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『博愛主義を捨てる』2500年の価値観がぐるっとひっくり返るような、そのような時代が間もなく訪れると私は強く思っています。

2500年の価値観がぐるっとひっくり返るような、そのような時代が間もなく訪れると私は強く思っています。

現代人は自分より人の心配をする「博愛主義」的傾向が強いですが、これは私から見れば単なる自己満足です。人の心配をすることで自らの優越性を高めているようにしか見えないのです。

これからの時代、博愛主義はまったく通用しなくなります。これからの時代は何はともあれ、まず自分の心配をすることが最重要です。何かあっても人は関係なく、自分が感じた方向めがけて一目散に逃げること。あの人は大丈夫かな、隣の人は大丈夫かしら、そうしたことを考えている合間に世紀末が襲い掛かって来ます。

襲い掛かって来る世紀末を生き延びるためには、とにかく自分を律する生活をし、自分に確信をもって、自分が思った方向に一目散に逃げることです。

これまでの時代は、とても表層的な考えから行動原理が生まれていました。その2500年という歴史を全否定するような、”ぐれんっ”とひっくり返るような出来事が起こるということが世紀末なのです。

いま立ち止まり、今までの価値観や判断基準、知識認識を洗い直し、本来の人間の世界、すなわち源流を思い直すことが必要なのです。これは懺悔や贖罪という言葉で表現することができます。

諸行無常が人間の核心であり、この言葉が持つ意味は非常に深いのであります。

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