LCAデータベース
LCAを実施する上で必須となるのがデータベースです。
所謂バックグランドデータで、環境負荷の原単位となります。
産業連関表データは金額あたりの原単位、積み上げ法データは1㎏あたりや1kWhあたりの原単位となります。
正確な製品のLCAでは積み上げ法データを使うことが多く、企業のLCA(Scope3)の計算では産業連関表データを使うことが多いです。
積み上げ法データは
IDEAやEcoinvent, GaBiといった原単位が広く使われているようです。
データは各開発元毎に作り方が異なったり、データの有無や粒度が異なるため一概にどれが良いとは言えないですが、一点だけ重要なポイントがあります。
データを選択する際に、そのデータの資料をきちんと読んで可能な限り適切なデータを選ぶ、という事。
例えば同じ鉄データでも、
・高炉鋼
・電炉鋼(リサイクル鉄)
・ステンレス等の合金鋼
・形状(線材や板材)
といった違いがあるので、データ開発元の各データについて概要を整理した資料を読んでおくことが大事だと思います。
ただ細かくデータを探しても実際にはデータが無い、という事も多いので余り神経質にならずにデータを選択するといった匙加減も重要かな、と思います。