Local Coop採用募集スタート間近!水窪ってどんなところ?
こんにちは!Local Coop 採用担当です。新たに始まる水窪(みさくぼ)でのプロジェクトの採用募集開始を前に、水窪を紹介する記事を書きました。よろしければぜひご覧ください。(▼採用募集スタートしました 2025.1.18)
Local Coop とは
人口減少・気候変動の時代に、自然資本や社会資本の増幅を前提とした新しい自治のモデルづくりに、自治体・企業・地域とともに取り組もうとしています。奈良県奈良市月ヶ瀬エリア・三重県尾鷲市エリアで先行してスタートし、昨年度の住民会議を経て、本年度から水窪で本格的に検討を始めています。
水窪の魅力
2024年12月現在で、人口1,600人未満、高齢化率約66%、森林面積は96%。平成の大合併で浜松市となった愛知県と長野県と県境を接する山あいのまちです。
古くは縄文時代から人々が住み着き、生きる知恵を蓄えてきた土地です。戦国時代には武田軍の防衛戦であり、その後、秋葉街道・信州街道の宿場町として、江戸時代には江戸幕府直轄の天領として栄えました。明治から大正にかけては養蚕・製糸業のメッカとなった時代もありました。人口の最盛期はダムや鉄道の建設ラッシュ、また林業で栄えた時代・昭和30年代の1万人。建設終了と木材価格の下落などの時代背景と共に、急激に人口は減少してきていますが、養老三年(719年)から続く西浦田楽をはじめ、自然への畏敬の念とともに厳かに受け継がれている神事や祭り、地域の人たちの生きる知恵とも言える「暮らしを楽しむ力」は輝き続けています。
正直に言うと、わたしたちが初めて水窪を訪れた時の印象は「遠い」でした。次の印象は「静かで控えめなまち」です。そんなことを思いながら商店街を歩いていると、異様に人の出入りがあるお店があることに気づきました。水窪の食生活を支えるスーパーが2軒もあり、想像を超えるほど活気付いており、商店機能以上のコミュニティの場所であることを感じました。
そのうちの1つのお店がこちらのお店・スーパーまきうちです。
こんな山脈に囲まれた場所にもかかわらず、新鮮な魚があり、品揃え豊富なスーパーが存在していることの異質さに驚きました。同規模の人口規模の地域に足を運ぶことは多くありましたが、こんなスーパーが生き残っていること(しかももう1店舗・スーパーやまみちさんも、そこもまた行き届いた品揃えで魅力的なのです・・・)に一同驚きました。その出会いを皮切りに、この地域の不思議な魅力に気づいていったのでした。この動画からも、山あいのロケーション、静かな暮らしと分かち合う喜び、創造的な人たちの姿が少し垣間見えるのではないかなと思います。もちろん、スーパーだけでなく、一見閑散としている商店街も、商店それぞれの企業努力によって存続し、地域コミュニティのハブとして機能しています。
神事と楽しむアイデアの混沌「みさくぼ祭り」
まちの中心にある商店街に、5,000人以上が集う2日間。地域にゆかりのあるひとたちが、家族や友人、恋人、親戚を連れて大集合するこの祭りの日には、普段は静かな商店が一変。空き家という空き家に火が灯り、全ての家が飲み会場になるこの祭りの中心は、屋台引き回しと仮装コンクールです。
伝わるでしょうか、この全員の楽しみっぷり。みんなで盛り上げようというまちのひとたちの一丸の想いであふれるお祭りです。仮装コンクールは一見すごく最近の取り組みかと思いますが、遡ると大正時代から仮装の風習が始まり、昭和になってから大会形式になって続いています。また、実はこの祭りと同時に、伝統の神事も粛々と行われています。現場はかなりカオスです。この2日間はまち全体で大爆発しますが、日々の暮らしの中にも祭りの時に見えるようなきらめきとカオスが小さくゆらめく、奥深いまちです。
水窪の立地
浜松市天竜区の一番奥地。浜松駅から車で約100分・・・。ですが、愛知県豊橋から長野県飯田を結ぶ飯田線も止まるため、新幹線-特急伊那路と乗り継ぐと、東京から約3時間で到着することもできます。新幹線駅から通いやすい立地です。飯田線というと、昭和初期にアイヌ民族の測量士で山地での測量技術に長けた川村カ子トさんらが招聘されて従事したという歴史があります。またリニア新幹線が通った際には、長野県から静岡県への玄関口としても機能していく可能性がある土地です。人が入りにくい山あいの立地にありながら、歴史的にも未来の展望としても、人が行き交い、時代の影響を受けた産業が発達する場所であるのではないかなと思っています。
水窪でのLocal Coopの展開予定
そんな魅力的なまち・水窪も例外なく、人口減少による担い手不足や自然環境の変化による鳥獣被害や台風被害など、持続可能性に大きな課題を持っています。(昨年は初めて小学校の入学者が0人にもなりました)その状況に、危機感を持ちながらも、楽しんで生きることや一つ一つの出来事への感謝を忘れない水窪のひとたちのしなやかさ。そこに未来の地域を切り開くヒントがあるのではないかと考えています。
そんな水窪であるからこそ、本質的な自治の仕組みづくりに挑戦できると考え、住民会議などを通して検討を進めてまいりました。
いよいよ、来年度から本格的に動き出すべく、1月中旬より、Local Coop水窪(来年度設立予定)のコーディネーターの募集を開始します。
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ここまでお読みいただいてありがとうございました。今後の活動にぜひご注目ください。