引き算と足し算、どっちが好き?
先日、私の大好きなラジオ番組 CREADIO (J-WAVE)で、こんな話題がありました。
ネイチャー4月号に掲載された、バージニア大学の研究によると
人間は引き算による決断が苦手で、足し算による解決を求める傾向がある
ということだそう。
人は何かを解決しようとする時や、改善を求められた時に
すでにある要素を削除するのではなく、付け加える修正が強いんですって。
これは、引き算のアイディアを実行する時の方が、加算する時より複雑な選択を求められるためで「過去の努力がムダになってしまう」とか「どれを引いていいかわからない」みたいな感覚が起きるからだとか。
へぇ、面白いですね!
これを片付けの例にたとえて、考えてみました。
お客様からは、よく「子どもの作った作品をどうしていいかわからない」というお悩みを聞きます。
そんな時は、こんな風にお伝えするんです。
「保管しておく箱を用意して、優先的にとっておきたいモノから順に入れてください。箱からあふれちゃった分はサヨナラするか、保管箱を追加するか検討してみてくださいね。」
この時、頭を使って考えながらとっておきたい作品の優先順位をつけるより、入れ物の保管箱を追加しちゃう方が断然簡単!箱を置く場所さえあれば、なにもわざわざ作品を減らす必要はないんですもん。
「モノを減らして身軽になりたい!」というのであれば別ですけど。
また、引越しの時は「新居に運び入れるモノを選ぶ」より「今あるモノは、とりあえず全部運んでしまえ!」の方がラクちん。引越し運搬費用はかかるけれど、引越し前のクソ忙しい時に、時間をかけてモノを選び取っていく労力はかけたくないですからね〜。
でもね、どうせいつか、引越した先の新居で引き算(モノを選び取る作業)することになるのなら、ぜーったいに引越し前にやっちゃう方がいいですよぉ。だって、せっかくの新居なのに、引き続きモノに支配されるなんて嫌じゃないですか。心機一転、気持ちよく暮らしたいですよね。