いい進学先の選び方(第6章)#3
オープンキャンパスや体験入学などで、情報取集すること(その3)
学校施設や実習設備など、許可を得て撮影してみる
希望する大学や専門学校で、研究や実習がある場合、もしくは資格取得などを目指すところなら、実習で使う物品や機器をオープンキャンパスや体験入学などに参加した際、撮影しておくことをお勧めいたします。もちろん許可を得られたらの話です。だいたい了承してくれるはずです。そして、色々な大学や専門学校などのオープンキャンパスや体験入学に参加し、比較してみることも選ぶ判断基準となると思います。
また、親類や知り合いに”その道の関係者”がいる場合、撮影した画像を見てもらい、現代に即した機器であることも確認してもらうことも一案です。例えば、医療系の大学、専門学校に進学するにあたり、親類などに医療関係者がいれば、撮影してきた画像を見てもらえれば一番いいでしょう。「これはもう、現在では殆ど使用してない機器」なんて言われ、それが一昔前の機材なら、卒業し実社会に出たら、”浦島太郎”状態になりかねませんから、少し考えた方がいいかもしれません。
ここで一点注意することは、最新鋭の素晴らしい機器があっても、それは客寄せ目的で普段は使用していないこともあるかもしれません。オープンキャンパスや体験入学のためのものかもしれません。そんなときは必ず教員に「この機器は授業で使用していますか」と聞きましょう。もし「している」と回答があれば、間違いなくしているのでしょう。教育に携わる者が、そこまで嘘はつかないとは思います。
さらに、学費が安く設備が古いのなら、少しは理解できますが、学費は高い、機器は全て古いのでは、正直疑問です。そのお金はどこにいってしまっているのですか。と尋ねたくなりますし、もしかしたら機器を操作、指導する教員が、古い知識のままの可能性だってあるかも知れません。そうなると、それを許容する学校にも問題があるのではないかとも思ってしまいます。きっと現場の教員はいい設備、機器が欲しいと思っていても、お金を出す事務部門は現場を知らないので、高い機器を購入するのも難色を示しているのかもしれません。
ですから、設備や機器からも、その学校がどんな学校なのか判断できる可能性もあります。新設な学校でない限り、すべてが最新鋭の機器とは言いませんが、ある程度スタンダードな機材があるところへ進学してください。稀にですが、新設の学校なのに古い機器ばかりのケースがあります。それは、どこかのお古を無償で譲ってもらったか、何回も言いますが、担当教員が古い知識と技術しか知らいない可能性もあります。どんな機器も古い、新しいに関わらず基本操作は同じだと思いますが、どちらかと言えば新しい機器もあったほうが学習意欲も増すのではないでしょか。
大学や専門学校などで使う機器も、もちろん本物で決して安くありません。新設の学校でない限り、一度にすべてを購入するのは無理だと思います。購入計画を組んで、年数台ずつでも更新し納入していくとが、私は理想だと強く思っております。そうなると新旧様々な機器が揃い体験できます。
少々偏った見方かもし知れませんが、様々な角度から見て、納得する進学先を選んでください。
〇ひとこと
学費と設備の整合性が取れているところを選びましょう。立地などは学
費以前の問題であり、教育内容には関係ありません。