私とレクサスの出会いからLBXを契約するまでの軌跡
はじめまして。
昨日、レクサスの新型SUV「LBX」を契約しました。
このnoteは、LBXと共に過ごす人生を記録するために始めました。LBXオーナーさんやLBXに興味のある方に見てもらえればうれしいです。
今回は自己紹介として、私とレクサスの出会いからLBXを買うまでの軌跡について書きます。
レクサスとの出会い
私がレクサスに興味を持ったのは20年前、レクサスが日本に上陸したときのことでした。当時、私はホンダ オデッセイ(RB-1)を新車で買ったばかりでしたが、レクサスの洗練された雰囲気に魅了され、Webサイトを見たり、車のカタログを取り寄せたりしていました。すぐに買えないことは百も承知でしたが、いつかレクサスに乗るぞ、と思いながらカタログを眺めていたのをよく覚えています。
20年モノのオデッセイ
それから20年の月日が流れました。私のオデッセイはまだ現役で、20年間で大きな故障がまったくありませんでした。ホンダのものづくり技術は本当に素晴らしいです。最近になり純正ナビが使えなくなったり、助手席側のミラーが収納できなくなったりしましたが、駆動系には一切問題がなく、20年という長い時間を共に走り続けてくれました。
クルマが壊れないということは買い替える必要がないということ。そのためこの20年間、新車の購入にはあまり意欲的になることはありませんでしたが、2回だけ買い替えを検討したことがありました。レクサスからUXと新型NXが発表されたときのことです。
デザインが好きになれなかったUX
1回目はレクサスから「UX」が発表されたときのこと。「レクサス最小のSUV」が発売されるという情報は、私を大いに期待させました。
これまで7人乗りのオデッセイに乗っていた私は、その車体の大きさに辟易していました。かつては結婚して子供がいたため、オデッセイの大きな車体は家族全員を任せられる頼もしいものでした。しかし離婚して独身に戻ってからは助手席をたまに使うくらいになり、車体の大きさはエアコンの効きにくさと燃費を低下させるだけの無用の長物になっていました。
そんなときに「レクサス最小SUV」の発表です。「これはきっと私にちょうどいいクルマだ」、そう思っていたのですが、いざ発表されたUXはデザインがどうしても好きになれず。UXのサイズ感は理想に近いものでしたが、見た目が気に入らないクルマを買うことはできず、結局、購入を見送りました。
ボディが大き過ぎた新型NX
2回目は2021年に新型NXが発表されたときでした。新型NXは一目でデザインが気に入りました。NXはUXより大きいものの、RXと比べればまだ小さく、これくらいのサイズ感であればギリギリ許容範囲と思えました。高額なローンを組む決意を固め、F SPORTにするか、version Lにするか、そんなうれしい悩みを抱えていたときのことです。通勤路に新型NXが停まっているのを見かけました。これには色んな意味で驚きました。まだ2021年のことです。当時、発売されたばかりの新型NXは、納期が1年〜2年以上かかるのが普通でした。なのにもう新型NXがこんな地方都市にあるというのです。そしてさらに驚いたのが、その車体の大きさです。実際に目の当たりにした新型NXは、私の想像よりもかなり大きく感じられました。いま乗っているオデッセイよりも大きい気がする、そう思ってしまったが最後、できるだけ小さな車を望んでいた私の新型NXへの熱は急速に冷めていきました。
レクサスのコンパクトカーの噂
新型NXが発売されてしばらく経った頃、「レクサスがコンパクトカーを作っている」という噂が流れました。あのレクサスがコンパクトカーを出す。にわかには信じられませんでしたが、もしそれが実現するのであれば、それは「レクサスに乗りたい」「小さなクルマが欲しい」という私の2つの願望を同時に満たしてくれるクルマになる予感がしました。月日が経つごとにその噂は信憑性を帯びていきます。これは本当にレクサスからコンパクトカーが発売されるのかもしれない、私は大いに期待し、そのクルマが発表されるのを待つことにしました。
オデッセイの寿命
今年5月のことです。車検のためにディーラーに預けたオデッセイが余命宣告を受けました。整備士さんによればエンジンを吊り上げているところが限界にきているとのこと。最悪の場合、走行中にエンジンが落ちてしまうかもしれない、と脅されてしまいました。衝撃を受けはしたものの、20年も乗っているわけですからそれも仕方のないことと受け入れられました。これでタイムリミットが定められてしまいました。私はいつまでもレクサスのコンパクトカーを待ち続けるわけにはいかなくなりました。
レクサスからのメール
2023年5月22日。
それはオデッセイが余命宣告を受けてからわずか数日後の出来事でした。
そのとき私は旅先のホテルの部屋にいました。スマホでメールをチェックしていると、
という件名が、目に飛び込んできました。LBX、かねてより噂されていたレクサスのコンパクトカーの名称です。レクサスのコンパクトカーが本当に発売される。信憑性の定かでない噂だけを頼りにして待ち続けていた私にとって、それは何よりうれしい知らせでした。メールに添付されていたティザー画像は、LBXが斬新なエクステリアデザインを採用していることを示しており、期待を膨らませつつも発表でデザインが確定してしまうことの恐怖をわずかに感じていました。
ワールドプレミアでの発表
2023年6月5日(月)。
その日、私はブラウザのリロードボタンを何度も押してレクサスのWebサイトのページビューを増やしていました。
メールではLBXが6月5日(月)に発表されるとはいうものの、それが何時になるかは記載されていませんでした。きっとレクサスのメール担当者は日付だけで十分と思われたのでしょう。通常であれば私もそう思います。けれど、その発表を待ち焦がれていた人間というのは、ある種の狂気を帯びるものであり、その狂気を鎮めるためには詳細な情報が必要であることを我が身をもって知りました。
午後を過ぎ、ついにLBXがイタリアのミラノで発表されました。
そして私はその美しいプロポーションとエレガントな佇まいに一目惚れしてしまいました。
精悍な顔つきにグラマラスなボディ。それはコンパクトカーでしか成し得ない大胆な造形デザインで、LBXは私が想像していたよりも何倍も美しいデザインのクルマでした。
私はその日のうちにX(Twitter)のアカウントを取得し、思いのたけを投稿し始めました。
興奮した私は、その日のうちに最寄りのレクサスディーラーにLBXの商談について問い合わせます。
最寄りのレクサスディーラーは折悪しく月曜日が定休日で、電話は繋がりませんでした。
翌日、再びディーラーに電話して「LBXの商談について知りたい」と伝えると、対応した女性スタッフは少し驚いたような口調で、今はまだ国内発表前で商談が始まる時期は未定であること、商談ができるようになったらすぐに電話をくれること、を伝えてくれました。いま思えば我ながらなかなかイタイ行動だったかな、とは思うものの、発表当時は興奮が収まらなくてドキドキしっぱなしだったことがこの行動から思い出されます。
LBXの発表から数日が過ぎると、ワールドプレミアに招待された車メディアの記事やYouTuberの動画がネットで見られるようになりました。私はそのすべてに、本当にすべてに目を通しては感想をXに投稿し続けました。LBXの情報ならどんなものでもうれしかった時期です。国内の情報だけでは飽き足らず、海外のレクサスのWebサイトにアクセスしてLBXの情報を集めたりもしました。
LBXの情報が枯渇する
LBXの発表ですっかりテンションを上げていた私にとって辛い時期がやってきます。ワールドプレミアでの発表以降、LBXの新しい情報がまったく出てこなくなりました。
1ヶ月が経ち、2ヶ月が経っても新しい情報はでてきませんでした。
新しい情報が出てこないことにやさぐれて毒を吐いてますね。狂気を帯びた人間にとって、新しい情報が入ってこないのは本当に辛いことだと知りました。
LBXの発表から3ヶ月が経った9月後半になると、ようやくLBXに試乗した車メディアの記事や動画が見られるようになりました。私はまたそのすべてに目を通しては感想をXに投稿していました。
LBXの正式発表
2023年11月8日(木)。ついにLBXが日本国内で正式に発表されました。価格は460万円から。ネットの事前予想では300万円台後半と思われていたので、この価格設定には「高すぎる!」というネガティブな反応が多く見られました。それとは裏腹に、私はもう価格とかはどうでもいいから一刻も早くLBXを契約させてくれ! という気持ちでいっぱいになっていました。
実は国内発表の前日、ディーラーに電話して商談の予約をしていました。6月の発表時に、商談ができるようになったら連絡をもらえる約束でしたが、結局、待ちきれずに自分から電話しました。しかしディーラーの担当者と私の予定がうまく合わず、初回の商談は国内発表から1週間後になってしまいます。担当者は「抽選になりますから焦らなくても大丈夫ですよ」と言ってくださいましたが、1年以上もこの時を待ち続けていた私にとって、契約に向けて気が逸ってしまうのは無理からぬことだったと思います。
初めてのレクサスディーラー
商談当日。私は緊張していました。初めてのレクサスディーラーです。20年前からいつかレクサスに乗るぞと憧れ続け、ついにレクサスの門を叩くときが来たのです。緊張しないはずがありませんでした。
これまで外から眺めるだけだったレクサスディーラーについに入ります。駐車場にはレクサスの高級車がずらりと並んでいました。そこに私の20年モノのオデッセイを停めました。なんとも趣のある光景です。見劣りするかに思われたオデッセイは、意外にも貫禄というか風格があるように見えました。20年を走りきった車が帯びるプライスレスな価値は、高級車をも凌駕するものがあるようです。しばらくすると首にスカーフを巻いたキャビンアテンダントのような女性スタッフがやってきて、丁寧なお辞儀を披露すると商談席まで案内してくれました。商談席に着くと女性スタッフは総革張りの高そうな椅子をこちらに向けて着席を促します。あまりにも丁寧で、日常で体験することのない上質な接客に、私はただただ恐縮するばかりでした。「お飲み物はいかがですか?」と聞かれたので季節外れのアイスコーヒーをお願いしました。しばらくして美しい曲線を描くほっそりとしたグラスに入れられたアイスコーヒーが運ばれてきました。レクサスはコーヒーにすら敬意を払うのではないかと思えるほど素敵なグラスです。私はさっそくアイスコーヒーに手をつけ、緊張で熱くなった体を冷ましました。
しばらくすると私を担当してくださるスタッフの方がやってきて、名刺を両手で差し出して挨拶してくれました。名刺の肩書きには「セールスコンサルタント」とあり、レクサスでは営業マンのことをそういうのだなと察し、レクサスは肩書きですら美しいなぁと思いました。初めてのレクサスに緊張しすぎた私は、もう何を見ても全肯定するマシーンになっていました。
LBXの見積もり作成に取りかかります。私はLBXについてネット上にある情報にはすべて目を通していたので、見積書の作成はスムーズに進みました。
そして私の緊張は、この見積書の作成作業で一気に解けることになります。
レクサスの商談席では、対面に座った担当さんのPC画面を外部ディスプレイに繋げ、客席に見せながら商談を進めます。そのディスプレイに映し出された見積書の作成システムは、あまりにも古いものでした。おそらく20年前のレクサス開業当時のシステムを今でも使っているのでしょう。ユーザーインターフェイスが2000年代の思想、Windows XPやVistaが全盛だった時代の思想で作られているのは明らかでした。さらに古いだけでななく処理速度が異様に遅くて。担当さんがシステムを操作するたびに処理中を示すローディングが画面に表示され、新しい操作を受け付けるまでに数秒から数十秒の時間がかかってしまいます。スタッフのハイレベルな接客とはあまりにもかけ離れた時代遅れなシステムです。皮肉なことにそれを見ていたら「レクサスといえども、やっぱりそういうところもあるか」と思えてきて、一気に緊張が解けました。完璧な美人の欠点を見つけたことで、親近感を抱いたような心境です。その後はリラックスして商談を進め、見積もりをもらって帰宅しました。
本当はその日のうちに契約するつもりでしたが、「FFにするかAWDにするか」という雪国らしさ全開の悩みが解消できなかったため、少し時間を置いて考えることにしました。
LBX(Relax、ソニッククォーツ、FF)の契約
2週間後。私は再びレクサスディーラーに向かいました。商談席に着くと、担当さんにこの2週間で私が考えたことや疑問を伝えました。担当さんは丁寧に話を聞き、ひとつひとつに回答してくださいました。そしてすべての心配事や疑問が解消された後、ついにLBX(Relax ソニッククォーツ FF)を契約しました。
レクサスに憧れて20年。
ついに私はレクサスオーナーになります。
メーカーオプションをすべて装着したため「早期納車枠」に入れるとのことでしたが、納車はあえて3月末まで遅らせることにしました。本当は一刻も早くLBXが欲しくて仕方がないのですが、真冬の納車を気軽に選べるほど、雪国の冬は甘くはないのです。
LBX LIFE
そして契約翌日の今日、これからのLBXのある生活を記録していくために、このnoteを始めました。
次回からは私がLBXを選んだ理由や、メーカーオプションやディーラーオプションを選んだ理由、選ばなかった理由などについて書いていきたいと思います。
よろしくお願いします。