【APMAR2023に参加】Augmented Sports of Badminton by Changing Opening Status of Shuttle’s Feathers
はじめに
杉浦裕太研究室M2の山本匠です。8/18から8/19において台湾のNational Taiwan Universityで開催された The 15th Asia-Pacific Workshop on Mixed and Augmented Reality (APMAR2023)に参加し、「Augmented Sports of Badminton by Changing Opening Status of Shuttle’s Feathers」というタイトルで発表しましたので、参加報告させていただきます。
研究の概要
近年、サッカーへのVARの導入に代表されるように、スポーツへのテクノロジーの導入は盛んに行われています。この流れは、単にスポーツの補助をするだけではなく、スポーツ自体の競技性を拡張するAugmented Sportsと呼ばれる分野になっています。
Augmented Sportsの中にボールの軌道を変えることでスポーツ自体を拡張させる研究があります。本研究ではボールではなくバトミントンのシャトルに着目し、バトミントンのシャトルの軌道を変えることでのAugmented Sportsの実現を目指しました。
軌道を変えるアプローチとしては、バトミントンのシャトルが受ける空気抵抗を変化させることを目指します。シャトル内部に備え付けられたサーボモータによって形状が変わるシャトルを実装し、シャトルが開くと空気抵抗が大きく、閉じると小さくなります。これによって飛距離が制御できるかを検討しました。2種類の射出実験の結果、
① サーボモータの角度を変えることでの飛距離変化
② 射出中で開閉状態を変化させることでの飛距離変化
が実現できることが分かりました。
当日のフィードバック
飛距離だけではなく、速度の計測なども重要な要素であるとの意見を頂きました。また、使用例としては力の差がある子供や大人間でハンディキャップを無くすためだけではなく、魔球のような不規則な変化の実現も可能ではないかという意見を頂きました。
自身の発表以外の体験
自分自身の発表以外にも、今回の出張では現地に行くからこその貴重な体験をさせていただきました。
ラボツアーでのデモ体験
ラボツアーがあり、台湾国立大学のラボを中心として多くのデモを体験することができました。CHI2023で発表されたtransPAFやCHI2021で発表されたJetControllerなど、多くの最先端のHapticsに関するデモを体験することができました。
Liwei Chan先生の研究室訪問
今回の出張では、APMARの開催場所である台湾国立大学だけではなく、共同研究先である国立陽明交通大学のLiwei Chan先生の研究室も訪問させていただき、研究紹介やデモを拝見させていただきました。どの研究も課題設定が上手く、自分の研究でも適切に課題設定をする必要性を感じさせられました。
現地の学生との交流・文化体験
APMARでの研究発表後には、学生の皆さんに現地の店を案内していただき、台湾のローカルフードを楽しませていただきました。台湾の方々のホスピタビリティと食べ物のおいしさにとても感動しました!!!
発表文献情報
発表スライド
発表動画
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