#せかい部×SDGs探究プロジェクトが示した若者の能力 第三編
あけましておめでとうございます。るんるんぴぃです。滅茶苦茶更新が遅れましたが第三編出します。 ちなみに第一「編」と第二「弾」で表記揺れしてましたが、「編」で統一することにしました。
また、1月24日(水)に行われる、インフルエンサーKeino さんとベストレポーター5名による本プロジェクトの報告会の締め切りは3日後の1月15日です。興味のある方は以下のリンクから申し込んでみて下さい。話の価値は保証します。↓
https://tobitate.mext.go.jp/sekaibu-SDGs0124/
それでは本題に参りましょう。
3.若者の企画・行動力
若者には既存のアイデアに縛られない発想力、それを断行する行動力がある。いくらかのレポーターはこの2ヶ月間で、それをSNS上で体現して見せた。
a.個人的発信
イ.フリップネタ
若宮尚さんは「ジェンダー平等」をテーマとし、フリップ形式で桃太郎のパロディネタを2本の動画で紹介した。多くの人が知る桃太郎の文章が、ジェンダー平等の観点に基づいて書き換えられていく。専門用語については右上に解説が付き、よく知らない人も楽しめるコンテンツとなっている。
若宮尚さん本人はTwitterで「フリップネタをだれもやっていませんでした。ふしぎ」と語っているが、フリップネタはおろかお笑いで発信しようとすること自体簡単に思い付く話ではない。思い付いた所で、大半の人間には恥ずかしくてできないのが現状ではないか。ましてやそれを不特定多数が閲覧するSNSにアップすることは、限られた人しかやらないだろう。しかしこれこそが「独創性」の源泉なのだ。
学校のような現実世界では、周りと違うことをする人は引かれる。多くの人はそんなリスクのあることに挑戦しようとはしない。「独創性」が希少価値だと見做されているのは、そのような人々の挑戦に対する怠惰によるのである。
ロ.オンラインセッション
高橋あすかさんは、FFF静岡さんとsobolonさんとのコラボ企画と称して、zoom上でオンラインセッションを行った。あすかさんご自身は、レポート活動開始前からマイクロプラスチックからアクセサリーをオーダーメイドで制作するプロジェクトを実施している。同様の活動を行う他の方や、別の方法で環境負荷軽減への挑戦をしている方々との、環境問題を主軸とした対談であった。
一昔前は会場を借りてチケットを集めて、広告をして…などといった膨大な量の準備作業をこなさなければ開催できなかったトークイベントが、インターネットの整備やデジタル機器と多様なアプリの出現により経験が浅くても簡単に実現できるようになった。高校生であるあすかさんのオンラインセッション開催はそれを象徴している。
SNSの台頭により誰もが等しい大きさのアカウントを作成し他と交流することが可能となった。一般人一人でも偉い人と同じ壇場で関わることができるという、ありえなかったことが起きている。会社や団体など大きな組織でなければ発信力を持てない、大きな組織にいなければ生きていけない時代は終わった。これからは個が個としてどのように発信するか、どのように生きるかが重要なのだ。
また、現在彼女は「美ら海プロジェクト」と題し、プラスチックごみから作ったアクセサリーが当たるキャンペーンをSNS上で展開している。メディアにも多数出演しているので、是非ご覧になってほしい。
b.団体的発信
イ.全国交流会
11月21日と22日の2日間、レポーターのうち有志7人が運営する「せかい部×SDGs全国交流会」がzoomで開催された。ブレイクアウトルームなどの機能を使用し、探究プロジェクト運営側の協力も得ながら多くのレポーターが参加し親睦を深めた。
この探究プロジェクトには、本来レポーター同士で関わらなければいけない場面はキックオフミーティングを除いて全くない。SDGsを学び発信するのが主な仕事だからだ。個人としての活動がメインのプログラムであるにも関わらず相互交流することを諦めなかったこと、その要望が多くの人により膨れ上がった結果大人まで巻き込んで実現してしまったこと、これらは大いに賞賛されるべきだ。
また、このように全国のレポーターが一つの場に集結することは、レポーター以外の傍観者にも非常にインパクトを与えられたと思う。傍観者が来年この探究プロジェクトに参加し同様の交流会を開催したり、このプロジェクト以外の場でも似たような動きをしたりすることもあり得るだろう。
ロ.分割アート
SDGsのテーマ文をモチーフにした分割アートが、レポーターのうち有志30人によって作成された。一人一文字を思い思いに描き、「SDGs~誰一人取り残さない!Leave no one behind~未来をかえるのは私だ」という文章を作り上げた。現在分割アートは川西満葉さんのinstagramに投稿されている。(なお、川西満葉さんはベストレポーターに選出された。)
これについて注目すべきは、「1ヶ月強前は赤の他人だった人同士が、同志として一つの作品を完成させている」点だ。彼ら30人それぞれが異なる考えや価値観を持っていることは上の画像を見ても分かる通りだが、それ以上に彼らはお互いのことを何も知らなかったのだ。違う県に住み、違う高校に通い、違う将来を歩む。プロジェクトがなければお互いに気にかけることもなかったであろう彼らが共通のビジョンを持ち、達成に向けて邁進している。若き彼らのエネルギーは、例えプロジェクトに一切関わりを持たない赤の他人であっても感じ取ることができるだろう。
レポート活動を終えた12月現在も、レポーター同士の交流は至る所で見られる。インスタライブは定期的にホーム画面に登場し、SDGsについての発信も未だに行われている。今後レポーターたちが協力し、さらに大きなムーブメントを起こす日も近いのかもしれない。
第三編は以上です。閲覧ありがとうございました!
なお、次回が最後のレポート掲載となります。
参考サイト、SNSアカウント
若宮尚さんTwitterアカウント→ @movie_rarara
高橋あすかさんTwitterアカウント@asuka___313
高橋あすかさんの活動(NHKおはよう日本より)→. https://www.nhk.or.jp/shutoken/ohayo/20201224.html
川西満葉さんInstagramアカウント→ https://instagram.com/mitsuha._.world?igshid=23pdqvqzflw3