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士業(コンサル)の価値とは何だろう?

士業の価値とは?

色々な資格を取得・維持しようとすると、様々な研修に参加することになります。これが本当に勉強になるのです。
 診断士会/社労士会/行政書士会など、士業の所属団体の研修・セミナーもあれば、士業関連の勉強会を主催している会社も山ほどあるので、それらの研修も興味があれば数多く参加しています。

その中で、最近よく考えるんです。
士業の価値ってなんだろう?
士業はクライアントにどうコンサルティングをするべきなんだろう?

全体最適

もちろん、それぞれの考え方があり正解は一つではないと思うのですが、私が考える基本に、部分最適ではなく全体最適を、という理念があります。

これは、すごく重要なんです。

士業(コンサルタント)は専門分野で最大の価値を提供する仕事です。

ただ、その専門分野というカテゴリーに特化しすぎて全体を俯瞰することなく、支援をしてしまうと、結果的に、マイナスの影響を与えてしまうことが往々にしてあります。

複雑化

例えば中小企業のルール系のテンプレートを細かく、複雑に作りたがる士業(コンサルタント)がいます。

よくある例は、、
・税理士→経営分析シート・詳細な財務指標
・社労士→人事評価システム・膨大な就業規則・規程集
・システムコンサルタント→費用をかけたCRMシステム

それぞれを深く浸透させ、運用することができれば会社のためにもなり、士業(コンサルタント)冥利に尽きると思うんですが。。。

士業の価値は、その専門知識を伝えて、クライアントに貢献していくことがひとつの価値であると考えます。

ただ、報酬を高額にするために、あえて複雑・膨大・難解な仕組を導入させ、身の丈に合わない仕組み・ノウハウを提供して、実際に運用しきれていない中小企業がたくさんいるんです。

その結果。。。。

ほとんど運用されず、そのノウハウは棚にそっとしまってあるだけですw

会社や経営者の状況・規模・タイミングなどを判断し、その時に最適なものを提供して、会社を良い方向へ導いていける士業(コンサルタント)が優れている士業(コンサルタント)であり、そこに士業の価値があるのだと思うのです。

自己満足

でも、せっかく勉強した知識を存分に活用して、クライアントに提案したい気持ちもすごくわかりますし、アウトプットしたものが多ければ多いほど、価値を感じてもらえそうになる気はわかります。。。

ただ、それって長続きしないんです。クライアントとの関係が。

わたしは基本的に【シンプル】【誰でもわかる言葉】でお客様には伝えることを心がけています。

その時に必要ないと思うものは、当社のサービスでも、はっきりと今はそんなサービス受けなくていいです、といってしまうこともあります。

その結果、おかげさまでコンサルティング契約をいただくお客様とは、平均5年以上の長い関係性を維持していただいております。

目の前の高額な報酬をとるために、複雑かつ大量のアウトプットを納品するよりも、長い関係性を保ち、LTV(ライフタイムバリュー)の最適化を目指す方が、結果として士業事務所全体の安定収益にも繋がるのです。

士業は資格勉強し合格し、常に知識・ノウハウをアップデートすることで、クライアントに貢献できる権利を与えられています。
それを安易に活用するのではなく、お互にとって有益なものとなるように活用してみてはいかがでしょうか。

それは士業の価値なのだと思います。


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