【プロ野球】中日ドラゴンズの2024年ドラフト指名願望(2024年8月24日時点)
結論から
本記事では、中日ドラゴンズの2024年ドラフト会議における、筆者の指名願望を紹介します。
予想ではなく、あくまで願望です。
筆者は、中日ドラゴンズの2024年ドラフト会議は以下の方向性で指名ができればとても良いかな、と考えています。
中日ドラゴンズのチーム状況
まず2024年ドラフト指名を考察するために、現在の中日ドラゴンズのチーム状況を整理します。
中日ドラゴンズは2024年8月24日現在、セリーグの5位となってしまっております。
首位広島まで12ゲーム差あるため優勝は絶望的で、CS出場には3位の阪神タイガースまで8ゲーム差(残り28試合)となっているため、チャンスはまだあるものの、事実としてかなり厳しいというところが現状です。
そのように、今年も非常にタフなシーズンを送っている中日ドラゴンズですが、チームとしてどのような強みがあり、どのような弱みを抱えてしまっているかを紹介したいと思います。
中日ドラゴンズの強み①:エースと4番
中日ドラゴンズの強みの1つは、エースと4番です。
すっかり中日ドラゴンズのエースに成長した髙橋宏斗投手は今年大きくブレイクし、ここまで10勝2敗 防御率0.96と圧巻です。
セリーグどころかNPBで最も良い先発投手の筆頭であり、今年のシーズンが終わった時にタイトルをどれだけ獲得できているかが楽しみな投手です。
あの大豊作年だった2020年プロ野球ドラフト会議において「高校生で最も早く名前を呼ばれた投手」ですが、その期待に大きく応えた成長を見せています。
4番打者として細川成也選手は2年目のジンクスを感じさせない活躍をしており、ここまで全試合出場しOPS.843と優秀な成績を残し、打撃のタイトルや、ベストナインが狙える位置にいます。
昨シーズンと比べて打率も良化し、3割も狙えます。
戦力外の可能性もあった現役ドラフト出身の崖っぷちの選手でしたが、中日ドラゴンズでチャンスをモノにしたことで大きくプロ野球人生を好転させました。
この「エースと4番」という軸がしっかりしていることは中日ドラゴンズの強みの1つです。
3連覇する前のオリックス・バファローズに似ていると思っています。
あのチームは長いことBクラスにいましたが、山本由伸投手と吉田正尚選手という「エースと4番」という軸はしっかりしていました。
中日ドラゴンズの強み②:優秀リリーフ陣
バーっと成績を出しましたが、中日ドラゴンズのリリーフ陣は優秀です。
間違いなく、強みの1つです。
筆者は横浜DeNAベイスターズファンなのですが、中日ドラゴンズのこのリリーフ陣に関して「羨ましい」以外の感想がありません。
リリーフ陣が優秀という点に関しても、3連覇中のオリックス・バファローズに似ていると思っています。
あのチームも山﨑颯一郎投手、宇田川優希投手、阿部翔太投手、平野佳寿投手、ワゲスパック投手など、質の良いリリーフ陣が揃っていました。
中日ドラゴンズの強み③:成長中の野手が多い
中日ドラゴンズの一軍の試合にスタメンで出ている野手達が若いことも、1つ良いことなのかな、と思います。
昨年と比較して成績を伸ばしている選手が散見されており、未来に繋がるという点において希望が持てます。
中日ドラゴンズの強みに関しては以上となります。
他にも良いところはありますが、特に他のチームと変わっているところはこの辺だと思っております。
次は、弱みに関してです。
中日ドラゴンズの弱み①:先発投手が足りない
筆者が今年の中日ドラゴンズに対して、特に感じていることです。
先発投手が足りません。
髙橋宏斗投手が1人で10勝2敗の貯金8を作っていますが、その他の先発投手で貯金を作れている投手はいません。
借金まみれです。
後ろのリリーフ陣は優秀だとしても、先発投手が失点をしてしまい、その失点を取り返すことができずに敗戦してしまうケースが多いように感じました。
まずテコ入れするべきはこの先発投手事情です。分かりやすく補強ポイントと言えるでしょう。
最低でも即戦力先発投手を2名以上ドラフトで指名を行い、それだけでなく外国からも状況に応じて補強するべきです。
中日ドラゴンズの弱み②:将来楽しみなプロスペクト野手がいない
あくまでも筆者の感想です。
将来楽しみなプロスペクト野手が見当たりませんでした。
筆者が二軍の試合を見てて「この選手が育ったら楽しみだなあ」と思える選手が、今年は福田幸之介投手しかいませんでした。
野手に関しては1人も見つけられませんでした。
得点力が課題とされている中日ドラゴンズで、プロスペクト野手が2軍にもいないというのは非常に寂しいなと感じます。
中日ドラゴンズは、2020年のドラフト3位の龍空選手以降、ドラフト3位までに高卒で野手を指名していません。
2021年の秋から立浪政権になり、なるべく早く結果を出したいからなのか、上位指名を大学生・社会人・独立リーグの選手への指名に使ってしまっています。
結果をすぐに求める故に即戦力ドラフトに舵を切るのは仕方ないことかもしれませんが、即戦力ドラフトばかりを行なってしまった故の歪みが発生してしまっていると思います。
高卒のプロスペクト野手が大きく育った時、球団に大きなリターンをもたらします。
巨人で言えば岡本和真選手や坂本勇人選手、ヤクルトで言えば村上宗隆選手や山田哲人選手などがそうであり、いずれもリーグのパワーバランスを変化させた選手です。
そして何よりも、中日ドラゴンズの細川成也選手自身が元々横浜DeNAベイスターズのトッププロスペクトの素材型高卒野手であり、横浜DeNAベイスターズでは開花することができなかったものの、今は素晴らしい結果だったり未来への希望を中日ドラゴンズにもたらしています。
中日ドラゴンズが強くなってリーグ優勝をするためには、そういった、スケールの大きい野手が欲しいなと思いました。
できれば現在の中日ドラゴンズにいないような、左打者のスラッガーの選手が指名できれば良いかな、と考えています。
中日ドラゴンズの弱み③:捕手陣の成績が奮わない
今シーズン、中日ドラゴンズの捕手陣の成績が良くないです。
最も打席に立っているのが木下拓哉捕手なのですが、打率は.214と低迷してしまっています。
最も試合に出ている加藤匠馬捕手も同じく打率.198であり、非常に苦しいです。
宇佐見真吾捕手は打率.281と素晴らしいのですが、なかなか盗塁を刺せなかったり、捕球面で後逸してしまったりなど、守備面で精彩を欠くケースが目立っています。
他球団は大体7〜8人ほどの捕手が支配下登録されている中で、中日ドラゴンズの支配下捕手はたった6人です。
編成的にも、もう1名ドラフトで指名しても良いのでは、と思いました。
即戦力で1名追加し、現有の捕手陣にぶつけて、健全な競争を促すことができれば良いのかなと思います。
既存の捕手陣に刺激を与えることで、彼らのレベルアップも見込めます。特に石橋康太捕手に良い刺激が入れば良いと考えています。
指名の方向性
以上のため、筆者の指名願望は以下となります。
まず1位指名ですが、関西大の金丸夢斗投手に特攻して欲しいな、と思います。
1位指名:金丸夢斗投手
2024年ドラフトの先発型の投手で、最もやってくれそうなのが金丸夢斗投手だと思っています。
金丸夢斗投手は2024年プロ野球ドラフト会議で最も注目を集めている選手であり、まず間違いなく競合します。単独指名はありえません。
だからと言って、競合から逃げているようでは獲得の可能性もありません。勇気を出して、指名するべきです。
愛工大の中村優斗投手を筆頭に即戦力の先発投手は他にもいますが、直近の中日ドラゴンズの1位指名している投手が右腕に偏っているため、バランスを取って左腕の金丸夢斗投手にしました。
また、敵にしても厄介です。
これは完全な筆者の想像なのですが、中日ドラゴンズ打線が金丸夢斗投手を打てる感じがしません。なので、彼に入札して欲しいのです。
もし外してしまった場合も、先発投手の入札を続けて欲しいです。
今年は高卒の先発投手が逸材揃いであるため、即戦力というところを諦めて素材型に入札しても良いかもしれません。
特に、もし仮にプロ志望届を出した&残っていれば・・・の話ですが、東海大相模高校の藤田琉生投手の指名は非常に面白いと思いました。
日本人投手で198cmというだけでも珍しいのに、しかも左腕の投手です。
藤浪晋太郎投手の197cmよりも高いです。筆者は2003年からプロ野球を観ていますが、こんな選手がいた記憶がありません。
まさにオリジナルな投手です。
藤田琉生投手はその見た目とは裏腹に、コントロールで勝負する投手です。
高卒ではあるのですがそんな時間がかからず1軍に出て来れそうな印象を受けました。
くじを外してしまった場合、こういった投手を指名するのも良いのかな、と思いました。
2位指名:高卒素材型野手
この2位という場所で、将来的にチームの核になれるような高卒素材型野手を補強したいです。
右でも良いのですが、できれば中日ドラゴンズに足りない左のスラッガーが欲しいです。
筆者のおすすめは桐朋高校の森井翔太郎選手と、豊川高校のモイセエフ・ニキータ選手です。
両者とも非常に将来が楽しみな打者であり、1位指名済でもう残っていない可能性もあります。
ですがもし残っていた場合は、ぜひ獲得して欲しいなと思います。
3位指名:即戦力先発投手
3位で即戦力先発投手を補強し、課題の1つである中日ドラゴンズの先発投手の戦力不足の解消を目指して欲しいです。
2024年ドラフトはどちらかというと高校生の入札に人気が出そうな年であるため、実力ある大学生・社会人の即戦力先発投手がこの順位でも残っている可能性があります。
もし即戦力先発投手で、そのような投手が残っていたら獲得して欲しいです。
4位指名:即戦力捕手
4位で即戦力捕手を補強することで、一旦は現状の補強ポイントを概ね埋めることができるのかな、と思います。
今年のドラフトにおける即戦力捕手の筆頭は、NTT東日本の野口泰司捕手、早稲田大の印出太一捕手、中部大の清水智裕捕手の3名です。
上記3名がこの順位まで残っているかどうかはわかりませんが、もし残っていたら獲得しに行って欲しいです。
5位指名:高卒素材型投手
2024年ドラフトは高校生の逸材が多い年です。
5位までにも評価の高い選手が残っていたら、ここで抑えるべきだと思います。
近年の中日ドラゴンズのドラフトは野手に偏っているため、ここは投手の補強をして欲しいと思います。
6位指名:ロマン砲
6位では、ロマン溢れる選手を獲得して欲しいです。
この順位まで残ってるの?と思うかもしれませんが、歴史的に見てもドラフト6位で指名されて活躍した選手がたくさんいます。現在の広島カープの監督である新井貴浩監督や、横浜DeNAベイスターズの監督である三浦大輔監督も、このドラフト6位という順位で指名されました。
直近では以下です。
戸郷翔征投手、湯浅京己投手、中野拓夢選手、山﨑颯一郎投手は日本が世界一となったWBC2023の代表メンバーに選出されました。
島内宏明選手や宮崎敏郎選手、岩崎優投手はそれぞれタイトルホルダーです。
彼らのような、ロマン溢れる選手をこの順位で指名できれば良いと思います。
こと中日ドラゴンズにおいて、方向性としては打撃面でロマン溢れる選手が欲しいです。
筆者のイチオシ選手は、徳島インディゴソックスの寺岡丈翔選手です。
打撃面で非常に面白い選手であり、ロマンに溢れています。
彼のような選手を取って欲しいなと思います。
7位指名:野手投手問わず良い選手がいたら指名 ここで選択終了も視野
7位指名では良い選手がいたら指名のスタンスで良いのかな、と思います。
中日ドラゴンズの支配下選手で、今オフのリリース、もしくは育成落ちとなってしまうであろう選手を考察した際に、助っ人外国人を除くと概ね10名程度かなと思っています。
3名程度をFAや戦力外からの補強、育成からの支配下登録に充てるとすると、ドラフトでの支配下指名は6〜7名程度に落ち着きそうであり、このあたりが引き際だと考えています。
そのため、良い選手がいたら指名のスタンスでやるべきだと思います。
筆者は横浜DeNAベイスターズのファンなのですが、現在主力となっている佐野恵太選手と山本祐大捕手は支配下最終指名であるドラフト9位で指名を受けて入団しました。
彼らが入団していない世界線の横浜DeNAベイスターズのことは考えたくありません。
球団としても最後に1名を追加で指名するかどうか、全く悩まなかったわけではないと思います。
ですが、後になって後悔するくらいなら指名するべきです。
シンプルに、良い選手がいたら指名。そのスタンスでいて欲しいです。
福永裕基選手(2022年ドラフト7位 全球団の支配下最終指名)もきっとそのスタンスで指名されたと思われます。今現在、欠かせない戦力となりつつあります。
まとめ
こんな指名が見れたら良いなあっていう、筆者の願望でした。
筆者のLAYLAでした。
ありがとうございました。