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いい進学先の選び方(第2章)#2

第2章 大学と専門学校

<資格取得のみを目指すなら最短で>

 専門学校などで資格取得を目指すのなら、最短で資格取得(国家試験などの受験資格)が取得できるところをお勧めします。
 例えば、専門学校などに入学し、最短2年で資格取得(国家試験などの受験資格)を取得できる専門学校もあれば、3年制の専門学校もあります。もちろん複数の国家資格などが取得できるのなら、それでもいいでしょう。
 しかし、大きなメリットもなくプラス1年などとしている学校があるのも事実です。私学なら年間の授業料が100万超えのところも多々あり、その学費負担を考えれば、最短で資格取得(国家試験などの受験資格)を取得できるところがいいと思います。ただしハードルは高いかも知れません。
 また、同じ資格取得を目的に4年制の大学と専門学校があった場合、大学へ入学できる可能性があるのならば、大学を選んだほうが賢明ではないかと個人的には思います。やはり資格取得もできて、大卒の学位も取得できる。一石二鳥だと思いますし、もし転職などシフトチェンジする場合、今の時代、大卒というのは非常に役に立つと思います。

<専門士・高度専門士の称号>

 専門学校などでピーアールされている「専門士」や「高度専門士」と呼ばれる称号があります。これは文部科学省のホームページに「専門士・高度専門士の称号とは」と掲載がありますので、専門学校を目指す方は一度アクセスしてみてください。
 ここで「高度専門士」を例にしますが、専門学校卒業後に大学院などへ進学することを目指している方などは魅力的な制度です。しかし、専門学校を卒業して大学院へ進学する学生はどれだけいるでしょうか。私の専門学校での経験ですが、専門学校に進学し卒業、資格取得をして大半の学生は就職しています。大学院などへ進学する学生はおりませんでした。レアなケースとしては、別の資格を目指して別の専門学校に入学するか、新たに学部や学科を変えて再入学する学生は散見されました。したがって、大学院へなどへ進学する予定もなく、最短で資格取得をして、すぐに就職を希望することを希望しているのなら、専門学校などを目指すことを個人的にはお勧めします。
 ただ、ここで注意をしたいのは「高度専門士」であっても、大学卒業と同等として扱ってくれるかどうかは、就職先の判断となります。学歴は専門学校卒業となり「高度専門士」はあくまでも称号です。大学を卒業すれば学士という学位です。ですから、就職試験を受験する時の採用区分、入職後の扱いなど、大学卒業と同等に扱ってくれるかどうかは採用先の判断です。そのようなことも調べて、専門学校がいいのか、大学がいいかのを、併せて考えておくとよいでしょう。
 もちろん、大学に入学するには敷居が高く、専門学校のほうが入学しやすいと考えるのであれば、専門学校でもいいでしょう。これは決して、専門学校の教育が悪いと言っているわけではありません。専門学校は、専門的な教育に特化し、かつ最短で資格取得(国家試験などの受験資格)が得られるところが最大の強みです。
 また「専門士」についてあまり触れていませんでしたが、専門学校で2年間以上修業、卒業し「専門士」の称号を与えられれば、逆に、専門学校から大学への編入できる大学も多数あり、大学で2年間修業すれば、大学卒業、学士の学位が取得できます。専門学校を卒業し、その後に大学で専門知識を学ぶことや、研究をしてもいいと思います。 

<大学を卒業し、専門学校へ入学>

 私の経験のなかで、医療系の専門学校では、文系や工学系の大学を卒業もしくは卒業見込みの学生が、新たに医療系の資格取得をするため、専門学校に入学するケースも多いです。
 そのような大学生向けに、一定の条件や制約はありますが、大学で取得した単位と資格取得に必要な単位が合致し、医療の部分だけを専門学校で履修し、資格取得(国家試験などの受験資格)が取得できる”1年コース”を開設している専門学校も存在します。大学で4年間勉強しシフトチェンジを考える際、専門学校は非常にありがたい存在です。ただし、すべての医療系の資格が該当する訳ではありませんので、興味のある方は調べてみてください。
 また、大学を卒業してから2~4年間、資格取得をめざして専門学校に入学する学生も少なくないと感じています。もう一度大学で勉強するより、資格などを最短で取得できる専門学校は、時間的にも金銭的にも助かると思います。
 最後に話を整理しますが、なんのために資格取得をするのか。資格取得しても、すぐに即戦力になりません。即戦力として活躍するには、経験が必要です。その経験を積むためには、早く実務に就くことです。ですから最短で資格取得ができれば、それに越したことはありません。将来のプランをよく考えてみてください。
 
●まとめ(#2)
 目標とするゴールが決まったら、最短距離で!

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