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【SIG-DeMOに参加】スマートフォンを用いた手の疲労度推定
はじめに
杉浦裕太研究室B4の田島です。9/26~9/27に北海道利尻島で開催されたSIG-DeMOに参加し、「スマートフォンを用いた手の疲労度推定」というタイトルで登壇発表を行いましたので、報告させていただきます。
研究の概要
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本研究では、日常的なスマートフォン操作から手の疲労度を推定することを目指しています。握力およびピンチ力の低下具合を疲労度と仮定し、さまざまな疲労状態でスマートフォンの入力タスクを行います。入力タスクはタップやフリックなど、一般的なジェスチャを促すものとなっています。タスクを行っている間に触れた座標や時間、スマートフォンに搭載されているセンサの値を特徴量として記録します。そして疲労度と特徴量の関係を定量的に分析し、疲労度を推定するモデルを構築します。
当日のフィードバック
質疑応答の中でいただいた意見の一つに精神的な疲労の影響について考察するとよいというものがありました。分析に用いた特徴量はどれも手の身体機能面についてのものだったため、タスクへの慣れや集中力の影響を考慮していませんでした。これらの情報についても分析することで、より精度の高いモデルを実現できるかもしれません。また、時間経過による手の回復の影響についてもご指摘いただきました。これらのフィードバックをもとにさらに研究を進め、汎用的で実用的な疲労度推定モデルを構築したいと考えています。
感想
今回、初めての対外発表かつ登壇発表を行いましたが、共著者の皆様の手厚いご指導のもと準備を進めたため、本番では焦ることなく落ち着いて発表することができました。共著者の皆様に深く感謝申し上げます。今後もさらなる研究の発展を目指して精進して参ります。
また、利尻島というなかなか行く機会のない場所に訪れるという貴重な経験もできました。9月末だったので少々汗ばむほどの暑さでしたが、家屋は全て二重扉であったり縦型の信号機が用いられていることから北海道の厳しい冬が想像できました。岬からは街並みや港、中央にそびえる利尻富士が一望でき、海に浮かぶ礼文島や樺太も見えました。食事では海の幸や北海道のご当地料理を満喫できました。
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