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りんごがたべたいねずみくん
りんごがたべたいねずみくんの絵本、とてもやさしくて大好きで、なんどもなんども娘に読み聞かせた。
りんごがたべたいねずみくんは、得意なことで上手に木の上になるりんごを取っていく動物の真似をするけれど、どれもうまくいかない。
あしかくんがやってきて、つづけざまに尋ねるねずみくんはどこか卑屈になっているのかもしれない。きっとあしかくんにもできることがあって、上手にりんごが食べられるんだ。
でも、あしかくんはねずみくんと一緒に、力を合わせてりんごを取った。
そうして無事にりんごが食べられるねずみくんのハッピーエンド。あしかくんとも、仲良く遊んでいる。
それぞれ、みんな得意なことがあるよ。
ぜんぶできなくてもいいんだよ、ねずみくんにもいいところがあるじゃないか。あしかくんと、力を合わせたらリンゴ、とれたね。
そんなメッセージが、やさしいストーリーから伝わってくる。
とても少ない言葉で、大切なことを教えてくれる。
ねずみくんの物語は、どれも弱々しく、たびたび失敗しながら、面白おかしくやさしいオチで結ばれる。絵本で表現される世界の豊かさにいつも感動させられる。
作者の訃報を聞いて、そんなことを思い出した。素敵な、たくさんの作品をありがとうございました。
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