2拠点生活から見えたもの(仮称)
はじめに
今日の日本は、昔と比べると非常によくなった部分と、悪くなった部分とが紆余曲折しており、例えば企業や組織のコンプライアンスが徹底され、倫理や各種ハラスメントへの徹底が求められようになり、様々な弊害はあるものの、個人的にはよくなったと思います。
また、機器が発達し自動化されて便利になった分、その自動化に対応しきれていない人などが、機器の前で困惑している光景をよく見たりします。自動化されてしまえば人員は必要としないため、人件費を削減できるという側面もありますが、自動化に対応できない方々にとっては、非常に生きにくい時代かもしれません。
一昔前は人がやってくれていたものが、今では自動化で自分が操作しなければなりません。人と人の繋がりはなく、自分の好きなように操作できるので気を遣うことはありませんが、便利さと引き換えに失ってしまったものもあるのではないでしょうか。
さらに、環境問題が騒がれているなかで、猛暑や今までに経験したことのない豪雨による水害、土砂災害、孤立するほどの大雪などに見舞われております。大自然が我々人間に復讐しているとしか考えられない程の容赦ない規模で襲ってきています。
これは便利さを追求し、自然の大切さを無視してしまった私を含めた人類が、楽で便利な生活を送りたいがために行った天罰ではないかと、個人的には思ってしまいます・・・。
そんな時代を迎えている今日の日本は、一極集中と呼ばれるほど都市部に企業や大学などの教育機関も集中し、それに伴い人口も集中しています。それとは逆に、地方では年々人口が減少し、昔栄えた商店街はシャッター通りとなってしまい、高齢者が多い限界集落も多く、どうなってしまうのだろうと危機感を感じます。
実は、私も生まれも育ちも地方で、転職を契機に都市部で生活を始めました。一度知ってしまった便利さは余程のことがないと手放せません。近くにはコンビニがあり、徒歩圏内にスーパー、銀行、飲食店、駅、バス停、タクシーも24時間走っています。ただ、一点気になるのは騒音ぐらいでしょうか。東京は空気が汚れていて星も見えないなんて全く気になりません。東京タワーやレインボーブリッジ、都心の高層ビルの夜景なども綺麗です。
しかし、本当にこのままで良いのでしょうか。国も地方創生に力を入れておりますが、目に見えてわかる成果が出るまでは、もう少しかかりそうです。そこまで大変な状況だと私は理解しています。
年々、多くの地方では少子高齢化に拍車がかかり、人口減少の一途をたどっています。なかには移住などの取り組みで成功を収めた自治体もありますが、決して多くはありません。正直なところ現時点で地方の人口を爆発的に増加させる特効薬はありません。
私は、都市部の自宅と実家である地方を行ったり来たりしています。また仕事などで日本各地をまわります。そんな私経験をしている私が、これからの日本でどのような都市部や地方でどのような対策が必要なのか。大都市と地方の事情などを踏まえて、私なりの考えを書いてみました。
人は様々な考えを持っております。もちろん賛成意見、反対意見はあると思います。意見が衝突した時に「それでは、これからどうしたら良いでしょうか」という議論が生まれるわけで、そこから有益な方向性が生まれ、これからの日本国が良い方向に向かってくれれば、私は本望です。
生き方参考人