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エルの外耳炎・中耳炎治療記録

犬に多い耳の病気について、エルの経験談を書いていきたいと思います。
エルは3才10か月で我が家に来たとき、両耳とも酷い外耳炎になっていました。よく後ろ足で耳をかく仕草をしていたので、痒いままずっと放置されていたんだと思います。耳の中には黒っぽい汚れがたくさん見えました。
すぐに動物病院に行き、1週間に1度の耳洗浄と点耳薬をする生活が始まりました。1か月ほどすると、黒っぽい汚れが少しずつ減ってきました!2か月が経つ頃には、ついに完治!エルがやっと痒みから解放されたと思うと嬉しかったです。
ただエルは元々、耳が汚れやすいタイプだということで、定期的な耳のチェックを今後もするようにと獣医さんに言われました。

その後は月に一度、動物病院の併設のトリミングサロンでシャンプーカットをお願いしていました。その際に、耳のチェックもしてくれていて「今回も問題なく綺麗でした~」と言ってもらえており、毎回安心。皮膚トラブルの治療で2か月に1度は必ず通院していたため、その時には毎回耳のチェックもお願いしていました。そこでも特に問題なしと言われていたし、家で耳をチェックしても前のように黒い汚れは見当たりませんでした。

ところが1年ほどたった頃から、また後ろ足で耳をかく仕草が増えてきました。また外耳炎になっている・・・?と思ってすぐに病院へ。事情を話して確認してもらいましたが、綺麗なので大丈夫ですよ、と言われました。私がもともと心配性な性格もあって、気にしすぎなのかなと思いつつ様子を見ていました。
でもやっぱり耳を気にしているように見えて仕方がありません。エルは猫のように両手で顔を掃除する仕草もよくやるのですが、その時に耳を気にして触っているように見えました。どうしようかな・・・と思っていた矢先に、今度はお腹を壊してしまってようで下痢になりました。どうせ病院にいくなら耳のこともあるしと思い、セカンドオピニオンへ。
そこでエルの様子と耳のことを話し、診てもらいました。最初の病院と同様に、耳を手で広げるようにしながらじっくり見ていました。でもやっぱり、綺麗なので問題ない、と同じ意見です。お腹の方は薬ですぐに治りましたが、耳は痒がっているままでした。

それから少し経ったころ、また別の体調不良があり病院へいくことになりました。私はずっと耳のことが気になっていたので、更に違う病院へサードオピニオン?をすることに決めました。
そこでまた、今までの経緯ときっと耳が痒いはずだということを先生に伝えました。すると、ここで初めて耳用内視鏡が登場!そこの病院ではいつものように目視で耳を見るだけじゃなく、鼓膜に近い部分まで機械で確認してくれました。

「汚れが酷すぎて、鼓膜が無くなっている。」

と先生が言いました。驚きで声が出なかったことを覚えています。
私も実際に見せてもらいましたが、真っ黒い汚れが耳の奥深くにこびりついていて、とてもじゃないけど綺麗なんて言える状況ではありませんでした。
耳の奥の洗浄と点耳をしようとすると、エルは悲鳴をあげて拒否。相当痛みがあるんだろうと思いました。それでも放っておくわけにいかないので、また毎週通院し耳洗浄と点耳薬を開始しました。
毎回内視鏡で耳の奥を見せてもらっていましたが、少しずつ少しずつ汚れは外に出てきていました。

正直、どうしてこんな状態になるまで分からなかったんだろう・・・とすごく悲しかったです。病院でのチェックや先生の話を鵜呑みにせずに、飼い主がおかしいと思ったら納得できる診断があるまで何軒でも病院を回らなければならなかったんだと反省しました。
確かに耳の外側が汚れてくる外耳炎から徐々に耳の中に炎症や汚れが広がってくるパターンのほうが多いらしいですが、エルのように外からは全く汚れが見えずに鼓膜近くが痒みの原因になっている子も少なからずいるとのことでした。

それから2か月ほどの継続的な治療で、耳の状態はだいぶもとに戻りました。しかし、その後すぐにてんかん様発作や気管虚脱などの病気が次々に出てきてしまい、しばらくは耳のことを忘れていました。
それどころじゃなかったんですよね・・・。

肺葉捻転の確定診断のために撮ったCTで右耳中耳炎という所見も見つかっていたため、他の病気が落ち着いている現在また耳の治療中です。チアノーゼが出やすくなってしまったので、もう耳洗浄はできないと言われています。
なので毎日コツコツ家で点耳薬をしています。1週間継続しましたが、薬後にプルプルするとたまにごっそりと黒い汚れが出てくるようになりました。
今も目で見える部分の耳はすごく綺麗なので、中でこんな汚れが・・・と思うと少し怖いです。

後ろ足で耳をかいていたり、プルプルと体や顔をふるわす仕草、前足で耳をさわるような様子が見られる場合には、何らかの耳のトラブルがある場合があるようです。見える範囲が綺麗でも、内視鏡で確認すると全く違った結果になることもあります。
定期的な耳のチェックを受けている子でも、たまに内視鏡での確認をお願いした方がいいと今回の経験で学びました。今、このような様子がある場合は、ぜひ耳用内視鏡を獣医さんにお願いしてみてください。

長くなりましたが、最後まで読んでくださってありがとうございました!

エル氏_190303_0382

エルの可愛い肉球で・・・またね~(^^)/

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aya
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