保護犬を家族に?
エルを我が家に迎えるずっと前のお話です。
もともと私は実家で猫と暮らしており、小さいころから動物が大好きでした。犬と暮らした経験はありませんでしたが、だからこそいつか自分が家庭を持ったら犬との暮らしも経験してみたいなあとずっと思っていました。しかし旦那は動物があまり得意ではなく・・・。猫にはアレルギーがあるし、犬には恐怖心があると言っていました。でも私は「家に動物がいない暮らしなんて耐えられない!」と何とか説得して新居はペット共生住宅の賃貸マンションに決まりました。細かな規定はありますが、犬と猫合計3頭まで一緒に暮らせるということが決め手になりました。ある程度綺麗な賃貸マンションでペットの多頭飼育が出来るところがとても少なかったので、内覧して条件を聞いた瞬間にここだ!と即決したのです。
こうして関東での二人暮らしが始まりました。一日でも早くペットをお迎えしたい私は、どんな方法がいいんだろうと毎日いろんなことを調べていました。実家の猫たちは母がペットショップからお迎えしたので、一番最初に頭に浮かんだのはペットショップです。そこで試しにペットショップについてインターネットで調べてみると、パピーミルや繁殖に使われる動物たちの情報がたくさん出てきて言葉を失ったことを今でもはっきりと覚えています。今までペットショップで見てきた可愛らしい子犬や子猫たちの裏で、苦しめられている動物がたくさんいるということにすごい衝撃を受けました。もちろん愛情を持って適切なブリードをしている方もたくさんいらっしゃると思いますが、そうでない場合も少なくないという現状にとにかく悲しい気持ちでいっぱいでした。私にできることがあるとしたら、「保護犬、保護猫」を家族に迎えることだと考えるようになったきっかけです。
それからは週末になるとあまり乗り気でない旦那を誘って譲渡会を訪れたり、保護犬・保護猫カフェに遊びに行ったりしていました。どの子も本当に可愛くて、個性があって、魅力的でした。でも「この子を迎えよう!」、となる子はなかなか現れず・・・。半年くらいこんな生活を送っているうちに、旦那は気になる子をインターネットで見つけると一人で見に行ったりするくらいにはなっていました(笑) まだ犬も猫もいないのにベッドやら水飲みの機械やらペット用品が日に日に増える毎日で、あとは使ってくれる子が来るだけってくらい準備万端になっていました。
そんなある日、運命の出会いが・・・! 続きます。