「お姫様座り」をするその意識がすごい【街中のこども観察記#2】
お父さんが乗る自転車の後ろに乗って幼稚園へ登園する女の子。
最初に見たときは一瞬ギョッとしました。
なぜなら、彼女は自転車の後ろに取り付けられた子供用椅子にまたがって乗るのではなく、体を横向きにして座り片方の足置き場に両足を出して座るという、いわゆる「お姫様座り」をして乗っていたから。
当然ながらその座り方では子供用椅子のシートベルトは装着できないし、何よりも万が一転倒してしまった時に大怪我をするリスクがとても高い。
私はわが子たちを自転車に乗せる時はヘルメットを被せて、シートベルトを装着して。とやってきました。
「基本的には。」です。
だけど、時間がなくなって自転車で幼稚園へ送る時は通園帽子を被せたままヘルメットを被せずに乗せたこともあります。
だから、自転車で幼稚園に送り迎えされている子たちがヘルメットをしていないのは理解できます。
というか、共感すらしてしまいます。
本当は安全では無いとわかっていたって、荷物がたくさんになってしまって大変なママたちがいるのが現状。
自分が子育てをするまでは、世の中の多くの親が子供の安全を確保していない現状が理解できなかった。
それは、私の想像力があまりにも乏しかったから。
自分が子育てを経験して、教科書通りの育児なんてできないのが現状と知った。
だから、きっとあの女の子とその親にとっては「お姫様座り」をして自転車に乗るのがベストなやり方、となったのだろう。と思います。
彼女は自転車の後ろにとても静かに座っているし、お父さんだって安全運転を心がけているように見えます。
彼女がもっと成長して体が大きくなったら、物理的に「お姫様座り」は卒業しなくてはならない日も訪れることと思います。
あの子はきっと「お姫様座り」をする自分が好きなんだろうな。
ごっこ遊びの時間だけでは足りなくて、自転車に乗る時もお姫様でいたいんだろうな。
パンツ&スニーカーで過ごしたい私からしたら、その意識がすごい!
だから、どうか「お姫様座り」を卒業するその日まで、絶対にケガをすることがありませんように!
無事に卒業する日を迎えてください!