2023年プロ野球ドラフト会議の雑感など
はじめに
こんにちは。筆者のLAYLAです。
筆者はプロ野球の試合観戦が趣味で、2016年頃から横浜DeNAベイスターズの試合をよく観ております。今は横浜スタジアムから近いとは言えない場所に住んでいますが、年に何度か横浜スタジアムに足を運んでおります。
さて、つい先日の2023年10月26日にプロ野球ドラフト会議が行われました。筆者は今年のドラフト会議の動向やドラフト候補の情報を例年になく興味を持ち、調べておりました。3球団だけですが指名予想をし、記事を書いたりなどもしておりました。
本記事では、1つの区切りとして2023年プロ野球ドラフト会議の雑感を書いていこうかと思います。
あくまで個人的な感想となりますので「こういう感想を持ってる人、考え方をしている人もいるんだ」くらいに思ってくれれば幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。
アマチュア野球のレベルが上がったと感じた話
今年のドラフト会議の結果を受けて、アマチュア野球のレベルが上がっていると思いました。
筆者が小学生の頃のプロ野球は球速が150km/h出る投手は少数派であり、150km/hを超える速球を投げられる投手はエース級の投手であったり、絶対的なリリーバーなどでした。
それが今となってはその壁を余裕で超えてきています。例えばオリックス3位指名を受けた東松快征投手は最速153km/hの高卒左腕投手ですが、筆者が小学生の頃のプロ野球だったら競合ドラフト1位で各球団が取り合ってたと思います。そんなハイレベルの投手が、今やドラフト3位で獲得できます。
それだけでなく「この選手なら指名確実にあるだろう」と思われていた選手が、悉く指名漏れしてしまいました。
中には順位縛りを設けていた選手もいたかと思います。例えば真鍋慧選手はその筆頭であり「4位以下なら大学に進学する」旨を公言しておりました。
それでも絶対に上位指名があると思っていましたが、残念ながら彼の名前は3巡目までには呼ばれず、結果として指名漏れとなってしまいました。
そして、独立リーグ出身の選手の指名が多かったことにも触れなければいけません。
例年、独立リーグから指名される選手は決して多くありません。
例えば2019年は支配下3人育成6人、2020年は支配下2人育成6人、2021年は支配下1人育成10人、2022年は支配下1人育成9人の選手が指名されています。
大体10名ほどがドラフトで指名されていますが、ドラフト指名総数が約120人であるため、全体の8%近くとなっております。
しかし、今年は支配下6人育成17人と合計23人もの独立リーグの選手が指名を受けました。今年は122名の選手が指名されたため、この23人という数字は全体の18%近くの数値となります。
中でも2名の選手がドラフト2位で指名を受けました。プロ野球の歴史上、独立リーグ出身者での最高指名順位選手は2013年に中日ドラゴンズから2位指名を受けた又吉克樹投手でしたので、それ以来の快挙となります。
20年前には150km/hを超える投手はドラフト1位競合レベルだったのに今や150km/hを超える投手がゴロゴロいること、上位指名確実と謳われていた選手が指名漏れしてしまうほど優良選手がたくさんいること、独立リーグ出身選手がたくさん指名されており独立リーグのレベルアップを感じたことから、アマチュア野球のレベルが上がっていると個人的には思いました。
今年のドラフト会議の結果を受けて、まず感じたことは以上となります。
ここからは、以前に指名予想を行った横浜DeNAベイスターズ、中日ドラゴンズ、阪神タイガースのドラフト指名の感想をお話したいと思います。
ドラフト指名の感想:横浜DeNAベイスターズ
筆者は下記の指名予想記事で、横浜DeNAベイスターズの補強ポイントは「即戦力先発」「左打ちのスラッガー」を補強ポイントと定義付けました。
その結果、度会隆輝選手を1位指名で獲得。2位以降では松本凌人投手を獲得するなどバランス良く指名しました。
度会選手をベイスターズが1位指名してくれて、個人的にはとても喜びました。
まず個人的に度会選手が好きでした。
あの明るいキャラクターは自然と応援したくなります。調べれば調べるほどファンになってしまっていて、いつの間にか2023年の最推し選手にまでなってしまっていました。
さらに度会選手を1位指名したことで「打線に対する危機意識をベイスターズ側も感じていた」ことを知ることができました。
今オフ、今永昇太投手、トレバー・バウアー投手、石田健大投手の3投手が抜ける可能性があるため、「即戦力先発」の補強は必須です。
しかし、そこの補強に1位を切らずに競合必至の度会選手を指名しました。結果的に度会選手を獲得できましたし、英断だったと思います。
今年のベイスターズは7月に大きく失速してしまい、3位に終わりました。
その失速の原因は、間違いなく打線の不振でした。
そのため、野手に関してもテコ入れする必要がありました。ちゃんとベイスターズ側もその点に対する危機意識を感じていたことを知れたことは、このドラフト会議で1番の収穫でした。
その一方で投手陣の不安についてです。
松本投手を指名してはいるものの、今永バウアー石田の3選手の穴は流石に彼1人では埋められないと思うので、来年は「ある程度若手の投手を先発させるのかな」と思いました。
その筆頭は小園健太投手、深澤凰介投手です。来年こそ彼らがヴェールを脱ぐ時なのかな、と思いました。
ですので補強ポイントの1つとして挙げていた「即戦力先発」については、既存のメンバーで補う形で解決するのだと思います。
不安があるのであれば、FAで補強しても全然良いと思っています。特にオリックスの山崎福也投手がFA宣言をしたら、ベイスターズは手を上げるべきだと思います。
ベイスターズのドラフトで主に感じたことは以上となります。
あと、育成3位の小笠原蒼選手はすぐ支配下になると思います。筒香嘉智選手と前田智徳選手をミックスさせたような選手ですので、期待したいと思います。
ドラフト指名の感想:中日ドラゴンズ
私は下記の指名予想記事で、中日ドラゴンズの補強ポイントは「長打を打てる即戦力野手」「将来のエース投手候補」を補強ポイントと定義付けました。
その結果、度会隆輝選手の1位指名を公言。競合の末に草加勝投手を獲得しました。
2位、3位ではそれぞれ津田啓史選手、辻本倫太郎選手を獲得しました。
好投手である草加選手を獲得し、「将来のエース候補」を1人埋めることができました。
また、上位で2名野手を指名し「長打を打てる即戦力野手」を補強しました。動画で見ると分かるのですが、辻本選手は意外にもパワーがあります。スラッガーというわけではないですが・・・
自分が感じたこととしては「二遊間に対する意識の高さ」です。
中日ドラゴンズの課題として、選手はそれなりにいるものの二遊間を固定できていません。
この点を解消することの優先度が高いと考え、津田選手と辻本選手の両名を指名したのだと思われます。
またもう1つ思ったこととして、中日ドラゴンズは今年も二遊間の選手を獲得し飽和状態となっているため、来年のドラフト会議で宗山塁選手の指名をおそらく回避すると思いました。
指名意図としてはこんな感じでしょうか。
欲を言えば、スラッガータイプの打者が1人欲しかったかなと考えます。
しかし、戦力の補強はなにもドラフト会議だけではありません。
助っ人補強、トレードなど、様々な方法があります。
特に、注目するべきは「現役ドラフト」です。
昨年、中日ドラゴンズは現役ドラフトで細川成也選手を獲得しました。
結果的にこれは大成功でした。99%の中日ファンが、現役ドラフトの開催について好意的に感じてるのではないでしょうか。
今年の現役ドラフトでも、スケールの大きいスラッガータイプの選手を指名して、貧打解消に努めても良いと思いました。
特に、ソフトバンクのリチャード選手が市場に出ようものなら迷わずに獲得するべきだと思います。細川選手と同じメソッドで、化けるかもしれません。
また、FAで"彼"を獲得するのも良いと思います。
色々しがらみがあるかもしれませんが、中日ドラゴンズの戦力的にピンズドだと思います。
中日ドラゴンズのドラフトで感じたことは以上となります。
来年は、リチャード選手山川穂高選手を加え、立浪監督が指揮を執る、極めて面白い中日ドラゴンズが見れれば良いなあ、と思います。
そんなことがもし起こってしまったら、来年バンテリンドームに遠征しようと思います。
ドラフト指名の感想:阪神タイガース
筆者は下記の指名予想記事で、阪神タイガースの補強ポイントは「高卒スラッガー」「打てる即戦力捕手」を補強ポイントと定義付けました。
具体的な名前だと佐々木麟太郎選手、進藤勇也選手を挙げていました。
しかし、佐々木麟太郎選手はプロ志望届を出さずにアメリカの大学に進学。
阪神だけが「セリーグで唯一、佐々木麟太郎選手を指名できる余裕を持った球団」だと思っていただけに、かなり早い段階で予想を外してしまうことが確定してしまいました。
結果的には下村海翔投手を単独指名。以降は捕手の指名は行わずに投手、野手とバランス良く指名しました。
阪神タイガースのYoutubeチャンネルにもありますが、完全に単独指名を狙い、それが見事に通った形となりました。
常廣羽也斗投手、西館勇陽投手、武内夏暉投手の競合が予想される中、いの一番で下村投手が入札されることは無いと判断し、的確に一本釣りで下村投手を獲得しました。
これぞ、ドラフト巧者と言えるのではないでしょうか。
大卒投手の指名意図としては「戦力が充実している状態で次の監督にバトンを渡したい」そうです。
また、即戦力捕手を指名しないことに対しても岡田監督は意図を説明しておりました。
岡田監督の言葉を要約すると「捕手は絶対高卒が良い。早い時期からプロの球を受けて育って欲しい。名捕手は高卒が多い。」とのことです。
阪神タイガースのドラフト指名から感じたこととしては「岡田監督は長期政権ではなさそう」と思いました。
前述の「戦力が充実している状態で次の監督にバトンを渡したい」という発言に基づいて大卒投手を指名したことや、岡田監督の年齢の問題。
阪神優勝の日の「来年は(監督を)やるわ」という発言から、おそらくは来年いっぱいで勇退されてしまうのかなと思いました。
阪神タイガースのドラフトで感じたことは以上となります。
来年も間違いなく強い阪神タイガース。来年もベイスターズと良い試合ができたら良いなあ、と思います。
以上が、2023年のドラフト会議で思ったこととなります。
各球団の様々な思惑を計り知ることができて、非常に面白かったドラフト会議となりました。
2024年のドラフト候補について
2023年のドラフトは近年稀に見る豊作年でしたが、2024年のドラフトも大いに期待が持てます。
そんなドラフト候補を何名かピックアップしましたので、最後に紹介したいと思います。
2024年ドラフト候補その①:最速157km/hの本格派右腕
順調に行けば、間違いなくドラフト1位指名される投手です。
動画で見たのですが勝ち気も強そうで、プロでもどんどん勝っていけそうだと思いました。
戦う顔をしています。
2024年ドラフト候補その②:化け物左腕
金丸投手も、順調に行けばドラフト1位指名だと思われます。
実績だけ見ても化け物投手です。今年3球団競合した武内投手を超えております。
特に素晴らしいのは奪三振率です。左腕で三振を奪える、今永投手のような良い投手になれる可能性があります。
2024年ドラフト候補その③:スーパー遊撃手
筆者ですら、2021年から存在を知っている選手です。
間違いなくドラフト1位であり、2024年のドラフトの主役です。
「2024年には宗山がいるから遊撃手は獲らなくても良い」というコメントが2022年から出てしまうほど素晴らしいプレーヤー。
あの井端氏を以て「現時点でも、守備で直すところは無い」と言わしめた守備力を持ちます。
打撃も素晴らしく、東京六大学の通算安打記録(131安打)を塗り替えることができるとしたら、彼だと思います(23春までで76安打)。
以上が、2024年のドラフト指名候補の選手となります。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
2023年のドラフト会議の動向に非常に強く興味を持って色々調べたり、指名予想の記事を書いたりもしていたため、筆者自身の1つの区切りとしてこのような記事を書かせて頂きました。
2023年のドラフト会議は終わってしまいましたが、その結果がどうなるか分かるのはこれからです。
各球団に選ばれた選手達を応援して行きたいと思います。
簡単ですが、以上となります。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。
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