目標なければ達成なし、負荷なければ成長なし
フルマラソンを8回走って学んだ事 : その3 現状維持の罠
何度も言いますが、フルマラソンは、ほぼ誰でも完走できます。
その為に最初に必要なのは、まずは走ると決めてレースに申し込み、目標を明確にする事。目標無ければ達成無し、目標が無ければ何も達成できません。(達成を図る指標がない) 明確な目標を作る事が、目標達成の絶対的な第一歩です。
いつどのレースで、どんなタイムで完走するのか明確な目標があると、その為に必要な練習計画が科学的に導き出されます。そして科学的に証明された綿密な計画があれば、後は着実に計画を実行するのみです。
(ご存知の通り人間は自分で決めた事も出来ない生き物、私自身のモチベーション維持・習慣化の為の戦術は以前のブログでも共有させて頂きました。)
そして、私がマラソン完走の目標に向けて教わったのが、マラソンは一生懸命走らないという事。 雑談が出来るぐらいの心拍数を保って、ゆるゆると走るのが秘訣なんです。最初は数キロでも、ゆるゆると走れる距離が徐々に伸びていき、科学的な計画により最終的にはフルマラソンの完走が可能な体になります。走る事は辛い事、一生懸命、目一杯追い込むべきと思い込んでいた私にとって、自分を追い込まなくてもゆるゆる走ればフルマラソンが完走できる事はとても大きな発見・気づきでした。
ゆるゆると完走する事、完走に向けた練習が楽しくて、合計8回(シカゴ2回、京都1回、ロサンゼルス5回)フルマラソンを完走しました。最初の完走後は約1週間動けなかったのですが、最後の方は走った当日に飛行機で出張に出かけれる体になりました。
一方で、一般アスリートの証である4時間の壁は破れませんでした。(Bestは4:14) その理由はとても単純で、練習に負荷を掛けて無かったからです。走れっこないと思い込んでいたフルマラソンは、ゆるゆる走る事で当たり前のように完走できると気づいた事で、ゆるゆる走る事、一生懸命追い込んで走らない事が自分の居心地の良い環境「コンフォートゾーン」となり、現状維持の罠に嵌まっていたのです。
フルマラソンをゆるゆる完走できる現状に満足して、居心地の良い場所に留まっていました。負荷が無ければ成長なし、「自分の成長を目的」とするならば、私には新たな負荷が必要でした。
私はマラソンを通じて、コーチングに繋がる目標達成の科学的アプローチや、習慣化の戦術など大きな学びを得ましたが、現状維持の罠により成長を止めてしまった事も大きな反省であり学びでした。
現状維持の罠に嵌まらずに成長し続ける為には、常に自分を高めるとの目的意識を持ち、挑戦し負荷を受け続ける事が必要です。 そして、その挑戦し負荷を受け続ける環境こそが、自分にとって居心地の良い「コンフォートゾーン」であると意識し続ける事が大切です。
「目標なければ達成なし、負荷なければ成長なし
」
私の大事にしている言葉のひとつです。
ps. 初マラソンを完走した翌年、友人の若い女性があまり練習もしないままマラソンに挑戦する事を知りました。私の経験から練習不足で挑戦するような甘い物じゃない事を伝えつつ、絶対完走できないと思い、完走できたらご馳走する約束をしました。
結果は、、、
私の初マラソンよりも早いタイムで完走されました。。。
男性よりも女性の方がエネルギーとなる脂肪が多いとの言い訳もありますが、それ以上に、彼女は足首を疲労骨折するまで追い込んで完走していたのが最大の敗因でした。
成果を出す人は、追い込める人・負荷をかけれる人・ストイックな人ですね。。。 日本で生活していると、自然に鍛えられる貴重な特殊能力の一つだと思います。
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