れたところでは、REDEMPTION ROASTERS。
エスプレッソに加えて、コーヒーマシンで淹れたものをすぐに提供する
バッチブリューがありました。
食事系のサンドからお菓子系まで用意されていて、若い人でにぎわっていました。
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あとはWatchHouse。
コーヒー豆が理科実験の遠沈管に入っていたり、ライトで壁にメニューが移されていたり、とにかくおしゃれ。
コーヒーの味がライムやパッションフルーツなどに例えられていて、
今どきのスペシャルティコーヒーのお店といった感じでした。
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またイギリスと言えば、日本でもペットボトル飲料でお馴染みのCOSTA。
ペットボトルのコスタはなんだかよく分からん味ですが(おい)、
TOHOシネマズ系列の映画館ではドリンクカウンターにも置いてますね。
苦味と香ばしさのしっかりしたコーヒーが特徴です。
ラテがおすすめ。
イギリスでは、まさにコンビニコーヒーみたいな感じ。
機械で淹れて、レジに持って行って支払います。
特徴的な赤のカップは街でも持っている人をたまに見かけましたね。
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レジに持って行く時はちょっとドキドキする。
まとめ
このように、イギリスでも日本と肩を並べるくらいコーヒーは消費されていて、最先端の意識の高いコーヒー屋もあります。
今やロンドンは完全に多民族都市なので、コーヒーに添えるパンや焼き菓子は必ずしもイギリス伝統のものでなく、クロワッサンだったりマフィンだったり、色々なのですが、コーヒーもイギリスの立派な飲食文化の一つであることがお分かりいただけたのではないでしょうか。
ただ、ヨーロッパ圏のコーヒーはエスプレッソがメジャーなようで、そのまま飲むかお湯で薄めてアメリカンにするか、ミルクでラテにしてもらうかでした。
ハンドドリップ(英語ではpour overと言います)はイギリスでは見かけられず、滞在中は日本のハンドドリップの繊細できれいな味が恋しかったです。
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などと、うんちくを書いていたら結構なボリュームになってしまったので今日はここまでで。
次こそは私たちが「これだ!」と思い、参考にした、田舎町のカフェをご紹介できるんじゃないかな…
Leads Cafe 小笠原でした。