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この部門に居る社員は2種類、居ないと困るから全力で引き留めてる社員か、他にどこにも行き先がない社員

元 外資系サラリーマンの学びです。 部門を会社と言い換えても通じるかと思います。

私は新卒で大手外資系 老舗IT企業に入社しました。
最初は、営業を希望はしましたが、製造管理部門に配属となりました。学生時代は9ヶ月のカナダへの交換留学以外特に勉強もしておらず、就職せずに1年ぐらい海外放浪の旅にでようかと考えていた不真面目な就活生だったので、入社できたのが奇跡的でした。 (実は、内定後に卒業するのに相当苦労しました。4回生に一番大学に通いました。教授にお手紙を何通も書きました。寝坊したテストの追試の為にお医者さんに泣きついた事もありました・・・)

なんとか入社して、多くの先輩のおじさん達から、久しぶりの新人として可愛がって頂き、外資系社会人としての心得を一から学ばせて頂きました。
ただ、「うちの製造部門はいつまで続くか判らんよ・・・」との先輩の声、同期入社の営業への会社からの圧倒的に違う投資 (私は2週間の集合研修の後OJTでしたが、営業部門は半年以上の営業研修)を目の当たりにして、3年目に社内転職を決断しました。

当時まだ社内公募が無い時代に、社内イベント(長野オリンピック!)で仲良くして頂いた営業の先輩とのコネで営業支店長を紹介頂き、有給を使い当時の上司に黙って営業支店長の面接を受けに行きました。営業支店長にその場で採用との判断を貰えたのは、行動力を評価頂いたからだと思います。

即日採用とは全くの想定外で、焦って直ぐに当時の上司に報告しましたが、 「この部門に今いる社員は2種類、いないと困るから全力で引き留めてる社員か、他にどこにも行き先がない社員」 「入社3年目で行き先を見つけたのはお前の実力だ。製造部門の現実を知らない営業が多すぎる。製造部門での学びを営業に伝えてくれ。」と快く応援して頂きました。心から尊敬する上司であり、多くの事を学び感謝しています。

入社3年目に希望を出して異動して、京都で大手のグローバル製造業のお客様担当営業チームに配属となりましたが、製造部門での経験が、お客様の業界・業務を理解するのにとても役立ちました。
そして、「どこにも行けない社員」にはならないようにと、自分の成長に危機感を持ち続けられた事で、アメリカにも転籍できて、幸せなサラリーマン生活でした。入社時の上司の教えに感謝しています。

あなたは、引き留められているのですか? それとも、行く先が無いのでしょうか?

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