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【学生コンテストSICHIに参加】ヒアラブルデバイスを用いた顎関節症の推定

はじめに

杉浦裕太研究室M1の辻です。9/18から9/20において京都大学で開催されたヒューマンインタフェースシンポジウム2024内の学生コンテストSICHIに参加し、「ヒアラブルデバイスを用いた顎関節症の推定」というタイトルでポスター発表しましたので、報告させていただきます。

研究の概要

顎関節症とは、顎の筋肉や関節、それらをつなぐ繊維性組織に関する歯科疾患です。主な症状として、口を開けた際に顎関節や筋肉に痛みが生じる、顎関節に音がする、また口を開けにくいことが挙げられ、日常生活の質を低下させる原因となります。また、悪化した場合には生活に支障をきたす可能性があるため、適切な診察や検査を受けて治療することは重要です。

一方で、従来の診断手法は問診や触診、画像による検査を用いており、患者には診断の手間やコストがかかってしまいます。そこで、本研究では、ヒアラブルデバイスを用いることで、手間やコストをかけない疾患推定手法を提案します。

システム概要

本システムでは、顎関節症の有無によって口を動かす動作の特性に違いがあると考え、その特性を捉えるために顎関節やその周辺の動きを測定できるヒアラブルデバイスを用います。ヒアラブルデバイスを装着して、口を動かす動作をした際に変化するIMUデータをもとに顎関節症の有無を二値分類によって推定します。

当日のフィードバック

推定精度の向上や拡張機能についてのご意見を沢山頂くことができ、今後の研究の方向性を決定する上で非常に有益な議論が出来ました。
また、顎関節症を経験した方々から具体的な症状やその際の治療方法、あると良い機能などに関する貴重な知見も得ることができました。

感想

初めて学生コンテストに参加したのですが、様々なアイデアに富んだ発表を見ることができ、楽しかったです。また、限られた期間の中で成果を生むことの難しさも実感しました。そのような中で、今回優秀賞を頂くことができたことは非常に光栄であり、嬉しく思います。

表彰式の様子

また、学会の休憩室に設置されたお菓子スペースには京都らしさが感じられ、とても印象的でした。

休憩室の様子

発表ポスター




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