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【イベントレポート】 Communication Design Night vol.7_new!新しい一年をつくろう。

Communication Design Night、略してコムデナは、主に事業会社でコミュニケーションデザインやグラフィックデザインに関わる方に向けたイベントです。それぞれの企業で、デザイナーが得た知見や悩みを共有できる場としてLayerXが企画・運営しています。

2025年1月に開催された第7回は「new!」をテーマに弊社オフィスで開催いたしました。
新年の節目、新しい何かに挑戦したい気持ちが高まる時期。デザイン組織作り、ブランド刷新、日々の取り組みの中で『new!』なことを持ち寄り、昨年の取り組みや、これからやっていきたい思いを語り合いました。

今回の企画と登壇では、株式会社マネーフォワードさんにご協力いただきました。ありがとうございました!このレポートでは当日の様子についてご紹介させていただきます。


これまでのコムデナや詳しい開催の経緯ついてはこちらの記事もぜひご覧ください。



new!をテーマにしたLT

新たなブランドの装いをお客様へ。プロジェクトマネジメントへの挑戦と変化。 

株式会社LayerX  | バクラク事業部 | デザイン部 | コミュニケーションデザイナー 住岡梓

LayerXの住岡からは、昨年取り組んだ自社サービス『バクラク』のブランドリニューアルでプロジェクトマネジメントにはじめて挑戦し、お客様にブランドを届けるためにトライしたことを発表しました。

新しいお客様により広く早くブランド価値を届けるためのリニューアルではありますが、BtoBサービスであるバクラクは、すでに導入いただいているお客様にとって、毎日の大切なお仕事に影響が大きく、個人の判断で利用を決めることはできないものです。

リニューアルの過程でお客様とお話しして、とても小さなブランドの変化もお客様にとってはノイズになってしまうことが起こりうると知りました。
どうすれば必要な変化に対して、お客様のご不便を最小限にできるのか。この考え方をリニューアルの判断軸にし、公開、告知の仕方を工夫していきました。

また、リニューアルを通じて社内それぞれの立場でのお客様との向き合い方があることも実感し、今年はより深くそれぞれのメンバーとブランド作りに取り組んでいきたいという思いを『深』の文字に込めました。

※ブランドリニューアルの取り組みの詳細に関しては3月に改めて記事化する予定です。その際はぜひ、お読みいただけると幸いです!


「ブランドへの共感の輪」がもっと広がる未来を目指して 

株式会社マネーフォワード|ビジネスカンパニー|デザイン室|BXデザイン部 デザインリード 坂上 翔吾さん

マネーフォワードの坂上さんからは、新たに取り組み始めている社内へのミッション&ブランド浸透の施策や、ブランドへの共感を重視したクリエイティブ制作に関してお話しいただきました。

社内向けミッション&ブランド勉強会は、ミッションやブランド定義を点で知るだけでなく『線で繋げて理解を深める』ことを目的に実施されました。
ミッションはブランド定義の核。ミッションを中心に理解を深めることで、社員それぞれが自らブランドを語れる状態を作り、ブランドらしい新たな表現の開発など事業貢献につなげていくことを目指しているとのことです。

また、ミッションはブランドに対して、皆が共感できる状態を作る力を持っています。逆にミッションが浸透していない、例えば売上のことのみを掲げる企業では、従業員やユーザーにとって、自分ごと化し共感することが難しく、強い絆につながる関係性が作れません。

提供価値と、本当に求められていることの重なりを共感とし、体験に活かすことでサービスをより多くの人に届けることを目指すことができる。そうした前提をもとに、共感を重視したクリエイティブ制作が行われているそうです!

坂上さんの執筆されたnoteもぜひご覧ください!


組織の成長痛をクオリティマネジメントで改善した話

株式会社マネーフォワード|ビジネスカンパニー|デザイン室|BXデザイン部 副部長 佐藤 修さん

最後に、佐藤さんからは、『BX・コムデの「良いデザイン」の基準ってなんだろう?』という問いをベースに、現地限定での品質基準の話や、レビュー体制の再構築について、前提となるWhy&Whatの部分を中心にお話しいただきました。

組織の成長に合わせて、デザインが行き渡る成熟期、より高い水準のデザイン品質や事業への価値貢献の最大化が必要になってきます。
ステークホルダーが増加すると、価値観の多様化によって、クオリティは揺らぐことがあります。

クオリティ(品質)という言葉に対しても、クオリティの観点は審美性、体験、一貫性、獲得率など人によってこれまで見てきた景色や、今背負っているものによって観点の違いが生まれます。
自分たちのものさしをアップデートし、みんなが思い描く品質の景色を近づける。そのためには、デザイナー主語にとどまらず、デザイナー自身が施策ごとにどこに重視点があるのかを意識することが大切です。

マネーフォワードさんでは、これまでクオリティを支えてきたリーダーたちによって品質基準の一覧が共有されました。それと同時にレビュー会も新たな体制になり、グループの横断的な学びが生み出されているそうです。


余談ですが、佐藤さんのプレゼンテーションは内容はもちろんですが、遊び心満載、ツールやモーションなどを駆使した見せ方のクオリティも非常に高く、場がどよめくシーンも。以前にnoteで、プレゼンもコミュニケーションデザイン、として紹介されていましたが、そうした心遣いを非常に感じました。Xではおすすめのツールも紹介されていました!(このリモコンで当日何が起きたのかはぜひ伺ってみてください!)


new!な交流会&書き初め

新年の開催ということで、今回の交流会では簡易的なミニ書き初めコーナーを設けました!デザインに関する今年の抱負をテーブルに分かれてお話ししたいただいたり、実際に書き初めをしていただきました。

おわりに

次回のコムデナは春ごろを予定しています。
詳細が決まり次第noteやXにてお知らせしますので、お楽しみに!

執筆:LayerX 住岡梓 X : @azusanpome