見出し画像

「働きがいと働きやすさ」

社労士という立場でお話しすることではないのですが。。。
働き方改革って何なんでしょうね・・・w

働く人と働き方

 3月に発表された、厚生労働省・人口動態統計速報によれば、昨年(2023年)の出生数は75万8631人で過去最少、死亡数は159万503人で過去最多。結果、我が国人口の自然増減数は「マイナス83万1872人」で過去最大の減少幅となったそうです。この数字からもわかる通り、今後、日本の人口は加速的に減少していきます。

 そんな中、昨今の概ねの論評は、労働人口が減る。労働時間も減る。だから生産性UP(DX化)が必要。
→理想ですよね。。

でもそれってマクロの話であって、ミクロレベルの人間の成長意欲はどうとらえたらいいんですかね。

働き甲斐と働きやすさ


著名な経営コンサルタントである小宮一慶氏は、自身のメルマガでこう仰っています。

【働きがいと働きやすさ】は全く異なると仰っています。近年、多様な働き方、テレワーク等の【働きやすさ】にスポットライトがあたってますが、【働きやすさ】を追求したところで、企業の業績や、人出不足解消には根本的にはつながりません。ピーター・ドラッカー先生が、マネジメントの役割として、「特有の使命を果たす」ことの次に「組織にかかわりのある人たちが生産的な仕事を通じて生き生きと働けるようにすること」を挙げていますが、まさに、働く人が生き生きと働くことが「働きがい」なのです。
 働きやすさに関連して「ブラック」という言葉が使われることがあります。これは、労働時間や職場環境において、ルールが守られていないことやハラスメントが起こっている会社を指すことが多いのです。法令違反は絶対に許されることではありません。法令を遵守することは、組織が社会で「存在」を許される最低条件と述べておられます。人間なら法令違反をすれば社会に置いておけないので刑務所が存在しているわけです。そういった点ですべての企業は「ホワイト」でなければならないのです。それが必要条件です。
 ただ、働きがいは、ホワイトだけでは人は居つきません。働きがいが働く人を生き生きとさせ、自己実現を果たさせるのです。ホワイトでかつ働きがいがあり、社員が自発的にハードワークする会社が良い会社なのです。
ディズニーランドに行ったときに、多くの人は、自分が許す時間いっぱいを目いっぱい楽しむと思います。人によっては普段より速足で歩く人もいます。それは楽しみがあるからです。ブラック云々と関係のないことです。ハードワークをするというのとブラックは本質的に関係のないことなのです。
 「楽」という字は、「らく」とも読みますが「たのしむ」とも読みます。仕事は本来「楽(らく)」ではありませんが、「楽(たの)」しんでやるべきものです。そのためには、企業はホワイトでなければなりませんが、仕事そのものからの働きがいを感じるようにしなければならないのです。会社は仕事をする場ですから、仕事ができないと楽しくはありません。

 いかがでしょうか?マクロ的な人出不足問題に不安になり、【働きやすさ】だけを整備してないでしょうか?

本質はそこではないということを理解しましょう。

いいなと思ったら応援しよう!