見出し画像

ウェディングムービー販売を始めるために必要な環境やサービス紹介!「後編/管理・運営ワーク」

こんにちは〜。レイヤーズです。

今日は「前編/編集ワーク」に続き、ウェディングムービー販売を始めるために必要な顧客対応やタスク管理、ケースや梱包資材、配送サービス、許諾申請サービスといった「管理・運営ワーク」の解説をしていきます。

編集ワーク以外の運営作業や管理ツールって未知なところが多いと思いますので、ぜひ参考にしていただけたら嬉しいです!

前編はこちら


では「後編/管理・運営ワーク」の解説を始めます!

1.内部連携・管理ツール

顧客・案件管理(オーダーリスト)

レイヤーズの案件管理はGoogle スプレッドシートで行っています。

[実際のスプレッドシート画面]
納品済み案件はリストには表示されず、進行中のみの案件リスト。
画像には約50件の案件が表示されていますが、
スクショ時点ではトータル268件の案件が進行中していましたので、
実際は画像の5倍のリストが並ぶ状況でした。

レイヤーズとしての案件数はピーク時で月間80件、閑散期で月間30件といったところですが、様々な業務上の兼ね合いがあり、Salesforce等のいわゆるCRM(顧客管理システム)は導入せず、スプレッドシートだけで管理しています。
実際のスプレッドシート画面はレイヤーズを含む関連ショップのムービーオーダー全てを一元管理しているため、膨大なリスト数になっています。

複数人での業務連携・タスク管理

業務連携とタスク管理はGoogle Chatで行っています。

[実際のGoogle Chatのタスク機能画面]
担当者に作業をアサインしていきます。

オーダー数が多くなると、編集や顧客対応、楽曲申請業務、発送業務等々が一人ではこなせなくなってきます。
ある程度分業するとなると、各スタッフ間で様々なコミュニケーションやタスクを管理する、いわゆるグループウェアが必要になります。
グループウェアツールとしてはChatwork・Slack・LINE WORKS・Microsoft Teamsあたりが有名どころですが、レイヤーズはGoogle Workspaceで提供されているツールを軸に使用しています。

顧客管理とグループウェアは必須なのか?

レイヤーズではオーダーリストをスプレッドシートで管理し、複数人で分業する際の業務連携ツールとしてGoogle Chatを使用していますが、一人で運営するのであれば、リストを作ってスタッフと共有する必要もありませんし、チャットツールで業務連携する必要もありません。

レイヤーズが運営しているココナラのガルニアカウントですが、最初は私が一人で運営していました。
ココナラにアカウントを作り、商品を登録し、質問が来たら私が返答対応し、購入されたらそのまま私が商品動画を作り、ディスクを作り、発送の手配まで行なっていました。
一人でこなしている時はリスト管理など作りませんし、チャットで別のスタッフに何か作業を頼むこともありません。

一人でこなせる件数は人によって変わると思いますが、私の場合は、他に本業等もある兼ね合いで月20件を超えたあたりで分業スタイルに変えました。
(顧客接客と許諾申請・ディスク発送を担当する人と、編集とディスク作成までを担当する人の2名体制)

ココナラに限らず、何か特定の一つのショップだけ運営する分にはオーダーリストなんて作らなくてもショップの管理画面でもある程度顧客管理はできます。ただ、複数のショップを運営したり、月に30件、40件と件数が多くなると、どのサービス経由での注文か、素材が到着しているのか、納期指定日や挙式日まであと何日か、仕上の種類は何か等、ある程度の情報を一目でわかるようにリスト管理しておく方が効率面はもちろん、納期トラブルも回避できます。

2.顧客対応・素材収集ツール

商品相談・注文後のやりとり

ココナラ、ミンネ、クリーマ等のスキルマッチング(外部サービス)は各サービス内のメッセージチャットでやりとりしています。

自主運営ECはメール、LINE、InstagramDMでやりとりしています。

写真データ・文面の受け取り

お客様から写真とテキストを受け取る際のツールはGoogle Formsを使用しています。
少し補足しますと、レイヤーズではGoogle Formsで入稿フォームを作成し、その入稿フォームのURLをお客様に案内し、お客様は入稿フォームから写真のアップやテキストの入力をしてもらう手順となっています。
アップされた写真やテキストはGoogleドライブとスプレッドシートに収集できるような仕組みを作っています。
この仕組みを作るのは少々ハードルが高いので、写真はギガファイル便等のデータ転送サービスを使用し、文章はテキストエディターやエクセル(スプレッドシート)ファイルにテキスト入力してもらったものをお客様から提出してもらう方法でもOKです。

事前確認用の動画データ送信

納品前に注文者様に事前確認いただくための動画ファイルはGoogleドライブにアップし、共有リンクを前述のやりとりツールでメッセージ送信しています。

[実際のGoogle ドライブ画面]
ドライブにアップし共有リンクを発行します。

3.音楽許諾申請サービス

ISUM(アイサム)

ISUMの正式名称は一般社団法人 音楽特定利用促進機構といいますが、ウェディング利用における音楽著作権を管理する団体です。
団体の詳しい解説は割愛いたしますが、結婚式用のプロフィールムービー等に市販楽曲を利用する場合は、必ず音楽許諾申請が必要になります。

ISUMへの申請を代行してくれる加盟業者もたくさんいますので、最初はクリエイター側で申請代行を経由してISUM許諾証を得るか、ムービー納品だけに専念し、ISUM申請の手続きは新郎新婦側へ委ねることも可能です。

自身で加盟して申請する場合、加盟せず申請代行を活用する場合、新郎新婦に申請手続きを委ねる場合、いずれの場合でもISUMの仕組みや登録曲などの基本知識は把握しておきましょう。

ISUMへの加盟は個人事業主でも可能ですが、加盟料がかかります。
詳細はISUM公式ページでご確認ください。

JASRACと日本レコード協会

ISUMとJASRAC日本レコード協会の違いやそれぞれの団体の詳細は割愛しますが、ISUMに登録されてない市販楽曲でJASRACと日本レコード協会の両者に登録がある市販楽曲は、両者に許諾申請することでウェディングムービーに利用することができます。

申請する場合は両者にアカウント発行の手続き(加盟)をし、それぞれの申請者専用サイトから申請を行うことができます。

ちなみにISUMの場合は新郎新婦自らが申請することはできず、加盟している映像制作業者や式場、個人事業主でしか申請できませんが、JASRACと日本レコード協会は新郎新婦自らが個人申請することができます。

以前知人に頼まれて、個人申請したことがありますが、許諾証がとどくまで1ヶ月近くかかりました。個人申請要注意です。
加盟店向けの申請者専用サイトからの場合は、1週間もあればJASRACと日本レコード協会両者の許諾番号が発行されます。

JASRACと日本レコード協会への申請はかなり複雑ですので、これからムービー販売をスタートする方は、とりあえずISUMだけで対応するほうが良いです。

4.配送サービス・梱包資材

配送サービス

レイヤーズが利用している配送サービスは日本郵便のクリックポストです。

様々な配送サービスを実際に使ったり、比較してきましたが、今現在はクリックポストのみで全ての発送を行っています。
(クリックポストの規定寸法を超えるものはゆうパックです)

この記事でクリックポストと他の配送サービスとの比較解説は致しませんが、コスパ、配送スピード、宛先入力やラベル印刷の使い勝手などを考えるとクリックポストが一番良かったです。

ちなみに、クリックポストは日本郵便の本社管轄のサービスです。月間の発送数がある程度あっても価格交渉はできません。
日本郵便にはゆうパケット等の小型配送(ポスト配送)サービスもありますが、ある程度の発送本数がある会社や個人事業主は、各地域の郵便局本局でゆうパケット料金の単価交渉ができます。
実際レイヤーズも以前はゆうパケットをメインのポスト配送として使っていました(ちなみにクリッポストより安かったです)が、契約した本局に発送物を持ち込む必要があったりするので、どこでも出せて、ポスト投函もOKなクリックポストに変えました。

資材関連

必要な資材をリストアップしますと、DVD-R、BD-R、ディスクケース、発送封筒、A6シールラベルが全てです。

今回は各資材のメーカーや種類まで触れませんが、ディスクケースはいわゆるトールケースを使用しています。
トールケースは、1枚収納、2枚収納、3枚収納というものがありまして、お客様の注文点数によって使い分けています。

サンワサプライ 3枚収納トールケース

発送封筒は緩衝材付きの封筒を使用しています。

トールケースが入る寸法のクッション封筒

クリックポストの宛名ラベルのプリントサイズがA6の為、切らずに使えるA6ジャストのラベル用紙を使用しています。
案件数が多くなるとノリ付けも手間ですので、シールタイプがおすすめです。

シールタイプのA6ラベル用紙

5.まとめ

まずは一人でウェディングムービー販売を始めたい方

これからムービー販売を始めるという方で、最初から複数人のチームを組んでスタートする方はなかなかいないと思います。

一人で始めるなら、管理システムやグループウェア等は全く必要ありません。
最初は注文が来るか来ないかもはっきりしないので、ISUMに加盟する必要もありません。
さらにいうと、ディスク作成や配送も最初は新郎新婦手配に頼るという手もあります。
特にディスク作成や配送については、それを自分でやろうとするだけで必要な機器、アプリ、資材、配送作業が一気に多くなりますので、データ納品に徹するという判断もありかもしれません。

ムービー編集に専念し代行業者を駆使する

新郎新婦にISUM申請やディスク作成を委ねると、お客様に「この人に頼むと安くて良いけど後がめんどくさいな」と思われるかもしれませんので、そういった時は自身で代行業者を手配し、完成したものをそのまま新郎新婦宛に発送してもらうことも可能です。

ただし、この場合は自身で作業するわけではないので、代行業者が作業する期間を念頭に入れて納品スケジュールを徹底管理する必要があります。

ISUM申請とディスク作成は、ココナラやミンネ等のスキルマッチングサービスに代行業者が出品していますので、ぜひチェックして活用してみてください。

「後編/管理・運営ワーク」は以上です。

次回のnoteは「特別番外編/商品開発の時に利用するアプリやサービス紹介」を公開致します!

最後までご覧いただきありがとうございました。

Have a nice day!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?