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自分に必要なもの

教科書、参考書、塾、予備校。世の中には沢山の教材があります。誰かの成功体験が切り売りされて、みんなが選んで買っていく。

勉強の話?いやいや、わたしは選択の話をしようと思ってます。

最近のわたしは、将来働くための資格勉強に追われています。いろんな教材やビデオ講義、塾といった、「ヘルプの役割」を果たすものを吟味しながら勉強する日々を送っている。学友たちも同じ状況であり、わたしと同じように日々方法を模索しながら勉強をしています。

ある日、購買で教材を手にして購入するか迷っていた時、ひとりの友人がわたしにこういいました。

「そんなのなくたって受かるよ、というかそんなものに頼るなんて、実力がない証拠だよ」と。

わたしももっと学生として若い頃は、そんなふうに思っていました。塾に通ってるのにその成績しか取れないのはどうなの?とか、教材にお金をかけずに良い点数を取るのが賢さだと思っていました。(嫌な気持ちになった人はごめんなさい)その当時は家が貧乏なこともあって、進学するのに塾に通うなんてことは到底無理だったし、勉強に対するモチベーションみたいな部分もあった。塾に通ってる子には負けられない、と。

でもいま、進学して本当に頭の良い人たちに出会って、自分の限界や自分の弱いところを沢山知った。他人の力を借りずになんでもできる!なんてことは、個々人の力量の差はあれど絶対にないのだとわかりました。そして、たとえ同じ環境に置かれてあるとしても、おのおのの目指すゴールが全然違うことも最近理解してきました。

そして、世の中には沢山の「ヘルプ」の役割を果たしてくれるものがあることを知りました。例えばビデオ講座や、ラジオやアプリ、少人数勉強会など。YouTubeで勉強している子もいる。個人の需要に合わせて本当に多種多様な選択肢があります。言い換えれば、「これをしていれば正しい」というようなものは圧倒的に減ってきています。


だから今思うのは、深く考えずに自分が「これだ!」と思うものを、シンプルに選択したら良いのだと。周りは関係ない。自分が間違ってるんじゃないかって、悩む必要はないのでは?!


そんなのにお金かけるくらいなら○○したほうがいいよ、そんなのに時間割くくらいなら××するべきだ。いろんな人がいますよね。なぜって、みな各々の価値観で良かれと思って語るから。そういう風に言ってくる人はきっと、自分の判断が正しいと誰かに言ってもらいたいのだと思うのです。自分の価値観を誰かと共有したいのだと思う。かつてのわたしが塾に通えなかった自分の状況を、負けないという気持ちに変えて自分を奮い立たせるエンジンにしていたように。「塾に通うなんて負けだよ」ということで自分の心を守っていたのだと思うのです。

最初に出てきた友人も、本当の気持ちはわからないにしても、きっと彼の置かれた状況や、実力、いままで経験してきたことなど、すべてを引っくるめての言葉なのかなって今では思います

しかし重要なことに、わたしの人生は他の誰とも全く違う。だからこそわたしは周りの言葉を気にしすぎず、周りの定義を流しながら聞くように練習をしています。自分の選択を間違いだと思わないでいいのだよ、と日々自分に言い聞かせて生きてます。


友人に言われた「実力がない証拠の教材」を今日も開いて、わたしは試験に向けて頑張ろうと思います。わたしは、わたしにとって良いなと思った選択を、ひとつひとつ、ね。






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