いい進学先の選び方(第1章)#1
第1章 青写真をしっかりと描く
<将来、なにを目指すのか、どんな仕事をしたいのか、しっかり考える>
まず、進学を希望するにあたり、「自分が将来どんな仕事に就きたいか」をじっくり考えていますか。そこの部分を怠ると大変な目にあいます。
例えば、有名大学の法学部に入り、将来は官僚になりたい。看護師の専門学校に入学して、看護師の資格を取りたいなど、様々なプランがあると思います。
まずは、目指している大学や専門学校に入学することも重要ですが、その先もしっかりと考えなければなりません。あまり考えずに、とりあえず入学という軽い気持ちで進学をしてしまうと、入学してからも、就職する時もスムーズにいかない可能性があります。
私は「こんな仕事に就いてみたい」と、仕事に憧れるのは大いに結構だと思いますが、実際にやってみなければ分からない事も多々あります。社会に出て実務に就くと理想と現実は違った・・・。と思われる方も大勢いるのではないでしょうか。
しかし、それは決して過ちではありません。だって、実際に経験してみて初めて知った訳ですから、それは仕方ありません。そこで、今後どのような人生設計を考えるのか、このまま進むのか、シフトチェンジするのか、それはここでは触れません。
話は戻りますが、入学する事を目標にしてしまい、”なんとなく”で入学してしまうと、入学後に勉強に身が入らない。その結果、卒業できなかったり、資格も取得できず、目指していた場所に就職ができないことにもつながります。
私の経験ですが、とりあえず早く進学先を決めて、残りの高校生活を楽しみたかった。早く気持ちが楽になりたかった。と話した学生もおりました。気持ちは十分わかりますが、少々危険です。
少々話が逸れますが、私が担当した学生で、苦い経験があります。本当に人柄も最高で、学部を超えての人気者だったのですが、どうしても学業がうまくいかない。これでは資格取得も、希望している就職先も厳しいと思っておりましたが、それが現実となってしまいました。結局、資格取得もできず、希望していた就職先にも就職できず、とりあえず卒業後は、関連するところへ就職できたのですが、今では全く畑違いの業種で活躍し、結婚して幸せに暮らしています。
私は今でも、その学生が卒業までに費やした期間は何だったのだろうか。と自問自答することがあります。卒業まで払った学費や交通費、その他の費用などを考えれば500万円以上、そのお金をご両親が支払ったと思うと、私自身も胸が痛みます。
ちなみに、この学生の話には続きがありまして、それは後の章(体験入学、オープンキャンパス)でお話させていただきます。
今のご時世、国公立大学、有名私立大学、公立専門学校、名の知れた老舗の専門学校は別として、少子化で比較的入学しやすい進学先もあると、個人的に思っております。それは経営的にしかたないと言わざるを得ません。
そんな時代でもありますので、しっかりと将来を見据えた進学先を選び、受験して下さい。受験料や入学金、決して安くありません・・・。
※次の#2では、もう少し踏み込んで紹介します。
〇まとめ(#1)
人生はいくらでも”やり直し”ができます。ただ、費やした時間とお金は戻ってきません。そのお金が、自己投資や人生の勉強代として考えられるかどうかは、本人次第です。
将来、自分が本当になりたい職業、目指している資格がるならしっかりと考え、実現するための進学先を選びましょう!