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【ISS2022に参加】Video Analysis of Hand Gestures for Distinguishing Patients with Carpal Tunnel Syndrome

はじめに

本noteを閲覧いただき,ありがとうございます.杉浦裕太研究室修士2年の松井良太です.11月20日から23日にかけて開催された,2022 ACM International Conference on Interactive Surfaces and Spaces (ACM ISS 2022)に参加し,ポスター形式での研究発表を行いましたので,その参加報告をいたします.

研究の概要

本発表は,9月の国内発表(FIT2022)時点での成果に新たな評価結果を加え,まとめ直したものです.研究の概要につきましては,FIT2022における参加報告をご参照ください.

当日のフィードバック

当日は,提案手法を実装したスマホアプリによる簡易的なデモと合わせて研究内容をアピールし,手法の手軽さなどの利点について多くの方々から評価いただきました.質疑応答の場面では,主に以下のような質問をいただきました.

  • 手根管症候群の特徴について(疾患の詳細について,手を酷使した際に生じる動かしにくさとの違いなど)

  • 評価で使用する映像の撮影環境について(評価に適した映像と適さない映像の違いなど)

  • 検証データの収集方法について(大学病院の先生方との取り組み)

また,大学病院でデータを収集している場合に生じうる重症データへの偏りなど,現状で改善するべきポイントをいくつかご指摘いただきました.今後の研究課題をより明確にできた点においても,非常に有意義な議論ができたと感じています.

感想

今回はインタラクション系の会議での発表でしたが,過年度の同会議では医療応用に関する発表があまり多くなかったため,予稿執筆時から発表前までの期間は,どれだけ発表内容が受け入れられるか不安に感じることもありました.その中で発表当日,前述の通り多くの方々と有意義な議論ができ,とてもホッとしたことが印象に残っています.また,Full Paperの口頭発表を聴講した際にも,医療現場に近い対象の研究をお見受けし,HCIと医療現場との親和性を再認識しました.
本研究の究極的な目標は,提案手法が実際の医療現場などで使われ始めることであると個人的には考えています.(無事に修了できれば)研究に携われる期間は残り少ないですが,いただいたフィードバックを糧にし,社会実装を目指して研究のさらなるブラッシュアップに努めたいと思います.

発表会場の外観ならびに周辺の様子


ラム肉のステーキ

発表文献情報

Ryota Matsui, Takuya Ibara, Kazuya Tsukamoto, Takafumi Koyama, Koji Fujita, and Yuta Sugiura. Video Analysis of Hand Gestures for Distinguishing Patients with Carpal Tunnel Syndrome. Companion Proceedings of the 2022 Conference on Interactive Surfaces and Spaces (ISS '22), 27–31, 2022. https://doi.org/10.1145/3532104.3571461

発表ポスター

発表動画(FIT2022)


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