知らない街を歩く
趣味と言えるレベルではないですが、昔から知らない街を歩くことが好きです。
快速の通過する駅、乗り換えでしか使ったことのない駅、聞いたことのない街、そこには一体何があるのか。そんな疑問を抱きながら知らない街へと足を進めます。
私は、その街の人々の暮らし、自分が住むならどんな生活をするか、そんなことを想像しながら歩くのが好きです。
地図アプリを参照せず、気の向くままに歩く街。袋小路に当たると悲しくなるし、見晴らしのいい場所に来ると嬉しくなる。近いと分かっていても遠回りしたくなる、そんな道を発見した時のワクワク感。まるでRPGの世界に彷徨い込んだよう。
商店街の温かい雰囲気、住宅街に突如現れる階段、公園で遊ぶ子供たち、何十、何百年とその地域を見守ってきたであろう仏閣、西日に照らされる住宅街、その一つ一つにノスタルジーを感じます。
夕方のチャイムが流れ、公園を後にする子供たち。家の明かりが灯り始め、夕飯の仕度をしている匂いの漂う家々。「私もそろそろ帰ろうか」そう思うと少し寂しさを覚える。そこはもう『知らない街』ではなく『知ってる街』なのだから。そんな感じで「またね」と言いながら帰路につく。
地元の人々は「何もない街」と言うかもしれないが、それは日常になっているからだと思う。私みたいな訪問者からしたら全てが非日常であり、きっと何か素敵に感じれるものがあるに違いない。
私の旅は続く
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