櫻坂46 スリーブのすゝめ
こんにちは、うまこです。今回はスリーブについてです。欅系坂毎年恒例のローソン夏コラボに、今年はウエハースが登場しました。オタクは付録のメンバーカードが目的だとは思いますが(殴)、ウエハースも美味しいですよね。私の地域のローソンはコラボ対象外の店舗が多く、色々探し回ったものの購入できず(泣)。仕方なく実家の家族に頼んで何とか菅井さんのカードをゲット出来ました!(息子の趣味の理解とご協力ありがとうございます)
保存
さて入手したは良いものの、保存をどうするのかという問題が発生しました。確かに裸の状態で持ち歩き・保存しても良いとは思いますが、私はカード本体にキズが付くことが許せないタイプの人間なのでスリーブを付けることに決めました。
私は小学校から高校入学くらいまで遊戯王OCGに触れていたため、とりあえず当時の使っていたものを流用できるか試しました。ヒーローとか死者蘇生とか懐かしい。ダークロウやシャドーミストなど、今でも軸になり得る好カードが収録されたタイミングで組んだデッキ使ってました。HCエクスカリバーとかスリーブの聖騎士とか、厨二感満載ですね。
スリーブのサイズなどは合うには合いました。しかし櫻坂の雰囲気とこのキャラ感は絶望的にマッチしませんね。そのためこれらは不採用です。再び私の興味が遊戯王に湧くまで静かに眠っていて欲しいと思いつつ仕舞います。
さて本題のスリーブですが、上の写真の7枚はすべて4重スリーブになっています。写真では伝わりにくいと思いますが、結構硬くて分厚いです。このように多重スリーブにする理由として、遊戯王はシャッフルしたり手札で長い時間カードを保持することが多く、カード本体にキズが付くこともあります。それを防ぐためスリーブを何枚も重ね、強度を上げることがあります。櫻坂カードは(多分)TCGではないので、シャッフルやシャカパチをする場合は想定していませんが、今回は私の好みとこだわりで多重スリーブにします。
手持ちに余っていた使えるスリーブで十分かと思いましたが、スリーブの種類などをしっかり管理しておらず、使えるスリーブが分からないため新しく揃えることにしました。Amazonやヨドバシ、ビックカメラをポチポチ、秋葉原をウロウロして入手したのがこちらの5種類です。秋葉原を回ったものの、交通費などを考慮するとネットで買った方が安かったです。
今回の櫻坂カードは遊戯王カードとほぼ同じ大きさで、スモールサイズと呼ばれるサイズです。スリーブは左から小さい順に並んでいます。順に見ていきましょう。(外寸・内寸表記の混同、スリーブ自体の伸縮を考慮してサイズは記述しません。)
①カードプロテクターインナーガードJr
俗にインナースリーブとも言われます。カードに直接つけるスリーブです。強度がほぼないため、最低限のケアという感じです。これ1枚では爪が当たったらカード本体にキズがついてしまいそうで怖いです。結構フィットするのでサイズ感は素晴らしいと思います。
・①は下から持ち上げるように入れます。カード本体が結構丈夫なので、押して奥までしっかり入れると良いと思います。
②トレカプロテクト ハードタイプ
サイズ等は述べないと言いましたが、唯一言うとすればこれ。遊戯王OCGの公式キャラスリとほぼ同サイズです。今回は裏面を透明にしたい(裏面にもメンバーが映っている)ためこのスリーブを使っていますが、裏面にこだわらなければ適当なキャラスリで良いと思います。
・②は上から被せるように入れます。①を奥まで入れていないと、②に入れる際に①の上部からカード本体が出ることがあります。
③オーバーガードZ Jr (オバガ)
結構好きなスリーブ。最硬で最高!って感じです。とにかく硬い。シャカパチをするのに便利です(推しメンカードでやらないと思うけど)。ただ、硬さに特化して柔軟性などは無いため、カードを反るとすると割れることもあります。また他のスリーブに比べて内容量が少なく、お値段も張ります。
・③は下から。硬いため②を真っ直ぐ③に入れないと突っかかることがあります。最後の方は入れるのが難しいですが、頑張ってカードを押しましょう。この③の最奥部まで入れることはしなくても良いと感じます。
スリーブについての多くのブログやサイトでは、遊戯王での3重スリーブの紹介として①②③までを紹介しているものも多いです。しかし今回はもう少しだけ加えていきます。
④NEWカードプロテクター
個人的な理由で採用しているスリーブの一つ。僕が決闘者(デュエリスト)だった時に、高価な③にキズが付くことを嫌って採用していたスリーブです。
・④は上から被せるように。結構入口がきついです。③が硬いのに対して、④は薄いスリーブなので、入り口で④の端が裂けてしまうかもしれません。失敗しても量(③は50枚、④は100枚)でごまかしてください。③は硬いため、④の奥までゆっくり推し進めることができます。
本来はこの④で終えても十分だとは思いますが、今回は櫻坂らしさを出していきたいということで、もう1枚⑤を加えます。その⑤と③のサイズ差を埋めるという理由も込みで④を採用しています。
⑤ディフェンダーハードデザイン 桜吹雪
今回やりたかったのはこれです。アクラスさんから出ている桜吹雪模様のスリーブです。片面にのみ模様があります。これが無かったら企画倒れですし、①~④はただカードを濁らせる保護アイテムと化してしまいます。
・表ver
・裏ver
・レア表ver
・⑤は下から。④とはサイズ差があるので楽に入ると思います。本当はこの⑤の上のサイズの⑥を探したいところですが、⑤の外寸70×94というサイズを入れることができるスリーブがあるのか分かりません(調べることに疲れた)。分かる方、見つけた方いらっしゃいましたら私に連絡くれるとうれしいです。
以上でスリーブの話は終わりです。読んでいただきありがとうございました。ここから先は色々です。
桜吹雪
桜吹雪の効果を比べます。これがあるだけでメンバーに動きが出て、その動きから物語が生まれます。
今回のカードの菅井さんは、完璧に主人公でお嬢様って感じです。そこに桜吹雪を加えると、ただそこに佇んでいるだけだった菅井友香さんが、まるで桜の木の下で(私を)待っているようです。(菅井さんからして)右口角を上げるいつもの癖を打ち消すかのように少し首を右に傾け、左口角を伸ばし斜めのラインを作っています。頭部と逆に右肩を上げることで右サイドの狭さを印象付け、頭部のラインと合わせて左右のスペースに変化を付けています。その狭い右サイドに目を向けると、美しい髪の毛があり、引き(惹き)付けられてしまいます(引かないで)。しかし左の桜に目を向けようとすると視界に入ってくるのは、リボンの下に流れ込む数本の髪と左の広いスペースに走りこむ動きのあるストレートの髪。一瞬でやられてしまいました。絶妙なランニングからの完璧なフィニッシュでした。僕としてはリボンの下に流れ込んだ中央の髪を警戒をしたんですが、狙いはさらに左外だったようです。見事に落とされました。完璧な攻撃です。相手のホームで決定的な点を許してしまい、これからオタク沼にハマることになるかもしれません。もし桜が無かったら、菅井さんの通常の癖の無さを奇妙に感じ、自チームのDFも引き付けられず、最後のフィニッシュの展開まで読めたのではないのでしょうか。このように人の心を惑わすのが櫻吹雪の効果みたいです。
ここまで深夜テンションで書いてきましたが、ふとあの試合を思い出しました。
1819プレミアリーグ第21節・エティハドにリバプールを迎えた年明けすぐの天王山。マネのシュートがポストを叩き、ストーンズとエデルソンが重なりクリアボールがゴール方向へ。ハイプレスの餌食になり、先制され負けた1718シーズンの拭えない記憶が蘇る。しかしストーンズがゴールラインから11ミリを残してボールを掻き出し先制はされず。その後ベルナルドシウバからのボールを受けたアグエロが至近距離からズドン。
このジェットコースターのような感覚は推しメングッズを自引きするような、またはそれ以上の感覚でした。欲しい(決勝点)、欲しい(推しメングッズ)と思いながらなかなか手に入らないもどかしさと、それを入手したときの喜びは忘れられません。私も今回のウエハースを見つけて推しメンカードを自引きしたかったところです。
そして先程と酷似したシーン。
エデルソンからのボールをダニーロが運び同サイドへパス。オフサイドに掛からなかったスターリングがリバプールの選手に囲まれながら右から中央へ運ぶ。アグエロが走りTAAを引き付けて開いた左サイドに走りこんだのはリバプールキラーのサネ。丁度良いタイミングでボール受け、左足で狙いすましたシュートは右ポストに当たってゴールイン。
スターリングは狭い右サイドを進む髪の毛。アグエロはリボンの下に隠れた髪の毛。そしてサネは絶妙なタイミングで入ってきて完璧なコースを射抜くストレートな髪の毛。菅井さんとマンシティの攻撃がこんなにも合致するとは驚きです。何度でも見れる、何回見ても飽きない、見るたびに好きになるこの両者は何なのでしょう。
2019年の同じような時期に催され、菅井友香さんが特別ゲストとして出演した舞台「漫画みたいにいかない。」がありますが、このシーズンのシティの逆転劇は「漫画みたいにいく。」でした。最大目標であるCLを取れなかったことも含めて、次シーズンの飛躍を予感させる漫画でした(その後2シーズンも取れなかったけど)。また今シーズンも応援します。やりすぎたと思われるくらいの、主人公が勝ちすぎるくらいの漫画を見たいです。
きっかけはいつだって
「さくちゃあああああああああああああああん」
友人の部屋に入ると彼がいきなり叫んだ。彼は遠藤さくらの沼に落ちていた。近所に住み小中を共に過ごした友人とは高校大学で進路が分かれた。アイドルなんてハマるようには見えず、小学生の時に私と共にAKBオタクをバカにしていた友人は、落ちていた。受験にも、さくらにも。「ひたすらさくちゃんを愛でていたい」「僕はプラトニックラブ」などと概ね同意できる論をずっと聞かされた。普通にキモオタだったが、それ以上になぜかすごく嬉しかった。充実していた(ように見えた)高校生活と浪人生活を経て、彼も”こちら側”に来ていたことがすごく嬉しかった。その原因として「魔が差した」などと言いそうだし、どんな『きっかけ』があったのかは分からないが、この際にそれを尋ねてみるのもいいかもしれない。
さくらは色々なものを狂わせる。
実は私自身はこの『きっかけ』に狂わされている。詳しいことは以下のnoteに記述したが、2019.02.23 20時頃に聴いたあの『きっかけ』はどんなものよりもエネルギーに溢れていた。あの時で聴いていて本当に良かった。悪夢のような2020年を照らし続け、私にエネルギーを与えたのは、あの飛龍伝2020大阪千秋楽だったから。
“2月23日、友人に誘われて明治神宮外苑クリテリウムを観戦した。自転車を見ながらだったが、飛龍伝の大千秋楽が気になって仕方なかった。20時くらいに帰宅し、湯船の中で観劇欲が抑えられなくなった。夜行バスと大阪大千秋楽のチケットを手に入れ、気付いたらバスタ新宿で夜行バスに乗っていた。またも菅井さんに引き寄せられてしまった。朝から大阪を観光して大千秋楽を観た。”
櫻吹雪舞う中を
「行くぞ一平。ゆっくり振り返れ。神林美智子がいるぞ!春三月、桜吹雪舞う中を春風と共にキャンパスを駆け抜けてく、あの懐かしの神林美智子が!!」
これは神林美智子の夢の中の靖国神社での羽田十勇士。そして彼女がその夢を見た20年後に起きる話。山崎一平は神林美智子との間にできた息子・勝利によって殺される。最愛の人を殺してしまう山崎、山崎を殺す息子勝利。凄まじい愛情と情熱が悲劇へと繋がる飛龍伝において、その悲劇を防ぐIFポイントはいくらでも上がるが、最大のIFはこれだろう。
もし神林と山崎が出会わなかったら
まあこれを言ったら何も始まらないが、誰の命も終わらない。神林はスタンフォードに留学して糖尿病の研究をし、後に命を救う側に回るだろうし、山崎も死なないで済むだろう。ただ二人の愛が、勝利の命が始まったのは紛れもなくあの桜吹雪舞うキャンパスからである。
桜は色々なものを狂わせる。
さらに山崎から神林への愛や憧れを表しているようにも聞こえる歌がある。単に愛の形の普遍性からそう感じるだけだとは思うが一応。
『She's Electric』
She's electric
She's in a family full of eccentrics
She's done things I never expected
And I need more time
彼女は刺激的で風変わりな家族に囲まれている→神林の実家は財閥。兄は全員医者。
俺が想像しないようなことをする→山崎は小学校中退。神林は離散主席。
(彼女のことを理解する・わかるのに)時間が掛かる→それはそう。
She's got a brother
We don't get on with one another
But I quite fancy her mother
And I think that she likes me
彼女には兄がいる。俺とは上手くいっていない。→先述。山崎に対して高圧的な態度を取る。
彼女の母親は魅力的で、俺のことが好みみたい。→ここだけは絶対に違う。神林の母親は彼女が生まれてすぐに亡くなっている。
Can I be electric too?
Can I be electric too?
Can I be electric too?
俺も彼女みたいに魅力的に、刺激的になれるか→山崎はマルクスの資本論を読もうとし、神林が見ていた『道』という映画を何回も見る。彼女を理解しようとし、彼が目指すelectricへ向けた努力をしていた。
"full of eccentrics"のように、飛龍伝には変わった人しかいなかった。いや、各人がそれぞれの革命理念を持つという神林の理想通りに、electricな人ばかりだった。だからeccentricなどと呼ぶのも考え物だが、
なぜ恋をしてこなかったんだろう?
先日、全ツ福岡公演に参加した。その感想についてはまた別に書きたいが、個人的に『なぜ恋』が一番心に来たのでそれを少しだけ。この曲のパフォーマンスで使われる”糸”について、私は他人からの視線という解釈をしている。
センターに立つ藤吉夏鈴ちゃんには白い目が向けられるが、彼女はそれを振り切り自分の恋を楽しんでいる。最初は糸が夏鈴ちゃんに絡みついているようだが、徐々に糸が夏鈴ちゃんから他人へと作用するようになり(夏鈴ちゃんが糸を引っ張る演出より)、それに引っ張られるように視線を向けていた側の人間も恋に踊り出す。”幸せは参加すること”にもあるように、視線を向けるだけだった周りも自分の人生に参加する側となって曲が終わる。
夏鈴ちゃんの不思議な雰囲気のキャラクターのハマり具合は良いと思う。何を考えているか分からないあの夏鈴ちゃんのニコーっとした楽しそうな笑顔に引っ張られるのもいいかもしれない。
また、BACKSLIVEでこの曲のセンターを務めた大園玲ちゃんは、この楽しむという部分の表現に長けていると感じる。糸を引き積極的に周りに作用するというよりもむしろ、その糸に多少翻弄されつつも今現在の恋を楽しんでいるように見られた。彼女のキャラクターと重なって、より恋という側面が強い『なぜ恋』が誕生した。
さて今回の福岡公演で使われた糸は、糸というよりもはや布に近い太さのものだった。MVやこれまでの糸とはまるで違うもので、それほど大きな感情のこもった他人からの視線が注がれているように見ることもできる。糸の本数も少なくなっているのもポイントである。多くの人に浅く(細く)・広く見られていたのとは異なり、明らかに深い感情を持った視線が注がれていることが伺える。最初は興味本位や単なる好奇心で見ていた対象への感情が、時間の経過や色々な経験によって肥大化することはよくあることだろう。この視線を放つ人物の感情は好奇心を超えた愛に変化しているのか、はたまた憎悪や嫌悪感などのマイナスのものになっているのかは不明だが、太くなった糸が担う役割には特別なものがあると感じる。
また途中で夏鈴ちゃんの立つステージがせり上がる場面(『なぜ恋』のMVで言うところの2:20辺り)があり、そこに『エキセントリック』を感じた。学校の椅子や机を重ねた上にメンバーが立っているシーンがあり、スクールカーストをあら表している。前半は志田愛佳ちゃんと土生瑞穂ちゃんが、後半は石森虹花ちゃんと小林由依ちゃんがトップにいる。前半の二人の地位は他人の噂話や陰口、嘘に踊らされて失墜する。その後、後半のメンバーが新しいトップになる。
表向きのテーマこそ違えど、福岡公演での太い糸はこの入れ替わりの原因だと考える。『なぜ恋』の主人公は、視線に影響されながらも、最終的には逆に影響を与えるくらいに強く自分を貫くことができた。『エキセントリック』でのカーストに支配された環境において、それは叶わなかった。eccentricをelectricではなくeccentricとして認識する空間においては、それは難しいのかもしれない。しかし私は”full of eccentrics"な世の中で、自分を持って生きていきたい。櫻に狂わされながら。
ホーム画像はシティ公式より